スペイン雑貨店ＲＯＭＥＲＯ

最近クロエG.モレッツ嬢っていう１６歳の女優をTVで見たからじゃあ

ないけど、　「モーレツ！」っていうコトバを聞いた事がある？

知っているアナタは若くない？！＾＾

これは1960年代にモーレツに流行った、あの時代を象徴するコトバなの

だったのです。

詳しくはこちらの方のブログで読んでね。

　　http://www.jpn-miyabi.com/vol.11/salaryman-jp.html
　　「サラリーマンはつらいよ」

　　http://www.japanesehistory-vogueword.com/1960words/mohretsu/
　　流行語で紐解くニッポンの歴史

何故突然、モーレツについてかというと

また堀田善衛さんの本で「スフィンクス」、「19階日本横丁」

っていう話を読んだから。前のは１９６０年代初めに、後ろのは1970

年代の初め頃に書かれていました。

「スフィンクス」はヨーロッパ内部の国際問題の裏の活動がどんな風に

絡み合っているのか。それは国際会議が頻繁に開かれるレマン湖の

底に、まるでスフィンクスが旅人に投げかけた謎みたいな物が、表向き

は絵葉書のように明媚な風景の裏側に、人知れず沈んでいるんだぞと

いう話。

その時代には重大国際問題だったアルジェリア紛争の停戦問題に引き

ずり込まれていく日本人女性の話として書いてありました。

フランスによるサハラ砂漠での核実験への反対運動もこの頃あったんで

すね。

映画のようにスリリングな話です。

「19階日本横丁」は海外でホテル住まいでモーレツに働く総合商社の社員

の暮らしぶり、働きぶりをシビアに描いた話で、エコノミックアニマル

と呼ばれる程必死で本社の無理難題に取り組む姿はリアリティーがあり

ます。これを読むと今も変わらないのだろうと思います。

資源も原料も輸入に頼って生存しているこの国が、未だになんとか存在

していて、物価が高いけど国民が食べ物を食べて電気を点けて生きてい

けているのが信じられない思いがします。

話の中にあったのですが、もしも現地の人の誰かが石を一投したら、、、

（商社がいかに日本の利益だけを目標にしているか、現地を犠牲にして

いるかを見抜いたら。日本の山は丸坊主にならずに他の国の自然を破壊

しているとかに気付いたら。）

今の日本はやっていけて無いんですよね。

（ほとんどを輸入している国が減反を奨励して税金をそれにつぎ込んでいるっていうのは理解出来

ない私です）

「油断」（油はもちろん石油の事）っていう本にもあったように、この国

は豊かなんかじゃあないって、もっと気づいて欲しいです。

綱渡りなんですよね。イヤんなりますけど、現実は知らないとね。

ダメになったらなったで、違う未来がそこから拓けるんでしょうからね。