「τになるまで待って」 森博嗣
タイトルでお分かりのように、ついこの間読んだ「θは遊んでくれたよ」に続くGシリーズ第3段。「超能力者」神居静哉の別荘である「伽羅離館」。訪れた7人の客。とどろく雷鳴の中、「伽羅離館」の全ての扉が閉ざされる。そして起きる惨劇。と、こうまとめると嵐の山荘系に分類されるんでしょうね。もちろん森マジックが仕掛けられてますので、一筋縄ではいきません。森博嗣さんと「超能力者」の組み合わせが絶妙。海月君も良いですが、今回の犀川先生かっこ良すぎです。しかし、ここまであの人の存在を明示されると、S&M、V、四季それぞれのシリーズを再読すべきなのかと考えてしまいます。森先生、「天才」ではない私達にはスケールが大きすぎます…