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Sep 30, 2007
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カテゴリ:J2
前節の勝利で2位との勝点差を広げた勝点75の首位札幌と、勝点68で3位に浮上してきたヴェルディの一戦。両者共に是が非でも勝点3が欲しい試合。


J2 第43節 味の素スタジアム

(H)東京V 5-1 札幌(A) 

01分 東京V Gディエゴ←A萩村滋則
14分 東京V Gディエゴ←A服部年宏
51分 東京V G大野敏隆←Aフッキ
76分 東京V Gフッキ
88分 C札幌 G池内友彦←A砂川誠
89分 東京V Gディエゴ←Aフッキ
東京V 4-2-3-1

         高木義成

      土屋征夫  萩村滋則
 海本幸治郎           服部年宏

      大野敏隆   菅原智

         ディエゴ
  G.シウバ          飯尾一慶

          フッキ
--------------------------------------------
札幌 4-4-2

       ダヴィ   中山元気


  西谷正也          藤田征也
      芳賀博信  チョンヨンデ


 池内友彦            西澤淳二
    B.クアドロス  曽田雄志

         高木貴弘
◎東京V交代
64分 飯尾一慶→LH 廣山望
75分 G.シウバ→LH 佐藤悠介
88分 土屋征夫→CB 富澤清太郎
◎札幌交代
53分 西澤淳二→DH 大塚真司
56分 西谷正也→LH 砂川誠
64分 中山元気→FT 石井謙伍
ラモスはどうしても4バックが好きらしい。彼はシーズン当初4-4-2ダイヤモンドのシステムを採用したが守備意識の問題なのか組織に問題があったのかチームがおかしくなり、そこで3バックにして、より守備の方法をシンプルにした結果、徐々に勝点を積み上げることに成功した。だが、彼は何故か4バックがいいという事で今の状態になっているのだが、実際、選手も徐々に連携面が良くなったのかようやくヴェルディは守備も落ち着きを増し、より攻撃面で力を発揮しだした。雑誌でもラモスは4バックでやりたいんだと語っており、それがいかなる理由なのかわからないがやはりブラジル代表の4-2-2-2や自らが君臨した4-4-2ダイヤモンドのシステムが問答無用に大好きなんだろう。ラモスがいい監督かどうかというのは、昇格させるかどうかという1点にかかってはいるのだが、自らの采配を反省し、修正し、また自らの理想をチームに植えつけようとチームを導いていく持論の強さ自体には、俺は好感を覚える。

しかし、試合はやられまくった。

前半1分。いや0分か。とにかく、いきなり。服部の右方向からのFK。ボールはファーの萩村へ。萩村は高いジャンプからヘディングでニアに折り返す。このボールに詰めたディエゴが決めてゴール。。。。札幌、あっさりと先制された><

6分には西澤がGKに戻そうとしたボールが弱く、これをフッキが掻っ攫い、GKをあっさりとかわす。やばい、もう2失点目かと思わせたが、フォローに入ったブルーノがフッキのやや軽いシュートを止める。本当に危ないシーンだったが、ブルーノの対応に助けられた♪

そして、14分。またも、右方向からの服部のFK。ボールは中央に。ディエゴは曽田につかれていたがヘディングでGK右に決めて追加点。曽田は体調が悪いという事だが、簡単に2失点目。

ここからのっているヴェルディは前線からのプレスをかける時は連動して厳しく、一旦引いてからも相手に良く対応した守備で、以前から比べれば相当安定感を増してきているから、札幌はなかなかボールを上手く展開出来ない。何と言うか、いい攻撃の形というのがほとんど見られない。セカンドボールもほとんどがヴェルディのボールだし、札幌の守備も2失点したからか何処か不安定。スルーに走り込むフッキにブルーノが微妙な対応で高木貴弘がエリア外に飛び出して、クリアしたシーンは、あわや一発レッド的だし(これは審判流したけど)、DFがGKに戻したボールを相手が追ってきて、高木貴弘が蹴る前には相手が1m前までプレッシャーに来てたりとやっちゃいけない危険なシーンが続発。。

前半終了間際には藤田の突破からのクロスで中山がゴール前フリーでシュートといったチャンスもようやく札幌に訪れたが、これは中山がふかす><前半は0-2。

後半に入っても、試合展開は変わらない。当然ながらボールを持てる大野、ディエゴ、シウバ、フッキといった選手が揃ってるからポゼッションされっぱなし。あんまりボール保持者に詰めすぎるとフッキへの守備が甘くなるし、ボールをキープしているのがフッキなら、ドリブル突破もあるから対応が難しい。逆に放しすぎればミドルもある。うーん。パンチ力とドリブルがある選手への対応は難しい。

そんな圧倒的なヴェルディペースから51分。フッキが左サイドでボールを持つ。曽田が対応に行き、中が甘くなった所でフッキはクロス。大野がここに入ってきてフリーでヘディングシュート。綺麗に決まって0-3。

ここで三浦監督は、中盤の守備力アップの為、大塚を投入し、チョン・ヨンデを右SBに。少し遅い判断のような気もするが、西澤は今日はミスも多く、交代はそういった部分もあったのだろう。また砂川も投入し、サイド突破よりも中央でのパスからの打開をはかろうとするが、チャンスまではつながらない。昇格を目指す以上は、失点しても下を向かずもう少し集中力を高めて対応してもらいたいが、守備から入るチームが試合の初めからゲームプランを崩された時点で今日の負けはかなりの確率で高まったのだろうと思うけど。

更に、76分には。中盤でのヘディングの応酬から曽田がボール落下地点を見誤った所をフッキがボールを持って独走!!チョン・ヨンデが食らい付くも、GKを良く引き付けてからの右足のシュートでとうとう0-4に。

この後、88分。札幌がゴール前左方向からのFKのチャンス。ラモスは土屋を富澤に交代しようとするが、セットプレーの前という事もあり、途中まで戻ってきた土屋をもう一度戻す事に。これでDFのマークがずれたのか、この直後のFKで池内があっさりとヘディングで決めて1-4に。ラモスの采配の拙さはここらへんにあるよね(苦笑)

まぁ、大敗ゲームとはいえ1点でも取れればまだ次戦での精神面での損害も少ないかとも思わせたが、またしてもフッキにやられてしまった。

89分、ディエゴのスルーからフッキがDFライン裏でボールを受け、チョン・ヨンデがプレスに行くもあっさりとかわす。若干左寄りだったので右足でシュートかと思ったが、フッキは中央へチョコンとパス。これに上がってきたディエゴが右足グラウンダーでゴールに突き刺し、とうとう5失点目。完全にモチベーションの問題だろう。それほどまでにズタズタにされてしまった。


この結果を受け、ヴェルディは1試合多いながらも京都を抜いて勝点71で2位に浮上した。一方、首位はキープしたものの、どちらが首位なのかわからない程の試合を見せてくれた札幌は勝点74。3位に落ちたとはいえ、京都は札幌、ヴェルディ、仙台より1試合少ない勝点70。昨年に続き、混戦になってきた。

札幌は、まだ昇格に向けてチャンスはある5位セレッソと次節対戦する。次は10日も間が空くし、その間にもう一度原点に立ち返り、時間を潰すきっちりした守備を徹底するサッカーを取り戻してもらいたい。個人的には曽田には期待しているだけに、この試合でのプレーはいい意味で忘れて、前向きな戦いを次に見せてもらいたい。

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Last updated  Sep 30, 2007 06:34:03 PM
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