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カテゴリ:アタシを大切にする暮らし
毎日の夫とのおしゃべりは楽しみのひとつだ。
話題はつきることがない。 まず、今日の娘の言動の報告からはじまって、 テレビをみない私に、今日のニュースを教えてくれる。 北朝鮮問題やら、靖国問題など時事ネタから、 歴史解釈、宗教や哲学思想の話から、 ものすご~~くくだらない話まで。 趣味も音楽、芸術系と共通している。 人間関係での悩みもよく相談にのってもらう。 仕事の愚痴だけは話題になることはないが。 ほんとうによくしゃべる夫婦だと思う。 最初から最後まで 遠距離恋愛で、 毎日1時間は電話していたので、 そのせいかな?と思う。 父母の話が盛り上がっている時は、 娘はとても静かに落ち着いて遊んでいる。 手がかかった一歳児の時からそうだった。 この冬いろいろあったけど、 なんとか落ち込むことなく過ごしてこれたのに、 夫の連日残業&休日出勤で、会話が激減したとたん、 なんとなく気分がすぐれない感じになってしまった。 本来、夫の健康管理などサポートすべきなのに、 こちらのほうが心配かけている状態だった。 そんな中、知人の心ない一言…、 たわいもないけれど身勝手な一言をきっかけにして、 脆くなっていた心が一気に崩れ落ち、 とてつもなく落ち込んでしまった。 なんだか自分を全否定されたように感じてしまった。 なんでだろう? なんでこんなに沈むんだろう?不思議。 お昼に公園でファミマの唐揚げ串を食べたから? 気にしなくていいとわかってることをなぜ気にする? 「あんなに幸福そうだったのに…」 という人が自殺したりするけれど、 こういうのが極端に至ったケースなんだろうか? なんて思ってしまった。 どうしよう?どうやったら回復する? とりあえず、泣こうかな?と思ったけど、 娘がまだ起きてる時間だったので、 顔を洗っているふりをしながら少し泣いてみた。 すると娘が飛んで来て 「ママ泣いてるの?どうしたの?」 「泣いてないよ。顔あらってるの」 「おなかいたいの?」 「泣いてないよ。ダイジョブ」 「そっか…泣いてもいいんだよ…」 なーにーをーーーー!????? まあ、娘が泣いてる時にいつも私が言うからなんだけど、 あまりのピッタリ加減に、涙もとまってしまった。 それにしても、なんで泣いてるのがわかるのか!? それ以後も、ちょっとでも泣いたら、飛んできてくれた。 なんという孝行娘。最高の癒し。 ちっちゃな人間レメディだ。 というか、こんなちいさな子に心配かける母って。 もう、ほんとにごめんなさいっっっ。 その後、郷里の親友にメールして、 素直にしんどい気持ちを吐露してみた。 すぐに電話をくれて、とてもとても優しく、 これ以上ないくらい優しい言葉をかけてくれた。 それはゆるぎない信頼と友情をあらわすもので、 自己否定感など、こっぱみじんに吹き飛ばし、 今まで自分がしてきたことに誇りが持てるまでに 再生させてくれる言葉だった。 魔法の一滴のように、上方向のスパイラルに導いてくれた。 親友よ、あなたも私の人間レメディか。 夜明け前が一番暗かったようだった。 翌日は最適人間レメディの夫が少し早く帰宅。 久しぶりにゆっくり話す時間がとれた。 ちょっとだけ経過報告と、たわいもない話。 すっかり回復することができた。 彼もかなりのハイポーテンシーである。 必要な時は、人に甘えることも大切と思った。 彼等が疲れた時には、私がレメディになろうと誓う。 ハイポーテンシーでお待ちしてます。 結局、最後に大きく崩れかけた心は、 愛する人たちによって助けられた。 なんと幸福なことだろうか? つくづく、ちいさな信頼の積み重ねが大事だと思う。 一番親しい人にこそ、日々ていねいに愛情を注ぐ とういうのが私の信条だった。 『親しき仲こそ!! 礼儀あり』である。 そうは言っても、できない時も多くあったのに、 それでもみんなで応えてくれた。 私が彼らを想うあり余るほどの愛情が 伝わっていたのかと思うとうれしかった。 こころからの感謝と、ゆっくりと恩返しをしていきたい。 それは記念日にまとめて感謝状を贈るような行為ではなく、 日々のちいさな「ありがとう」の積み重ねなんだと思った。 ----------------------------------------------- この冬の経験は、人から見るとそれほどのことか?と思うかもしれない。 その程度のことで落ち込む?と思う人も多いだろう。 (私も書いていて、いかに甘えているかわかった~(^∀^;) 書き残しておきたかったのは、 けして苦労自慢なんかじゃなくて、 苦しさを乗り越える方法がすこしわかった気がしたこと。 自分にとっては大発見だったこと。 人生でダメージは避けて通れない。 回避しようとあがくのではなく、 受け入れて共存していくのが賢明だろう。 自分にとって一番辛いダメージはなんだろう? それは子供が自分より先に逝くことだろう。 夫を失うのもおなじくらい辛いかもしれない。 もし、そうなったらどうするか、考えてみる。 気も狂わんばかりの悲しみで、想像するのも嫌だけれど。 でも私の答えは決まっている。 「あるがままを受け入れる」である。 事実をみとめ、何も責めず、悲しみには抗わず、 そこにあるすべてのことを受け入れるしかない。 そうすることで、自分を冷静に客観視することもできる。 自分の中の弱さ猾さも、拒まず受け入れることができた時、 はじめて解き放たれたように楽になれるような気がする。 そこに虚栄や虚飾はなくなる。 苦しみ悲しみも抑えるのではなく、 受けとめて流れでるのを待つ。 日々のすべきことを成しながら。 もともと歳をとることが嫌ではなかったけれど、 こんなふうに成長できるのであれば、 もっともっと歳を重ねていくのが楽しみだ思った。 どんどん幸福になっていく…。 全部を読んでくださった方 ありがとうございました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 15, 2007 09:45:23 PM
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