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カテゴリ:子育て中に楽しむ芸術
朝めちゃ早くから京阪電車にのり、 父と娘を、京都市動物園に押し込んで、 母だけウキウキ美術館へ。 『プライスコレクション若沖と江戸絵画』展 京都国立近代美術館に行って来た!! もう~ねぇ~…だいだい大満足!!! とにかくHAPPY!! 生き物万歳!! ニッポン万歳!! 日本とは、なんて美しく、 愉快な国なんでしょうか? コレクターのプライスさんがアメリカ人だからなのか? いや、プライスさんの明るく真っ直ぐな人柄のせいなのか? とにかく、どれも説明不要のインパクト!! 「きれい!!」「カワイイ!!」「たのしい!!」 そして、どれもこれも幸福に満ちている。 おもわず笑みがこぼれる作品ばかりだ。 人と自然がもっと仲良しだった頃の日本。 たがいに尊敬しあい、深く感謝しあい、 賛美しあい、共に暮らす大事な家族だった。 花鳥風月、美しい自然、美しい四季、 うつりゆく光に花が咲き鳥が舞う。 生き物は無邪気に跳ね、この世を謳歌する。 人がほがらかに笑い、いつくしみあう。 なんてこの世は美しいのだろう!! 幸福で胸いっぱいにさせてくれる あまりにもまっすぐなコレクションだった。 モネやゴッホなど、印象派の画家たちが 強く憧れ、愛してやまなかった美しい国日本、 光の国日本がここにある。 まさにハッピー&リアリティ。 人を惹き付ける必要不可欠な要素が満載。 極上素材のフルコースで感動、感涙、 お腹いっぱいの展覧会であった。 2000年秋、京都国立博物館の伊藤若沖の展覧会で、 若沖ファン、琳派ファンになった人も多いと思う。 かくいう私もそのひとり。衝撃!! 圧巻!! の一言であった。 その展覧会はおおきな宣伝もなかったのにもかかわらず、 クチコミで話題を呼び、9万人動員したらしい。 2003年秋の大阪市美術館での円山応挙展で、 ますますハマり、今回のでもうダメ押し。 江戸絵画ファンの入り口に列んでみることとする。 若沖のみならず、江戸絵画は奥が深い。 徹底的な写実、執拗なまでに緻密な細部描写が あるにもかかわらず、 非常に大胆な構図や省略、平面的な構成がおもしろい。 繊細でありながら、奔放。 自由闊達な粋人をみるようで心躍る。 もっともっと知りたい近付きたいと憧れる。 「日本に似てるから」と、パリからアルルに移住した ゴッホの気持ちがよくわかる。 最初の2枚でもうすっかりやられてしまった。 『梁図屏風』のまだ青いイチョウの葉と少し色付いた蔦。 この微妙な季節のなんと美しいこと。 自然神への感謝と喜びをまっすぐに感じた。 『春日若宮御祭図屏風』では、おまつりを楽しむ人々。 ハイハイの赤ちゃんを、手を広げてうながすお母さん、 アンタ沿道にでちゃってるじゃん!! 見守って笑う家族。 (やっぱこういうのに目が行くよなぁ) やたらにインパクトの大きい屏風絵が続いたところで、 この時代、店先に屏風絵を飾ることが多かったと知る。 広告看板的な役割をだったのだね。 極上の広告ポスター芸術みたいなかんじ? と考えていたら、突然、横尾忠則のポスターが 陳列されていた。なるほど。 『葡萄図』伊藤若沖 http://f.hatena.ne.jp/jakuchu/20060419185051 大学卒業したプライス氏が、作者も年代も知らず、 ひと目惚れして買った最初の一枚だそうだ。 これは惚れますわよね~。オクサマ~。 その時いっしょにいたのが、 なんとフランクロイドライトで、 「絵の中に自然の摂理と構造が 完全に表現されてる」と言ったとか。 さすがですわね~。オクサマ~。 『猿猴狙蜂図』森狙仙 http://f.hatena.ne.jp/jakuchu/20060627094454 とにかくカワイイ!! の一言!! ふわふわ~。 『百福図』雅煕 http://f.hatena.ne.jp/jakuchu/20060607094501 おかめ百人…って!! 福々しすぎるっ!!(笑) 『雪中松に兎・梅に鴉図』葛蛇玉 http://f.hatena.ne.jp/jakuchu/20060627095340 闇夜のカラス、雪のうさぎ。男前~。 (うちmacなんで、リンクできないのです。 興味のある方はURLコピペでお願いします。) 最後は酒井抱一の『十二ヶ月花鳥図』 素晴らしいフルコースの最後を締めくくるのは、 究極の王道デザート、水ようかん…かな? フツーに出て来て食べたら、死ぬほどウマかったって感じ。 あまりに完璧な作品。涙ものである。 あああ、もうお腹いっぱい!! プライスさんごちそうさまでした。 ランチは近くの細見美術館のCAFEでとった。 ここでも今、酒井抱一をやってるので 時間がある人は午後の部も堪能できる。 ここのランチは1500円で前菜、サラダ、パスタと 濃くて美味しいコーヒーがついてる。 食器はジノリか陶器の作家作品だし、 前菜も一口カプレーゼや生ハムメロンとプチ豪華。 ショップもとっても粋なセレクトで、 ポチ袋とか買いだめしちゃう。 岡崎に来たら、絶対寄らなくちゃ…なのである。 ●『若冲と江戸絵画』展 公式HP http://www.jakuchu.jp/outline/index.html お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 16, 2006 04:50:30 AM
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