テーマ:サッカーあれこれ(20051)
カテゴリ:UEFA
その彼が守備力はあるが攻撃、展開力に欠くポーランドにどんな魔法をかけるのか。特にポーランドには、俊輔の盟友でもあるセルティックのボルツと元セルティックのジュラフスキもいるだけに俺の心は余り知らないポーランドに大幅に傾きつつ。スタメンは4-4-1-1でトップには打開力のあるスモラレクを、その下に強さにも対抗できる器用なジュラフスキを起用してきた。俺の考えではよりボールを持てるスモラレクをトップ下にとは思うのだけど。 さて、試合は、開始5分いきなりバラックのスルー。完全に抜け出したにもかかわらず、クローゼはGKボルツを目の前にもう一人裏へ完全に抜け出ていたマリオ・ゴメスへのパスをチョイス。しかし、これが微妙に合わず、ゴメスのシュートは何と枠の右に・・・・。ポーランドにとってはとても危険なシーンだったが、ドイツにとっては余りにも酷いプレー。ただ、ドイツはプレスが激しい。行く時と行かない時の判断が良く、行く時の連動性にかかるとポーランドは戻すか奪われるだけ。理想的な守備とも言える積極性。 そして、21分。今度はラームのパスからマリオ・ゴメスがDFラインの裏へスルー。またもクローゼが完全に抜け出して独走。今度はさっきより慎重にフリーで左サイドを上がってきたポドルスキへGKを外すパス。もうこれであとは誰でも決められるゴール・・・・。俺には一瞬オフサイドに見えたので何ともテンションの下がるゴールだった。 いずれにせよ、これで早々に失点。ポーランドはラインがやや高いが、これもベーンハッカーの策なのだろうか。まぁ、ポーランドは起点が作れず、中盤でボールが収まらず、あっさりと奪われ、中盤からDFライン裏へ簡単にパスを通されてしまうのは大問題だと思うのだが。この時間でこれでは、あと何度チャンスを作られてしまうのだろう。 それでも、ポーランドもウォボジンスキが右サイドを強引に突破し、ゴール前ジュラフスキへグラウンダーのクロスを通す。フリーで通り、ジュラフスキはダイレクトシュート。しかし、これはゴール左にそれる。決定的なシーンだったがジュラフスキに望み過ぎてはいけない(笑) ポーランドが右サイドを突破すれば、今度はフリッツが完全に右サイドをドリブル突破。こちらもマイナスのパスをグラウンダーで通すがゴメスのシュートはコースが無く左にそれる。 両チーム決定的なチャンスが続くと試合は盛り上がるが、ポーランドを応援する俺としては、クシヌベクが持ち過ぎてチャンスを逸する機会が多いのにかなりイライラ。ゴランスキも何度も頻繁に献身的にサポートに来るのに一度も使わないというのはどういう事だろう。そんなに信頼してないのだろうか。クシヌベクは高精度のクロスは持つだけに、ゴランスキとの連携でクロスを供給という形が見たいのだが、ラームに対してのドリブルはほぼ全敗だし。俺ならスモラレクを左に、トップにジュラフスキ。トップ下にポーランドリーグ最高の司令塔を使うのになと思いつつ。ただ、その最高の司令塔ロジェールが何処まで出来る選手かは当然知らないのだが(苦笑) まぁ、前半はドイツがリード。 後半開始から、ポーランドはジュラフスキを下げて、とても興味があった選手、ロジェールを投入。このロジェールは違いを生み出せる選手だった。左利きでフィジカルが強い。ドリブル突破というよりはパスのセンスが素晴らしい。パスのコース、パスの質のチョイスが見事というか。そして、パスを出して、スペースがあれば飛び出すプレーも見せる。 彼が入る事によって、明らかにポーランドの前線にリズムが生まれるが、屈強CB2枚とアンカーとして十二分にポーランドの起点を潰し続けるフリンクスとが存在する強固なドイツをそう簡単には崩せない。 単発のカウンターしか浴びせられないポーランドに対し、ドイツは65分頃には素晴らしいパスワークからラームのオーバーラップを引き出し、最後はバラックがフリーでシュート!!これはボルツが指先でのファインセーブで弾き出す。彼は本当にシュートへの反応が素晴らしい。というかバラックをペナルティエリア内で完全にフリーにしてはいけないだろう。というかこれが力の差か。ドイツは本当に気持ちの良い戦いを見せている。 そして、72分。ドイツの攻勢。縦パスをエリア内でシュバインシュタイガーが受け、中央のクローゼへパス。クローゼのシュートはミート出来ず。しかし、後ろから走り込んできたポドルスキがこのシュートミスで浮いた球を冷静に豪快ボレーを叩き込んで、鮮やかにドイツ2点目。 この後、ポーランドはロジェールの右サイドからのクロスをサガノフスキニアがヘディングシュートを放ったがこれはレーマンが何とか弾き出したが、久々の決定機。毎度、期待してみるのだが、いつも裏切られるポーランド。それでも、毎回こういう気持ちになるのだろう。弱者、無名を好む俺としては(苦笑) 結果、ドイツが無難に2-0で順当に勝利した。 ~Man Of The Match~ ルーカス・ポドルスキ (ドイツ:バイエルン) 今までも彼は多く見る機会が多かったが、どうも俺が見ると不甲斐無いというか、それほどまでに凄い選手には見えていなかったが、この試合でその印象をぶち壊された。スピードを活かした突破でも左サイドで効いていたし、ゴール前に入っていく積極性がこの2ゴールを生んだ。 ~Surprise Player~ クレメンス・フリッツ(ドイツ:ブレーメン) サプライズと呼んでは失礼だが、その果敢に仕掛ける突破には惚れるだけ。クロスも的確でラームとの連携もスムーズ。出場は前半だけというのを試合前から決められていたのだろう。それがわかっているからこその全速力で体力の温存など無駄だと言わんばかりのプレーだったというのもその積極性につながってはいるのだろうけど。 ここまで読んで頂き感謝です。面白かったとか好印象であれば、ここをクリックしてランキングUPにご協力下さいませ~♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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