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カテゴリ:絵本とおはなし
日本の昔話
日本の昔話 新潮文庫 著者:柳田国男 出版社:新潮社 シュタイナーは、絵本の読み聞かせよりも、 語り聞かせよと言うけれど、 そのよさはわかっているけれど、 なかなか暗記できないし、 まだまだ長い話は集中して聞けないので、 もっぱら寝る前は絵本になっている。 『おもちゃ箱』で買った語り聞かせ用の民話集を 時折読んでは暗記するようにしているけど なんかいまひとつピンとこない。 語り手の思い入れがモロに響くので、 『金太郎」も『桃太郎』も、母がつまらんと思えば 魅力ないものがたりになってしまう。 でも、この柳田国男の本はイケる!! とても短いし、身近な鳥や動物の話ばかりで、 まるでおばあちゃんの話を聞いてるみたいだ。 ウグイスが、百舌鳥に仏壇を買って来てくれと お金を渡したのに、しらんふりしてるから 「ご本尊どーした!! ご本尊どーした!!」と鳴いて 百舌鳥を追っかけ回しているんだそうだ。 そう聞こえないこともないかな?と思って笑ってしまった。 百舌鳥はウグイスにあわせる顔がないので、 エサをひっかけておいておくとか…。 自然と仲良く共存していた頃の人々の姿が 見えるようでうれしくたのしい気持ちになる。 明治生まれだった私の祖母が、 こういう話をいっぱいしてくれたなぁ…と思い出した。 『遠野物語』も面白い。 いろんな伝承をまとめずにそのまま並べているので、 同じ話がいろんなアレンジで伝わっているのがわかる。 実話、うわさ話、村のゴシップが、 どんなふうに民話化され、フィクションになっていくか、 わかるような気がして面白い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
July 20, 2006 05:20:48 AM
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