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雑読と料理と勉強と

[楽しい読書] カテゴリの記事

全80件 (80件中 1-50件目)

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「封神演義」安能務翻訳＆藤崎竜漫画版

年末から年明けにかけて、「封神演義」の原作と漫画版を同時に読み進めるという試みにハマってました。一方は中国三大奇書の翻訳、一方はその漫画アレンジ版（少年ジャンプ連載）。この試みはなかなかイケてました（死語）登場人物三百六十余名が次々と「封神」される原作と、それを力ずくで漫画化したアレンジ版。原作では一行で「封神」されてしまうシーンがきっちり書き込まれていたり、その逆もあったり。そもそも登場人物の年齢設定（ルックスのイメージ）が全く違っていたりして。活字と漫画、両方の楽しさが相乗効果を起こした感じです。お腹いっぱいヽ(^。^)ノ

2006.01.04

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『ささら　さや』　加納朋子

事故で夫を失ったサヤ。彼女が移り住んだ佐々良の街で起こる小さな事件。そのたびに亡き夫が他人の姿を借りて助けに現れる。ゴーストの夫とサヤの永遠の別れを迎えるまでの愛しく切ない日々を描いた連作短編集。加納さんの本は優しい。嵐の山荘に取り残されることも、連続殺人が起きることもなく、ただ日々の小さな謎が提示される。そして、彼女の描く世界には本当の悪人も登場しない。その点である意味、他のミステリ作品よりも現実離れしているかもしれないと思うくらいに。最終章、胸に来ました…

2005.10.30

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「τになるまで待って」　森博嗣

タイトルでお分かりのように、ついこの間読んだ「θは遊んでくれたよ」に続くGシリーズ第３段。「超能力者」神居静哉の別荘である「伽羅離館」。訪れた７人の客。とどろく雷鳴の中、「伽羅離館」の全ての扉が閉ざされる。そして起きる惨劇。と、こうまとめると嵐の山荘系に分類されるんでしょうね。もちろん森マジックが仕掛けられてますので、一筋縄ではいきません。森博嗣さんと「超能力者」の組み合わせが絶妙。海月君も良いですが、今回の犀川先生かっこ良すぎです。しかし、ここまであの人の存在を明示されると、S&M、V、四季それぞれのシリーズを再読すべきなのかと考えてしまいます。森先生、「天才」ではない私達にはスケールが大きすぎます…

2005.09.30

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「θは遊んでくれたよ」　森　博嗣

S&Mシリーズに続くGシリーズ第2作です。って書いても森先生のファン以外には意味不明ですね(^_^;)続発する転落自殺事件。彼らの身体には「θ」の文字が印されていた。θの意味は？彼らに共通するものとは？いやいやまたしても楽しませていただきました。S&Mシリーズの直接の続編であるわけですが、謎解き役の海月君がいい味出してます。しかしここにも「　」さんが絡んでくるとは。すでに購入済みの3作目を読むのが楽しみですヽ(^。^)ノ

2005.09.21

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「さおだけ屋はなぜ潰れないのか？」　山田真哉

80万部突破の大ベストセラー。「世界一受けたい授業」での山田先生のお話が面白かったので、読んでみたいなと思っていた本です。いろいろと会計の本も読みましたが、これほど読みやすいものはなかったです。目からウロコが何枚か落ちたりして。会社の会計と家庭の会計の比較の話題では危ないファイナンシャルプランナーの見分け方も取り上げられていたり。お金に弱い人（あ、ちと意味が違うか）は読んでおいた方が良い本かも。ってまたしても自分のことだったりしますが(^_^;)

2005.09.15

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「夏への扉」　ロバート・A・ハインライン

今や古典となってしまったSFの傑作。なにしろ、舞台となるのが1970年と2000年ですから。それでも良いものはやっぱり良いんです。SFに抵抗がある方でも、猫好きな方、「真の愛情とは」と問いかけることができる方には是非読んでいただきたい逸品です。キーワードは猫と恋と自分自身。「僕の飼っている猫のピートは冬になると決まって夏への扉を探し始める」さて、私の夏への扉はどこにあるんでしょうか？

2005.09.02

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天敵！　読書感想文

生徒達から「感想文どうしよう？」と相談されることが増えてきた。夏も終わりに近いという実感(^_^;)私も読書は好きだが読書感想文は大嫌いだ。いいじゃん、エンタメ本は「面白かった！」「すっきりした！」で。深く重たいテーマのある本であれば、なおさら自分の考えたことをさらけ出すのなんて恥ずかしいし。結局当たり障りのないテーマを持ったさほど面白くもない本を「感想文を書くために」読むということになる危険があるのでは？読書感想文なるものが活字離れを生んでるんじゃないかなぁ…

