テーマ:サッカーあれこれ(20050)
カテゴリ:UEFA
勝利のみでBEST8進出がなるだけに、オーストリアは3-4-3という攻撃的なシステムでのぞんできた。ただ、守備時は5バックへのシステムチェンジも容易とゲームプランを相当に練って来たんだろう。 ドイツは故障したヤンゼンを代えたのみでシステムは同じ。 開始4分。クローゼがエリア内でドリブル突破。決定的な横パスをGK手前で見せるが、ゴメスは痛恨のミスでボールは浮いてしまう。ただ、合わせるだけのボールだっただけにこの決定機を逃したツケを払わされるのか。 20分にはオーストリアがイヴァンシッツの決定的なパスからホファーがDFライン裏に抜け出すもののトラップが大きくなり、シュートは放てず。ただ、この時間帯は圧倒的にホームの声援を受けるオーストリアの時間帯。 そして、ここから互角の展開。ドイツは引き分けでも決勝T進出になる事からそれほどまでリスクをおかさずにといった状況、一方のオーストリアは攻撃時の人数が本当に多い。初戦から3バックと4バックを自由自在に変化させ、戦ってきたヒッケルスベルガーの采配が魅力的というのもあるのだが、それにしてもサイドの攻略においてはオーストリアに分がある。グループリーグ最終戦、失うものは無いと列強ドイツに対してリスクをかけて攻めるオーストリアという構図自体が驚きでもあり、清々しく感じられる。今、対戦すれば、日本も苦戦必至かなと。 などと思っていたら、両監督がピッチに近付いたまま戻らなかった事から退席処分に!! 片方がというのはよく見るが両方の監督というのは余り無いなと思いつつ。 後半は、開始4分だった。ラームのドリブルで得た左方向からのFK。蹴るのはバラック。ちょんと出してコースを作り、バラックの強烈シュートがゴールへ一直線に吸い込まれる。 これで前半の苦労が嘘のようにドイツはあっさりと先制ゴールをあげた。 オーストリアは先ずはCBヒデンを下げ、ライトゲープを投入。これで2-3-2-3のような超攻撃的システムに。しかし、ドイツはこの試合も余り出来の良くないマリオ・ゴメスを下げ、ヒッツルスペルガーを入れ中盤を厚くして対抗。それでも、勢い良くつなぎ、サイドからクロスを何度と無く供給し、ゴールに迫るオーストリアの時間が増え続けた。それでも、ドイツもしっかりと耐え、決定的なチャンスは訪れず。 時間を経るごとに、焦りからか精度を落とし、明らかにパスがつながらなくなったオーストリアは最後まで迫るもドイツの牙城は崩せず、ホームの勢いを持ってしてもノーゴール、0-1で敗れ、グループリーグ敗退となった。 オーストリアは前評判がどれだけ良かったのかはわからなかったが、過去の日本との対戦、そして、選手の知名度から言っても最弱候補だと思っていたが、そんな事はなかった。 ヒッケルスベルガー監督(ドイツにヒッツルスペルガーがいて、何とも紛らわしいが・・・w)の采配も相手を良く吟味した対応であったし、最後の選手の能力、いわゆる精度がもう少し、経験がもう少し備わっていれば、素晴らしい結果も勝ち得たと思えるチームだった。サイドの崩しの連携も見事で、相手DFラインの裏を突く攻撃も見事だった。ただ、決定的と言えるシーンでの物足りなさが最後まで響いたなと。まぁ、それが力の無さだろうといわれるかもしれないが、少なくとも、ドイツ相手に真っ向勝負で点を取りに行き、FKだけの失点なら全然OKだと思う。それ以外のチームに勝てる、分けていればまた違っていただろうし。 若い選手も多く含まれていただけに、オーストリアの今後はとても楽しみ。ハルニク、コルクマズ、キーナスト、ガリクス、ゲルチャリウ、フックス、ライトゲープ。彼らが日々成長を積み重ね、真の主力となったチームが南アで見られる事を期待している。 ~Man Of The Match~ ミヒャエル・バラック(ドイツ:チェルシー) 強烈な右足一振りでチームを救うゴール。あのゴールでオーストリアの首は強烈に絞められただろう。監督が退席後もピッチ上の監督と言うべき、キャプテンシーを発揮し、チームを決勝Tに導いた。こういた強いメンタリティを持つ選手がいるといないとでは、修正力に大きな差が出るなぁと思いつつ。 ~Surprise Player~ アンドレアス・イヴァンシッツ(オーストリア:パナシナイコス) レフティーの司令塔。初戦からいいパスでオーストリアの攻撃を司った。この試合ではドリブルでゴールに迫る中央突破など更に積極性も見られた。それほどまでスピードもある選手ではないだけに、俊輔や藤本などにも通じる魅力を感じたのもあったのだけど。 ここまで読んで頂き感謝です。面白かったとか好印象であれば、ここをクリックしてランキングUPにご協力下さいませ~♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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