|
カテゴリ:雑食、映画大好物
金曜日は緑地のたんぼでザリガニ獲り。 今日は、娘はダンナちゃんとアトリエに行ったので、 わたくしは映画を見てきました。 『ぐるりのこと』という日本映画。 心にじゅわじゅわと染み入ってきました。 淡々とした描写なのですが、 涙がつぎつぎあふれてとまりませんでした。 うんざりするくらい、ごくごくありふれた夫婦の10年間を、 重大事件(幼女殺害、虐待、池田小事件、文京区事件など)と ともに淡々と綴っていくものがたりで、 これまたうんざりするくらいいろんな悩みや苦しみを抱えた人たちが たくさん出てくる映画なのですが、 この困難な世の中をどう生きていこうか、 勇気と希望をくれる映画でした。 希望というものは、人と人の間にあるのだそうです。 天国からの贈り物のように、赤ちゃんが生まれて、 ちいさなこどもと暮らす毎日は、 とても清らかであるけれども、 どこか桃源郷であって、 現実の世の中で生きていく勇気が失われてきます。 幼稚園にいれるのが嫌なのではなく、 公立幼稚園に入れるのもいいと思っているし、 是非いれたいなぁと思える私立幼稚園もみつかっているのだけど、 いまの自主保育の環境があまりに素晴らしいので、 幼稚園ナシでいきなり小学校という選択もアリだなぁと思っていました。 どっちも捨てがたいといううれしい悲鳴。 けれども、あまりに良すぎて、 この困難な現実の社会と違い過ぎて、 どうも気持ちが落ち着かない気もしていました。 竜宮城にいる気分? 「今の生活はこれ以上ないというほど幸福だけれど、 自分がミニマムになっていく気もする」 そう言っていた、自主保育仲間の言葉が心に残っていました。 そして今、自分も小さくなりつつあることに気がつきました。 幼稚園を入り口としてこれから戻っていく社会。 娘にとっては、これから入っていく社会。 (公園も経験してるから戻っていくでいいかも?) いろいろなことが、少し見えてきた気がします。 娘は今、とても幼稚園に行きたがっています。 自主保育のことは、大好きで本当に楽しんでいるのだけど、 幼稚園にも行きたいんだそうです。 今までは「幼稚園に行くと自主保育いけなくなるよ」とか 「幼稚園にはママは行けないんだよ」いうと 「じゃ幼稚園いかない」と即答だったんだけど、 最近では 「大丈夫!! 泣かないでがんばって幼稚園いく」 ただ幼稚園バスに乗りたいだけの戯言のように見えて、 そうではない気がしています。 この子が先に社会に目を向けている気がします。 世界の全部を見たい子なんだと思います。 汚いことも嫌なことも全部。 そういう勇気があってよかったと思うし、 それに気付いてやれてよかったと思います。 なんだかむしょうにお礼が言いたくて。 ありがとうございました。 橋口監督様。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
July 13, 2008 05:02:50 PM
[雑食、映画大好物] カテゴリの最新記事
|
|