2005.08.24

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「GO」　金城一紀

日本で生まれ、日本で育った「在日」の僕。オヤジは元ボクサー。僕は喧嘩二十三勝無敗の高校生。そんな僕が恋に落ちた「日本人」は…いわずとしれた、直木賞受賞の青春恋愛小説。作中で次々と繰り出される映画、音楽、絵画など（ほとんどが名前のみ）は、「カッコイイもの」のスタンダードと考えてもいいかな。「自分は何者なのか？」常に問い続け、あらゆる手段を使って確認せずにはいられなかったあの頃を懐かしく思い出してしまうのは、主人公よりもオヤジに歳が近くなったせいだろうなぁ。んでも、このオヤジもカッコイイです。

2005.07.11

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書を捨てず街にも出よう

本を読む人生とそうでない人生。もちろんどちらを選ぶかは人それぞれではありますが、生徒達にはことあるごとにやはり「本を読もう！」という話をしてしまいます。それはもちろん「本を読むということ」の楽しさを知ってもらいたいのが第一。さらに言ってしまえば「読書しなければ損！」と心から思っているからです。特に若い世代には。その理由の一つは、読書には旬があるということ。主人公が大学生の小説を手に取ったとき、今の私はどうしても自分の学生時代をイメージしながら読んでしまいます。しかし、自分が高校生であったらどうでしょう。まず、「自分の体験していない世界」としてその作品を楽しむことができる。そして時が経った後、「今の自分」そして「過去の自分」を見つめる目で新たに同じ作品に触れることができる。時を巻き戻すことができない以上、「自分の体験していない時間」を描いた作品と触れる機会は時とともに減っていくのです。そして、一生にいったい何冊の本が読めるのかという問題。週に１冊の本を読んだとして、１年間で約50冊。このペースで読書を続けたとして、50年で2500冊。もちろんこれはそれなりの数ですが、文庫本2500冊を本屋の棚で見てみると、それがこの世の中で出版されている書物のごく一部でしかないことが良くわかります。しかも「日本語」という制限がついた上で。ただひたすら積み重ねれば、３畳間程度に収まってしまう量ではないでしょうか？主観的な時間が永遠に続くものではない、と実感してしまうのは、やはり歳をとったということなんですかね。さて、私はあと何冊の本を読むことができるのでしょうか？

2005.07.06

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「月曜日の水玉模様」　加納朋子

丸の内に勤めるOL・片桐陶子。ちょっとしたきっかけで知り合ったリサーチ会社調査員萩広海とは、やがてコンビを組んで日常の小さな謎を解き明かしていく＜名探偵と助手＞の顔を持つようになる。誰も死なないミステリ、「日常の謎」派の加納朋子さん。淡々と過ぎる日常と、その中に紛れ込んだ不可思議な出来事が、時に皮膚にあわ立つ人の心にすむ「魔」を交えて清冽に描き出していきます。「いったいいつから疑問に思うことをやめてしまったのでしょうか？　いつから、与えられたものに納得し、いろいろなこと全てに納得するようになってしまったのでしょうか？」デビュー作「ななつのこ」のエピグラフとして提示された加納さんの世界観はこの作品でも健在です。「日常」を退屈なものにしてしまうのは自分なんだなぁ…

2005.06.30

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「新本格魔法少女りすか２」　西尾維新

私の中で、乙一さんと並んで若手ツートップの西尾維新さん。「平成の魔女っ子はこんな感じ」の「りすか」第二弾です。「ナガサキ」が魔法の王国として他県から城壁で隔離されたもう一つの日本。超絶（そんなのありか！）魔法使い「りすか」と心に茨を持った天才少年（小５）の「創貴（キズタカ）」の二人が悪の魔法使いに挑む！というお子様にはちょっと刺激の強いかもなマジカル・スプラッタ・ミステリ（と勝手に命名）。うむ。面白い！！連作短編の第２集ということで、新たな顔ぶれも登場し、物語も広がりを見せてきました。ひねくれているようで一本筋の通った「キズタカ」のキャラが良い。かっこいいぞ、小学生！ご馳走様でした。満足です(^^♪

2005.04.27

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「メドゥサ、鏡をごらん」　井上夢人

作家・藤井陽造は、異様な死に方をした。彼は「石」になっていたのだ。コンクリートを満たした木枠の中に全身を塗り固められて絶命してしていた藤井。傍らには自筆で「メドゥサを見た」と記されたメモが残されていた。解説の池波志乃さんがお書きになっているように、これ以上はなにを書いてもネタばれになってしまうというという一冊。推理小説なのか、ホラーなのか。ただ一ついえるのは、この作品が極上のメタフィクションであり、なによりもページを繰る手が止まらなくなるほど面白かったという事実。現実が壊れていく恐怖と快感を味わいたい方に、オススメの一冊です。

