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カテゴリ:日々雑記
今日は私の誕生日。おめでとうわたし。
8月15日終戦記念日に生まれたのである。 だから…なのか、どうなのか? 小さい頃から、反戦映画や戦争体験の ドキュメンタリーに興味があった。 今でもこの時期はなるべくそういうものを見る。 もっと積極的にあらゆる反戦活動に参加したり、 支援したり…するべきなんだろうし、 したい気持ちもないわけではないが、 イデオロギーが絡むのがイヤで実現できない。 とりあえず、知ることだけは続けようと思い、 毎年この時期には、映画、テレビを見たり、 小説やノンフィクションを読んだり、 意識して行うようにしている。 それが私の目下の反戦活動だと思っている。 『ほたるの墓』をTVで見るだけの年もあったし、 NHKのドキュメンタリーをむさぼるようにみる年もあったが、 毎年出来る範囲で…でも止むことなく続けたい。 今年は『流転の王妃の昭和史』愛新覚羅浩 を読み、 NHK-hiのドキュメンタリーを見た。 「取り残された民衆?元関東軍兵士と開拓団家族の証言?」 (これはBSで明日再放送されます) 去年、なかにし礼の虚々実々の小説『赤い月』を読み、 満州に住んでいた彼がどうやって引き揚げてきたか、 とても細かく書かれていたので、 今年のこのふたつも、とてもリアルに胸に響いた。 今日は、小泉総理大臣が靖国参拝でもちきりだろう。 私は基本的には、わが国を代表するものが公式に戦没者を追悼するのは、当然であるとは思っている。 靖国神社のあり方を問う声もわかるけれど、たくさんの戦没者が「靖国であおう」「靖国にお父さんはいますよ」と言って亡くなった以上は、靖国神社で参拝してほしい。 A級戦犯の分祀については、おかしいと思う部分も多いが、それで多くの理解が得られるなら、しかたがない気がする。 ちょっとこういう話をすると、すぐさま 「右翼なの?」とか言う人が、非常に多いけれども、 そういう短絡的な発想が主流になっていること自体が 憂うべき状況だと言うことに気が付かなくてはならない。 「じゃ、アンタ左翼?」と返されてもしかたないんだよ。 戦没者供養=軍国主義かよっ。 TV、新聞の情報はけっして中庸ではない。 イデオロギーから守られているどころか、ど真ん中にいる。 また、それをダマされた感で大げさにさわぐこともない。 ほんの30年前までは、インテリの若者はみんな左翼的思想だったし、それがカッコイイという時代もあったんだ。 当たり前のことである。 ただ、戦時中、大日本帝国を信じてた人や、 1960年代に北朝鮮を楽園だと信じた若者を、 愚かだと笑う資格が現代日本人にあるのか? 私には笑えない。 私には傾倒するイデオロギーは一切ないし、支持政党すらない。 宗教も先祖供養のみの仏教…とごく一般的だ。 自分の意見を持つどころか、そのための知識すらない。 この人たちを批判、嘲笑することは絶対にできない。 それよりも、先人の過ちを笑えてしまう人の方が恐い。 強い意見を持つ人がいれば、右翼、左翼呼ばわり。 それが何なのかもしらずに…である。 宗教じみたことは全てカルトよばわり。 イスラム教徒はみんなテロリスト。 でもクリスマスはみんなで祝う。 「宮内庁は税金のムダ」と言いながら、 初詣や七五三にはいく現代の日本人。 すべてのことが印象、雰囲気のみで判断されおり、 実態はつかめていないが、 大他数がそうならそれでよいのではないかという風潮。 テレビは膨大量の情報をものすごいスピードで垂れ流し、 しかも合間に刺激的なCMが入る。 考える時間を与えない。 コメンテーターのそれらしくまとめた一言が、 自分の意見、または全国民の意見だと錯覚する。 テレビの罪は大きい。 個々がもっと柔軟で自由なあたまと心で、 戦争について考えられるような世の中になってほしい。 先人(日本だけでなく諸外国も)が、 あまりにも大きな犠牲を払って教えてくれたことを もっともっと噛み締める必要がある。 『A級戦犯の狂気』で終わらせてはならない。 私たちはもっともっと知る必要がある。 ※体験者の語りを中心としたこれらの番組は貴重。 BShi『あの日 昭和20年の記憶』 2006年 8月15日(火)午前9:30?午前11:00(90分) ▽著名人たちの各地での様々な体験の証言と、新たに撮影する現場での証言によって 8月15日を立体的に構成し、あらためて日本人にとっての「あの日」を見つめ直す。 BSドキュメンタリー「取り残された民衆?元関東軍兵士と開拓団家族の証言?」 2006年 8月15日(火)午後11:10?翌日午前0:00(50分) 1945年8月9日満州にいた日本人は突然のソ連軍侵攻で大混乱に陥った。当時満州で何があったのか。証言と残された資料を基に悲劇の記憶を掘り起こし記録した。 総合/NHKスペシャル「日中戦争 なぜ戦争は拡大したのか」 2006年 8月16日(水)翌日午前1:10?翌日午前2:25(75分) ▽廬溝橋事件から8年間に及んだ日中戦争。なぜ戦争は拡大したのか。公開された蒋介石の日記や兵士の陣中日記など新たな資料と証言をもとに国際的なスケールで見つめ直す。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 15, 2006 05:20:12 AM
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