cafe de zazie

去年も日記に書いたけれど、
８月15日終戦記念日生まれの私は、毎年この時期、
いくつかの反戦映画やドキュメンタリーを観たり、
本を読んだりするようにしている。

20代の頃は、様々な反戦活動に参加してみたりもしたけど、
自分の気持ちにピタリとくるものに出会えなかったし、
自分自身の考えもなかなか定まらなかった。

それ以来は、これが私の反戦活動になっている。
ほんとうにささやかすぎて、活動だなんて言えないのだけれど。
でも、ずっと続けられるし、続けるつもりでいる。

今年はまず映画を三本観た。
『硫黄島からの手紙』
『父親たちの星条旗』
『太陽』

昨日遅くにテレビでみたのはNHKスペシャル
『硫黄島 玉砕戦 ～生還者 61年目の証言～』

クリント・イーストウッドも渡辺謙も、
茶番に思えてしまうような衝撃と苦痛だった。
苦しくて哀しくて…最後のシーンでは涙がとまらなかった。

61年前、まさに生き地獄からの生還した方々。
穏やかな笑顔でいつまでも手を振っていた。
この方たちには、今の日本が、私たちが、
どういうふうに見えているんだろうか？

「昭和20年2月から1か月の死闘の末、
2万人の日本軍守備隊は援軍や補給を断たれて「玉砕」
その戦いは本土決戦に?韻胴駝韻鮓殄颪垢訃歡Г箸気譴拭
しかし兵士たちはどのように玉砕戦を戦い、命を落としていったのか、
(中略)
それはいわゆるバンザイ突撃のような玉砕ではなく、
兵士一人ひとりが楯となり、
米軍の占領を遅らせ皇国に寄与する、
という凄まじい持久戦だった」

40度の暑さの地下壕にもぐって一か月。
水も食料もなく、半数以上が大けがをしていた。
物資どころか迎えの船は来ないことを知っていた。
極限の苦しみの中でも、なお、一日でも多く生きて戦えとの指令。
ここが陥落すれば、本土決戦の基地になる。
一日でも先にのばすのが、彼等の役割だったのだ。
死ぬことも生きることも許されない、まさに生き地獄。

生還者が戦死した戦友に、
62年間毎日かかさず供えている水には、
氷がたくさん浮いていた。
彼等がどんなふうに死んでいったのか、
物語るような哀しい画だった。
映画では、これほどの悲惨さは伝わらない。

夫と話し合って、次回東京に行く機会には、
必ず靖国神社へ参拝しようと決めた。
そうせずにはおられない。

靖国が軍国主義の象徴か？
A級戦犯は分祀すべきか？
総理大臣が参拝すべきでない？
そんなふうにいう人もあるけれど
私の意見はすべてNOである。

靖国参拝しても、切に平和を願っており、
かの戦争を肯定などしていないし、
今後も戦争やむなしとも思っていない。
ただ、A級戦犯の定義そのものに疑問があるし、
一国の代表が、国のために亡くなった人々に
手をあわすのは当然のことだと思う。

そう公言すれば、右より派か？と聞かれる。
軍国主義容認派か？と。
そういう単純な発想はやめていただきたい。
右側でも、左側でもないだけだ。
左から見るから右に見えるのだということに気づいていただきたい。
TV新聞のニュースだけでは、知らずに左側に立たされ、
自分の目で耳で頭で心で、感じることを萎えさせてしまう。

あの悲惨な戦争の犠牲者は「靖国であおう」といって死んでいった。
理由はそれだけでいいのだ。
ぜひとも行って、御霊をお慰めせずにはいられない。

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NHKのドキュメンタリー、少しでも多くの方に見てほしいです。
今年もたくさん放送されるので、よかったら皆さん見て下さい。
特に東京裁判については必見だと思います。

あと、憲法９条について。
ひとりひとりが真剣に考えねばならない時に来ています。
私自身、護国の意味、真の世界平和の意味のはざまで答えを出せずにいます。
イメージに流されず、自分の頭でしっかり考え、
批判も恐れず、自分の言葉で語りたいものです。

8月7日（火）NHK総合
秘密尋問所トレイシー　～日本人捕虜が語った機密情報～

8月9日（木） BShi
特攻隊遺族の“終わらない戦争” ～知覧「ホタル館」に集う人びと～

8月10日（金） BShi
裁かれなかった毒ガス作戦 ?～アメリカはなぜ免責したのか～

8月12日（日）NHK総合
鬼太郎が見た玉砕　～水木しげるの戦争～

8月12日（日）BShi
満蒙開拓団の戦後 ～再入植の記録～

＜シリーズ　証言記録　兵士達の戦争＞ BS-hi
8月12日（日）～14日（火）
第１回　西部ニューギニア　死の転進　千葉県・佐倉歩兵２２１連隊
第２回　マリアナ沖海戦 失敗した新戦法　三重県・鈴鹿海軍航空隊
第３回　北部ビルマ　最強部隊を苦しめた密林戦　福岡県・久留米第１８師団


8月13日（月）NHK総合
Ａ級戦犯は何を語ったのか　～東京裁判・尋問調書より～

8月14日（火）NHK総合
東京裁判　パール判事の真実（仮）

8月15日（水）NHK総合
日本の、これから　考えてみませんか　憲法9条（仮）

＜シリーズ　証言記録　兵士達の戦争＞ BS-hi
8月20日（月）～23日（木)
第４回　退却支援　崩壊したビルマ戦線　福井県・敦賀歩兵１１９連隊
第５回　大陸打通作戦　苦しみの行軍２０００キロ　静岡県・歩兵３４連隊
第６回　陸の特攻　フィリピン最後の攻防　岡山県・歩兵１０連隊
第７回　ソ満国境　知らされなかった終戦　青森県・野砲兵１０７連隊


(昨日放送されたもの。DVDにもなっているのです↑)



証言集↓これから読みます。