2005.04.24

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「象と耳鳴り」　恩田陸

大御所宮部みゆきさんに続き、着々と大御所への道を進み続ける恩田陸さんの連作本格推理短編。本格も本格、きっちりパズラーであり、しかも良質の小説であり。小説家の方には、ざっくり「語り部」の方と「作家」の方がいるんじゃないかと思っています。栗本薫さんのように、次々と沸いてくるお話をつむぎだすが「語り部」タイプの先鋭でしょうか？登場人物が勝手に物語っていく、時として作品世界に若干の矛盾が生じてしまう場合があるタイプ。（おかげで私の友人は某ハヤカワ書房に入社できましたが…）恩田さんも「語り部」タイプの方かとなんとなく思っていたら、今回気持ちよく裏切られました。あまりにも緻密な論理。鮮やかな描写。豊穣な「語り部」かつ緻密な「作家」。恩田陸さん、やっぱり稀有な才能だなぁと感嘆した次第です。

2005.04.04

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「地下街の雨」　宮部みゆき

いまや大御所、宮部みゆきさんの短編集再読しました。もう10年も前の本になるんですねぇ（感無量）当然面白く読み返しました(^^♪そして楽しみつつ気付いたのが、携帯電話の普及ってすごい勢いだったんだなぁ、ということ。いくつかの短編で電話（もちろん有線）が重要な役割を果たしているのですが、そのため、すでに「現代」の話ではなくなっているという事実。今の高校生が読んだら、きっと違和感を感じるんだろうなぁ…

2005.04.02

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「ダックコール」稲見一良

ズバリ！カッコいいとはこういうことだ！稲見一良さんの短編集「ダックコール」を再読しました。一瞬にかけるカメラマン、密猟者志願の中年男と少年の友情、非情なマンハント、大海原に投げ出された男…自然の中で生きることの美しさ、楽しさと、その厳しさ。ハードボイルドな魂と幻想の融合。まさにロマンあふれる作品集。読むたびに、あまりのカッコ良さに涙してしまうシーンも。この本を何度も読み返しているのは、カッコいい男に憧れているからなんでしょうね。残念なのは稲見さんが遺した作品があまりに数少ないこと。もっともっと稲見さんの小説が読みたかった…

2005.03.22

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「西の魔女が死んだ」　梨木香歩

中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなったまい。まいは、学校と家から離れ、季節が初夏へと移り変わるひと月あまりを、西の魔女こと大好きなおばあちゃんと過ごすことになった…夏の推薦図書に必ず取り上げられる、梨木香歩さんの「西の魔女が死んだ」を読みました。西の魔女こと、まいのおばあちゃんの自然と接しながら暮らす、文字通り地に足のついた生活。ジャム作り、染物など活き活きした描写がステキです。そして、そこから始まる魔女修行のかなめは、なんでも自分で決めること。果たして自分は魔女（魔法使いかな？）になれるのだろうか、と考えました。生まれも育ちも東京下町育ち、自然と触れ合う生活が自分にとっての「自然なこと」ではない私。それでもなお、ここで描かれる生活にはある種の「懐かしさ」を感じます。この前土を踏んだのはいつのことだろう？家から仕事場、そして打ち合わせまわり、帰宅。その間、まったく土の上に足を下ろすことのない生活をしていることに改めて気付かされました。そういえば、土を目にした最後の記憶すらあやふやだ…そしてもうひとつの理由から、きっと、私はまたこの本を手に取ることでしょう。この作品ではさらに「前向きな死」についても語られています。今年、厄年を迎えてから、私の周りに急に「死」の影が濃くなってきました。長い間私を癒してくれたペットの死。とても私をかわいがってくれた叔母のがん告知と余命宣告。まるで私の厄が飛び火したかのようです。作品の中で描かれるある種の明るさを伴った「前向きな死」が、私の心に一条の光をさしてくれたような気がします。今日もステキな本に出会えて幸せでした。

2005.02.19

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「お師匠様は魔物！」　ロバート・アスプリン

な、なんと、今年初の読書ネタ…ここのところ、本読んでなかったんだなぁと、あらためて思います。で、今年最初の一冊は「お師匠様は魔物！」昨年ハマった「銀河おさわがせ中隊シリーズ」のロバート・アスプリンによるファンタジー、「マジカルランドシリーズ」開幕です！ヽ(^o^)丿見習い魔術師のぼく。魔物を召喚中に殺し屋に襲われ、なんと師匠が殺し屋と刺し違えて死んでしまった！この非常時に出現した魔物、実は異次元の魔法使いで、師匠とは旧知の仲らしい。しかも殺し屋の雇い主に心当たりがあるという。ぼくは魔術の腕を磨いて師匠の仇を討つために、この魔物に弟子入りすることになったが…「銀河おさわがせ」シリーズよりも、あついハートの部分はちょっと控えめ、それでもアスプリンの面白さには変わりなし！各章冒頭のエピグラムにもハムレット、ユリーズからダースベーダー、クルーゾー警部まで、古今東西ハイカルチャーとサブカルチャーの壁を突き抜けて台詞が引用されていて、しかもこれがみんな見事なパロディになっているという手の込みよう。今年もアスプリンには楽しませてもらえそうです(^.^)

