折り紙ブログアーカイブ/54
折り紙徒然(16):『折り紙飛行機』 何気なく使っている「折り紙飛行機」と言う呼び方は、紙で折るものに限らず、紙でできた飛行機を「紙飛行機」と呼び、それと区別する意味で使われている。しかし、団塊の世代にとって、「紙飛行機」と言えば、紙で折る飛行機のことだった。 この紙飛行機を折って飛ばした経験のある方は、心当たりがあると思うが、折り方をほんの少しだけ変えると、その飛び方は大きく変化する。だから、良く飛ぶ飛行機を折ることは、簡単ではない。そこに、工夫が生まれるのだ。 さらに、一人で紙飛行機を折って楽しむのではなく、何人かの仲間とあそぶと、その工夫に熱が入る。滞空時間を競い合ったり、宙返りや背面飛行などの曲技飛行に凝ったりもすると、その工夫熱がますます上昇する。 航空力学や流体力学などを全く知らないのに、工夫した結果は、キチンとそれらの学問の法則に則っているのだ。この経験は、そうした学問に出会った時に、大いに役立つ可能性もある。少なくとも、私には役立った。 今、「良く飛ぶ」などのようなキャッチフレーズの、「折り紙飛行機」の本もあるようだが、折る工夫をおとながやってしまったのでは、折り紙飛行機の持つ、こどもたちへの教育効果を、無駄にするのではないだろうか。優秀な紙飛行機の小さな設計者たちを待ち望んでいる者の嘆きでもある。 本記事は、このブログの過去記事の再掲載です。(2013-04-16)「こどものあそび(遊び方)」は、次のページでいろいろ紹介しています。あそびセレクト遊邑舎あそび館FC2ブログランキングにも登録しています。↓よろしければ、ご支援のクリックを↓多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。