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カテゴリ:子育て中に楽しむ芸術
『絵本作家ワンダーランド』展へ、
美術館「えき」京都に行って来た。 「あ…来週で終わりだから今日行かなきゃ…」 朝になってから思い立った。 でも京都駅周辺は、娘が楽しめる場所もないし…、 遠いとこ連れて行くのは可哀想…。 「ひとりで行くからヨロシク!!」 父娘はママチャリに乗って、 おばあちゃんちに行くことになった。 いきなりのリフレッシュ休暇になってしまった。 とっとと着替えてウキウキ出かけようとしたら、 「ママと行く~」。 オムツ姿のままで、急いで水筒をかついで、長靴を履く娘。 夫が制止してくれて、なんとか出て来たものの。 可愛いおむつ&長靴姿と、母を追う泣き声が 脳裏に焼き付いて離れない…。 うううう。つらい。涙がでた。 それでも『魔の2歳』になって 豪快なイヤイヤぶりに煮詰まりがちな母。 リフレッシュは必要と自分に言い聞かせて電車に乗った。 どんどん遠く離れるおうち。 ううう。また泣きそうな母だった。 なんとか気を取り直して会場に着く。 久しぶりの京都だ。 おお!! いきなり『ちいさいおうち』の原画がっ!! 相当に古いものだが、まだキレイに発色している。 絵本は最初から印刷を目的として描いているので 、画材の耐久性に頓着しない。 これも色鉛筆にグアッシュなので、 いくぶん退色しているとは思うがきれいだった。 『アンジュール』の原画も!! これも見たかった~。 走るタッチの鉛筆画が見事だ。 次は荒井良二さんの原画、これがお目当てである。 いつみてもキレイ。とてもハッピーな気持ちになる。 荒井さんの原画はいつもとてもパワフルでおしゃべりだ。 印刷になった本もいいけど、原画はまた別の美しさがある。 絵本作家の絵は、原画よりもは印刷にした後の方が 絵にエネルギーがみなぎることが多い。 原画を売る仕事ではないので、それがとても大事なことと思う。 今回も原画の持つパワーを感じることが少なかった。 が、稀に原画も本もどっちもパワフル!! という人がいる。 荒井さんがそれである。 出久根育さんは、去年のボローニャでも見ることができたが、 今日は『ワニ』の原画を見られた。 『ワニ』はスゴイね。ホントにキレイ。 これで1300円は安いんじゃないの?とさえ思える本だ。 娘にはまだまだ早いけど購入決定。 平家物語の絵本『俊寛』と『祇王』もよかった。 絵はあの『いないいないばあ』の瀬川康男さん。 残念ながら、この展覧会自体はあまり魅力の多いものではなかったので、 泣き叫ぶ娘をおいてきた後悔に拍車をかけてしまった。 かといって、急いで帰っても、 娘はもう夫の実家に行ってしまったし…。 岡崎まで行って『藤田嗣治展』を見ようと思い、 バス停に行ったけど、ものすごい長蛇の列で、 なんだかメンドクサクなっちゃって断念…。 子どもがいない頃は、もっと楽しく過ごせてた。 思い立ったら財布と文庫本だけポケットに入れて、 京都行きの特急にとび乗ったもんだわ。 北山のアルファベットから一乗寺のアンフェールまで 疎水沿いをゆっくり散歩するのが好きだった。 真冬の平日、誰もいない植物園でスケッチもよくした。 売店の赤いモウセンの上で甘酒を飲んだなぁ…。 でもね、今の方がしあわせだな…って思う。 子どもがいなくて、家族もいなくて、24時間自分の時間だったら なんでもできるし、どこでもいける、すごく自由。 だけどちょっと寂しいな。 チェコやリトアニアにひとり旅したーーーい!! とも思うけど、 今は夫と娘と一緒に淡路島……のほうが今はうれしい。 誰かのために、時間もお金も制約があるって、 けっこううれしいことなんだなって思う。 夫と子どもが待ってるから、早く帰らなあかんねん!! …って、ひとり鼻息荒く、ニヤニヤ帰る私である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 25, 2006 04:36:51 PM
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