2005.02.14

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「バッテリーIII」　あさのあつこ

活動停止になっていた野球部が活動を再開。部員達は野球ができる喜びを実感する。そして、校長に野球部に対する不信を拭い去るため、夏を失った三年生のために監督、キャプテンは強豪校、横手との練習試合を組もうとする。一方、巧と豪の強い絆に亀裂が？…文庫のみ、青波の視点から書かれた書下ろし短編収録！今年を振り返って、一番ハマったシリーズの文庫版第３巻。文字通り貪るように読みました。「天才」巧と「その唯一人のキャッチャー」豪はもちろん、キャプテン海音寺をはじめとする野球部員達が良い味出してます！そして、文庫のみ収録の短編「樹下の少年」、これもまた良い。巧の弟、青波君の強さに胸が熱くなります。あぁ、本を読んできて良かった。

2004.12.29

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「工学部・水柿助教授の日常」森博嗣

お、久々に本の話題だ(^_^;)大好きなミステリ作家、森博嗣さんの、なんだろう、ミステリ？、エッセイ？、私小説？とにかく森先生のウィットあふれるエッセイ風味小説（と勝手にジャンル分け）は心地よい。知的でちょっとマニアックな理系研究者の日常。研究生活だけでなく、学生として通っていただけでは絶対に知ることのできないであろう、入試問題作成の過程などが、思わずにやにやしてしまう独特の語り口で綴られて、あぁほんわかと幸せ。ノックスの「探偵小説十戒」のパロディ、「プレゼント十戒」は必読！「中国人はプレゼントしてはいけない」ってなんだぁヽ(^o^)丿ちなみに幻冬社文庫版の解説は「文学部唯野教授」の筒井先生がお書きです。

2004.12.27

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「沈黙者」　折原一

一夜にして二家族が惨殺された凶悪事件。犯人と動機は？そして、同時に進行していく、決して身元を明かそうとしない窃盗犯の裁判。この男は何者なのか？そして二つの事件のつながりは？叙述の魔術師、折原一の精緻なミステリ。で、いつものように感想なんですが、うむむむむ。つまらなくは無かったです、もちろん。でも面白かったのかどうかわからない…きっとこれは読み方が悪かったのでしょう。電車の中で細切れに、ではなく、一気に読むべきでした。やはり折原さんのように、叙述テクニックで鮮やかに描かれる作品は、一気読みが基本ですね。せっかくの緻密な伏線がイマイチピンと来ないで終わってしまいましたです…反省。これは要再読ということで。

2004.12.21

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「ウォッチャーズ」　D・R・クーンツ

森で出遭った知性ある犬。彼は何を警戒しているのだろう？繁みの陰、暗闇の奥、そこになにか恐るべき「もの」が潜んでいるのか？彼と彼女と犬。彼らを追うもの、あるいは助ける者。それぞれに苦悩を背負ったキャラクターが、人生について誇りを持つことの大切さを伝えてくれます。訳者によると「現代アメリカ小説界を代表する『節操なく面白い』作家、D・R・クーンツ」。　確かに(^^♪私の好きな作家さんの一人ですが、今作は訳者あとがきの「いつもながらの気合みなぎる筆致、痒いところに手が届くどころか上からタワシで塩を擦り込んでくれるような執拗な書き込みは言うまでもないが、センティメントをいたく刺激するところが多く、訳者自身幸せな涙を流すことができた」という一文に深く深く共感しました。犬好きのあなた、必読ですよ。

2004.12.09

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「STAR EGG 星の玉子さま」　森博嗣

森先生自ら作画と文章を手がけられた絵本。文はもちろんのこと、上下左右の４つの方向から楽しめる絵もとても素敵です。森先生の理系の顔が見え隠れする解説も知的かつ優しくて秀逸。登場する小さな星より、ちょっと大きなこの地球。いろんな幸せでいっぱいになればよいな。

2004.12.01

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「13階段」　高野和明

第47回江戸川乱歩賞受賞作。帯の宮部みゆき氏のコメント「手ごわい商売仇を送り出してしまったものです。」（解説より）を見て、何も考えずに手に取りました。結果は、大正解！！内容は「刑執行が迫る死刑囚の冤罪をはらす話」。いや、裏表紙のあらすじですら一部ネタばれになってしまうほどの、あっと驚く緻密な設定と構成なんです。リアルなミステリがお嫌いな方以外には文句なしのオススメです。宮部氏をはじめとする乱歩賞選考委員が全員一致で選んだこの作品。好き嫌いはあるかもしれませんが、少しでも興味を持っていただけれはのであれば、裏表紙も見ないようにご注意くださいm(__)m

