cafe de zazie

土曜日は『大絵巻展』京都国立博物館へ行って来た。
国宝『鳥獣人物戯画』と『源氏物語』が公開されるというので、
これは何が何でも行かねばならぬ!! と心躍っていた。

朝九時半の開館時間に行ったにもかかわらず、
入場するのに30分待ち、
『鳥獣人物戯画』までは90分待ちという長蛇の列。
他の絵巻を見る列もあまり動いていないほど、
大混雑していた。

入場を待つのは外なので、娘も飽きずにいたが、
薄暗～い館内で90分はさずがに無理…と途方にくれたが、
並んでみている人の後ろからのぞくのはOK
…ということだったので、そうすることに。

皆さん早朝から並んでやっと自分の番が回ってきたので、
ことのほかじっくり見ているので、列は全然進んでいない。
並ばずに後ろからのぞく人を、不快に思ったのか、
わざと見えないように、身体で隠す人もいる。
まあ、しょうがないか…。(^∀^;)
気持ちはわかるけど、さらに混雑をまねいている。

「立ち止まらずにお進み下さい」の声に
「ずっと並んでたんやし、じっくり見させてもらうわ」
と開き直って居座る家族連れがいた。

当然、その前はガラガラになっており、
私は２列目にもかかわらず、
じっくりノーマークで見ることができた。

おおおおおお!! ホンモノ!!!

古いものだから、原画という感覚はないだろうと
思っていたのだけど、まったく間違いだった!!
見事なまでに鮮やかな筆致がいきいきと迫ってくる。
以前高山寺で観たレプリカとは全然違う。

作者がどれだけ愉しんでこれを描いたか、
どんなに踊るような気持ちだったか、
千年の時を超えて、今まさにそこにいるような感覚だった。

いいいいいもの見たーーーー!!! (T_T)

ほんとうは、他の絵巻もじっくり見たかった。
『源氏物語』も今度はいつ見れるのかわからないし。
けれど、縁があればいつか見れる。
子育て中はピンポイントで見る方法で構わない。

10半頃、ガラガラに空いた売店で図録を買った。
『鳥獣人物戯画』のクリアファイルも購入。

外に出て噴水の周りで少し遊んだ。
おおきな鯉が泳いでいて娘は大興奮!!
近くの保育園の子らが遊びに来ていて
『考える人』像にむかって「変なおじさん!!」と
はしゃいでいた。

帰るにはあまりにも早いので、
向かいの三十三間堂で千一体の千手観音を拝み、
抹茶とわらび餅をいただいた。
大阪に帰ったらまだ１時だった。

今度は高山寺に行ってレプリカをみたい。
あそこの緑の素晴らしさは筆舌にしがたい。
娘もきっといい時を過ごせると思う。