2004.11.19

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「黄色い目の魚」　佐藤多佳子

「サマータイム」に続いて、佐藤多佳子さんの作品２作目を読了してしまいました。読み終わるのがもったいなくて、ちょっとずつ読み進めていたのですが、ついに…読み終えてしまいました(T_T)「サマータイム」の基調に常にピアノの音が響いていたように、「黄色い目の魚」では、絵がモチーフになっています。描く人と描かれる人が触れ合い、時に傷つけあう様が、一枚の大きな画が少しずつ描かれていくように組み上げられた作品。自分の中のどこかにまだ残っていた（らしい）柔らかだった心にざらざらとしながらどこか暖かいものが触れました。佐藤多佳子さんの作品をすべて読んでしまわないように気をつけねば。きっと禁断症状に悩まされるでしょうから(>_

2004.11.16

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「四日間の奇蹟」　朝倉卓也

第1回『このミステリーがすごい！』大賞・金賞受賞作にして大ベストセラー。卓越したピアノ演奏力を持つ脳に障害を負った少女と、その保護者であるピアニストの道を閉ざされた青年。二人が豊かな山に抱かれた療養所（サナトリウム）で遭遇する四日間の出来事。デビュー作であることが信じられないほどの圧倒的な筆力で描き出される魂の物語。「はたしてミステリなのか？」という問いかけは、既に大ベストセラーであるこの作品については無用でしょう。こんなにも美しく、悲しく、そして優しい作品が存在すること、それ自体が奇蹟なのかもしれません。問答無用でオススメです！！

2004.11.15

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「左手に告げるなかれ」　渡辺容子

スーパーで万引き犯を補足する女性保安士のもとに刑事が訪れた。３年前に別れた不倫相手の妻が殺害されたのだ。「右手を見せてくれ」と尋ねる刑事の意図は？第42回江戸川乱歩証受賞作。久しぶりに正統派の推理小説を読んだような気がします。ヒロインが魅力的なのはもちろん、その女性上司がまたカッコいい！登場人物それぞれの存在感と、個人と社会の関わり、リアルな描写。もちろん謎解きもワクワク。ご馳走様でした(^^♪

2004.11.10

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「CROOK」　藤木稟

全5巻の5巻だけが見つからず悶々とした挙句に、ついに手に入れて一気読み。謎のペットＸをママに隠れて飼っている、いじめられっこの僕。優しいけれどちょっと潔癖症な内科医のママ。リビングのベッドで寝たきりのパパ。どこの家庭にもあるかもしれない、ちょっとした歪み。その歪みが大きさを増した時…1冊が薄いとはいえ、5冊（通常の文庫本3冊程度かな）を一気読みさせてしまう力はさすが。サイコな人てんこ盛りですが、いやぁ面白かった。初めて読んだ作家さんなんですが、他の作品でオススメのものがあったら教えてくださいね。

2004.11.06

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「暗いところで待ち合わせ」　乙一

殺人事件の犯人として追われるアキヒロが逃げ込んだのは、視力を失い、独り静かに暮らすミチルの家。居間の隅にうずくまるアキヒロとミチルの奇妙な共同生活。そして二人は…サスペンスかと思えば、やっぱり乙一さんの作品は切なくて優しい。強さと弱さと孤独と人の暖かさと。今まで乙一さんの作品の中では「きみにしか聞こえない Calling you」が自分の中ではベストだったんですが、もうこれも並べてイチオシ決定！寒さに震えるこれからの季節に、凍った心を溶かすこの作品、文句なしのオススメです。暗いところで待ち合わせ( 著者：乙一 | 出版社：幻冬舎 )きみにしか聞こえない Calling you ( 著者：乙一 | 出版社：角川書店 )

2004.11.04

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「ZOKU」　森博嗣

久々のシリーズ外の森作品でした。正体不明（作品中ではバレバレ）の犯罪未満の壮大な悪戯を目的とする非営利団体「ZOKU」と対抗する科学技術禁欲研究所「TAI」のささやかな正義と悪の戦い。でも秘密基地はそれぞれ真っ黒な767(ジャンボジェット）と真っ白な機関車！！理屈っぽくほのぼのと生きる森先生ならではの逸品。ファン度が高ければ高いほど、ラストの一発が効いてくるのでは？徹底した森作品が大好きです(^^♪若かったら「森教授の講座で教授のすべてを学んでやる！」とか本気で思ってたんだろうなぁ…

2004.10.31

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「銀河おさわがせアンドロイド」　ロバート・アスプリン

先日私の人格を崩壊させてくれた「銀河おさわがせシリーズ」第4段です！今や宇宙軍一の人気を誇るオメガ中隊。と、なると面白くないと思うお偉いさんって奴がどこにでもいるわけで…銀河系のパラダイス、カジノ宇宙ステーションから突然の転属命令を受けた先は辺境の惑星。そしてまだまだ宇宙軍大将の嫌がらせは続き、思いがけぬトラブルとの相乗効果でオメガ中隊は大混乱！フール中隊長の活躍が少なめなのがちょっと気になりますが、満足しました。なんといってもこのシリーズ、ちゃんと前作が伏線になってるのが良いです！悪役も憎めないし（ワルサーとグロッキーのノリかな、って若者には付いてこれないってば！）しかし、悲しいことにこれで邦訳は読みきっちゃったことになるんですよね。すでに続きは何年も前に出版されているらしいのに…ハヤカワさん、早いとこ次お願いします。禁断症状でまた江戸っ子モードオンになってしまいますよぉ(>_

2004.10.30

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「銀河おさわがせマネー」　ロバート・アスプリン

さぁさぁちょいとそこ行くぼっちゃんじょうちゃん、お兄さんお姉さん。っといけねぇや、ちょいとトウのたったお兄様おねぇ様も、まぁまぁあたしの話を聞いてらっしゃいよ。決して損はさせませんぜ。時は、はるかかなたのそのまた未来。人類は夢をかなえて宇宙の大海原に乗り出した。となればあちこちで騒ぎが起きるのは必定。そこで設立されたのが「宇宙軍」。とはいっても世の中横道に外れちまったもんが多いってわけで、「正規軍」に入り損ねた文字通りのはぐれモノが集まってるのが「宇宙軍」の実態さね。さてさてこの「宇宙軍」でいま売り出し中の中隊が、我らが「フール中隊」ときたもんだ。前作「銀河おさわがせパラダイス」の舞台、宇宙カジノの警備にちょっとしたおまけをつけて区切りを1つ、今度は「あの星」での平和維持活動にスカウトされちまった。さぁさぁいってぇどんな騒ぎが起きるのか。宇宙きっての戦士「ネコ型宇宙人」の入隊あり、名執事ビーカーの恋物語あり、今回も盛りだくさんの第３巻。出版当時は２巻から６年も間が開いちまったってんだから、今すぐ続けて読めるあんたたちは幸せもんだよ。え、ちょっとのぞいて見たいって？だんな、そいつはいけねぇなぁ。モノには順序ってもんがありあさぁ。お行儀良く第１巻「銀河おさわがせ中隊」からゆるゆると楽しまれるのが良しってもんで。ささ、ゆっくり座って最初っから読んでご覧よ。おっと、あまりの面白さにしっくり返っちまったってあたしゃ知らないよっと。（注：勝手に私が興奮して地が出てますが、もちろん本文はちゃんとした日本語ですのでご安心を）

2004.10.20

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「サマータイム」　再び

基本的に同じ本を再読するという習慣のない私です。読んだことを忘れてもう一度読むこと、しかも推理小説のトリックがわかったところで「あ、これ前に読んだことがある」と気付くことなんてもはありますが(>_

2004.10.18

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「サマータイム」　佐藤多佳子

日記を通してお友達になってくれた皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。おかげさまで今日も良い本に出会うことができました。ありがとうございますm(__)mピアノの響きが頭の中を流れ続ける連作短編。きっと、明日、もう一度読み返すことでしょう。

2004.10.16

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「Aコース」　山田悠介

「リアル鬼ごっこ」「親指探し」でちょっとお気に入り作家さんに入ってきた山田悠介さんの原稿枚数268枚の中篇。高校生5人が挑んだゲーセンの新アトラクション「バーチャワールド」。ゲームが始まった瞬間、彼らは炎に包まれた病院にいた。ミッションはここから脱出すること。果たして彼らはゲームをクリアすることができるのか。そしてこのゲームに隠された謎とは？と、書くと面白そうですよね。いや、実際面白かったですよ。相変わらずのページをめくる手が次第に加速する、ノンストップ山田ワールド。ラストに向けて一気に読み進めました。そして、読み終えた瞬間の感想、　「で、？？」読んでいる最中の盛り上がりと読み終わった瞬間の落差がこんなに大きいのも久しぶりです。というか、最後まで一気に読ませる力があるのに、この脱力感は何？期待が大きすぎたのでしょうか…文庫書き下ろしシリーズの第一弾ということなので次に期待します…

2004.10.13

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「邪悪な花鳥風月」　岩井志麻子

すべての幸せを手に入れた作家の「私」が執筆専念のために借りたウィークリーマンション。担当編集者との甘い時間を過ごすための場所でもあるこの部屋から見える隣の古アパート。やがて「私」はこのアパートの住人たちをもとに物語をつむぎ始める…「ぼっけぇ、きょうてえ」の岩井志麻子さんの第4作。前3作の「昭和初期岡山」から離れ、現代の東京近郊が舞台の連作短編集。やっぱりじわじわと怖い…作中作をつなぐ枠組みのエピソードの始まりから、すでに「ヤバイ気配」がじわじわと迫ってきます。「花鳥風月」。読み進めるうちに、花は枯れ、鳥は死肉をついばみ、風が骨を鳴らす、狂気の月に照らされた世界に近づいていく、そんな本でした。「ヒト」って怖い生き物だよなぁ…

2004.10.12

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連作モノの買い方

このところ思い切りツボにはまった「銀河おさわがせ中隊」シリーズ。今のところ4冊出版されていることを確認しています。で、手に取ったきっかけは、やっぱり「楽天日記」でのご紹介なんですが（すずさん、感謝してます！！）、買い方で失敗してしまいました。全く未読の作家さんなので、まずは2作購入し（いや、その、波長が合うかどうかとかいろいろありますし…）十二分に堪能し、さて続き、と思ったところで！愛用のネットショップで3冊目だけ見つからず…いや、他のネットショップではあるんです。でも一人暮らしなので普通の宅急便はちょっと、とかいろいろ事情がありまして。目に付いた書店に仕事の合間に飛び込んでみても、なぜかその1冊だけが抜けている本棚。日々悶々としています(>_

2004.10.07

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「銀河おさわがせパラダイス」　ロバート・アスプリン

はまりました(^^♪「銀河おさわがせ中隊」の続編でございます。おちこぼれ中隊から見事変身したフール中隊。上層部にはそれがお気に召さない方が現れるのは必定。そんな嫌～な一人の上官から与えられた任務は「宇宙カジノの護衛」「楽勝だよ～ん」という上官の態度に関わりなく、真面目なフール中隊長が調べてみると、そこにはカジノのっとりのたくらみが…今回もフール中隊大活躍です！クライマックスのドンパチも前回よりハデにぶちかましてくれてます。この勢いでシリーズを読み通しそうな嬉しい予感…感想：あ～、すっきりした！！ヽ(^。^)ノ

2004.10.01

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「銀河おさわがせ中隊」　ロバート・アスプリン

来ました～！！ヽ(^。^)ノど真ん中直球ストレート、ジャストミ～～～～～ト！（古っ）です。銀河系有数の若き大富豪がおちこぼれ中隊の中隊長に着任。自らの人間的魅力・知力・財力と中隊メンバーの個性を活かして、中隊を一つにまとめ上げていく、といった言ってみればお約束ストーリー。でも、良いです。主人公はもちろん男前で良し、登場人物も当然個性的で良し。残念だったのは、オヤジになってから読んでしまったこと。どうしても「組織管理」「人心掌握」だのの言葉が頭にちらつく自分が嫌になりました(>_

2004.09.24

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「φは壊れたね」　森博嗣

森博嗣さん、待望の新シリーズ開幕！です。おもちゃ箱のように過剰に装飾された密室で発見された宙吊り死体。しかも、死体発見の一部始終は室内に仕掛けられたビデオで録画されていたという完全密室状況。西之園さん、国枝先生もご登場ですが（犀川先生は今回ちょっとだけ）、そこはやはり新シリーズ、新キャラが良いです。しかも、なんと森作品には珍しく、「普通の人」が主要キャラに！！実は推理小説部分より、そちらの方に吃驚したりして(^^♪もちろん内容のほうも森作品らしく「いっちゃってます」ので、ファンの方にも安心してオススメできますです。

2004.09.20

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「ラスコの死角」　リチャード・N・パタースン

大統領の友人ラスコが株価操作を行っているらしい。経済犯罪対策委員会の特別捜査官パジェットは、ひそかにラスコの身辺を洗い始める。しかし、その捜査の先手を打つように証人が消えていく。株価操作、殺人、証人の残した謎のメモとラスコを結ぶ糸はどこに？そして委員会の中でパジェットの捜査情報をラスコに流しているのは誰なのか？誰も信じられない状況の中、自らの信念に基づいて真相に迫っていく主人公の強さが胸を打ちます。ところで、実はこの作品、絶版になっているらしく、書店では手に入らなかったんです。オークションで手に入れて読んでみて、これはそれだけの手間をかけた甲斐があったなと。私がこの作者を知ったのは「罪の段階」という本でした。その作中で「ラスコ事件」として何度も登場するのがこの作品で描かれた事件。「罪の段階」も法廷モノとして1級品です。だからこそ、やはりまず先にこちらを読んでおきたかった…だって続編を先に読むということは、自らネタばれのもとを作っているわけですから。ハヤカワさん、そのあたり何とかしてくださいよぉ(>_

2004.09.18

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「エンジェルエンジェルエンジェル」　梨木香歩

休みがないと、通勤時間に本がたくさん読めて幸せ！(>_

2004.09.12

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「バッテリー 2」読んじゃいました！

やっぱり我慢しきれずに「バッテリー」の２巻を読んでしまいました。ジャスト通勤の往復で読み終わるという快感つきで(^^♪中学に入学した「天才」投手、巧。その孤高の存在感は、やはり友人から先輩、大人たちまで「そこに在ること」の意味を突きつけて翻弄していくのですね。私は文庫版で読んでいるのですが、あとがきがまた素晴らしい。書き手の想いがひしひしと伝わってきます。文庫版となる際にかなり加筆修正が加えられている様子なので、できればひとまずこの「文庫版」で読み通したいのですが、続きはまだ出版されていないという…読み手にもパワーが要求されるので、休み休み読むのがよいのだと納得してあきらめることにしました。　なんて、簡単に納得できるかぁ～～！！(>_

2004.09.11

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「お父さんのバックドロップ」　中島らも

「児童文学」に対する姿勢を正している今日この頃。久々に手に取った中島らもさんの一冊は、偶然にも、らもさんが子どもを読み手として意識して書かれた「児童文学」でした。「あとがき」より一部引用させていただきます。「この本では、そうした「子どもより子どもっぽい」お父さんを四人集めて書いてみました。　～（中略）～　君たちのお父さんにもきっとそういうへんなところ、子どもっぽいところがあるはずです。それがわかると、きっとお父さんのことを、もっとすきになると思います。」やっぱりらもさんって優しい人だったんだなぁ…あ、中身は当然優しくて面白いです。だって、らもさんですから(^_-)

2004.09.09

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「バッテリー２」購入！（しただけ…）

先日から個人的に熱くなっている「バッテリー」。２巻を手に入れました。が、問題が…まだ文庫では２巻までしか出てないんですよねぇ。読んでしまえば次が気になるのは必定。しかし、ハードカバーは通勤読書にはちと辛い。うむむ、嬉しい悩みですヽ(^。^)ノ

2004.09.07

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「バッテリー」　あさのあつこ　読了（ただし I のみ!!）

やっと「「バッテリーI」読み終えました。くぅ～、このエンジン全開空回り期間でなければもっと楽しめたのではないか、と思いつつも早くページを繰りたくて(>_

2004.09.03

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「バッテリー」　あさのあつこ

ついに、ついに、読み始めました！すいません、まだ途中です！！でも興奮して、つい日記に書いてます！！児童文学！？自意識過剰フル回転の小中学生の男の子がこんなまっすぐな本を読んだら寝込みますって！！競技は違いますが、ホイッスルを待つプールサイドの暑さ、演技に入る前の鉄棒のたわみを感じながら読み続けました。リアル小中学生でこれを読んで、また大人になってから読み返す機会のある現代の子供たちがうらやましいです。

2004.09.02

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気になる作家さん

佐藤多佳子氏。あさのあつこ氏。どちらも不勉強ながら全くの未読の作家さんたちなんですが、気になります。うむむむ、まったくもって一日が24時間しかないのが問題だ！！

2004.08.26

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「キマイラの新しい城」　殊能将之

ヨーロッパの古城を移築して作られたテーマパークの社長が、古城の領主の霊に取り憑かれた!?750年前の事件の解決を依頼された我らが名探偵、石動戯作！さらにその現場でも殺人事件が！と、ビックリマーク連発のあらすじ紹介になってしまいましたが、確かにビックリの連発でした。現在の事件の展開の速さに、領主の霊の十字軍エピソードの重厚感が重なり、しかも最後には…石動戯作シリーズ、次が楽しみです。

2004.08.25

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「サイコロジカル」　西尾維新

相変わらず表紙にカバーをかけて西尾維新さんを読んでる私です(^_^;)と、言いながら、なんだかんだで「戯言シリーズ」4作目「サイコロジカル」　（上下巻）を読み終わりました。うむ、満足。「選ばれた人にしか見えない世界」、それが見えないことも幸せなんだなぁ。それはさておき、シリーズが進むにつれ、個人的に痛くなってきました。主人公の語り部「いーちゃん」の内面が描かれるにつれ、それが自分のことを書かれているようで。私の中身を知りたいと思うような奇矯な人が現れた場合は、「スバラ式世界」（原田宗典）とこのシリーズを薦めるようにしようかと…

2004.08.22

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「死の壁」　養老孟司

すいません、養老先生の「死の壁」今頃読みました(^^♪「バカの壁」とはまた違った種類の気づきが快感です。それにしても重いテーマをそう感じさせず論じられる養老先生のお力、お見事としか言いようがありません。最終章のお父様の死と向き合われたお話など、深く深く心に刻まれました。生きる力がわいてくる一冊です。

2004.08.18

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