テーマ:サッカーあれこれ(20049)
カテゴリ:UEFA
というか、つい先日W杯3次予選の激闘を制した岡田がゲスト解説でスイスに来てるし(苦笑) 今大会3連続逆転劇で勝ちあがってきたトルコだが、LHアルダ、RHトゥンジャイ、GKヴォルカン、CBエムレ・アシュクを出場停止で欠き、そして、エースのニハトは負傷で帰国と疲弊、消耗が著しい厳しい状況。とはいえ、今大会で得た自信は逆境でこそ発揮されそうで、それはまた見所なのだろうけど。 そして、ドイツはポルトガルを粉砕したメンバー、システムで望んできた。 試合は、立ち上がりからドイツの中盤の守備が緩く、トルコの攻撃が目立つ。12分にはカズムのクロスバーを叩く決定機。 この後はドイツもトルコ ゴールに迫り、膠着状態かとも思わせたが。 そして21分。右サイド、スローインからの展開、サブリのクロスをアイハンがシュート!!これがDFのチェックもあって正確にミートは出来ないものの、シュートはループ気味の軌道を描き、クロスバー直撃。リフレクトをウール・ボラルがシュート。正面にはGKレーマンがいたものの股を抜かれ、ゴォォール!!! 何とも驚き。ドイツの攻勢が予想されたが、それを覆す攻撃でトルコが前半早い段階で先制!!立ち上がりからの勢いを考えても、トルコペースでゲームは推移するかと思われたが、先制から4分後。 ドイツのカウンター。左サイドポドルスキがクロス。トルコDFは揃っていたが、DFの前にすーっと入ってきたシュヴァインシュタイガーがアウトサイドキックであわせて、何ともあっさりとゴォール!!!ドイツは完全な個人技で状況を打開した。 33分にはまたもドイツのカウンターからポドルスキが抜け出し、縦にドリブルからシュート。惜しくも上に外れたが、ドイツも立ち上がりよりは良くなってきたが、シュート数だけ見ると前半はトルコが15本、ドイツは3本とトルコ優位の展開で前半は1-1。 後半開始からドイツは前半に目の近くを切って流血したロルフェスを下げて、フリンクスを投入。フリンクスは肋骨にヒビが入っているらしく、ベストな状況ではないが、彼の経験値がドイツの守備面において有効に作用する。トルコの中盤を潰し、またシュヴァインシュタイガーを起点として、攻撃シーンが増えていく。先ずは、前半は全くカズムの対応に追われ、上がれなかったラームだが、オーバーラップからドリブル突破で一人かわして、二人目、エリア内侵入する所でサブリのタックルで倒れる。一瞬、PKかとも思わせたが、ギリギリライン外。ただ、主審はファールを採らず。 今度はトルコもサブリが相手DFを抜き去ってまたカズムのドリブルでチャンスメイク。右だけではなく左サイドもウール・ボラルがドリブルからのクロス・シュートも見せる。 試合はまたしても膠着状態に。 しかし、78分。ラームからのアーリークロス。DFに、つかれていたがクローゼがヘディングシュート。このクロスボールにGKリュシュトゥもパンチングに行ってしまったので、このシュートは無人のゴールに吸い込まれ、ドイツ逆転!!! 残り10分、ここで、トルコはFWメヴリュトを投入し4-2-2-2にシステムチェンジ。また、ウール・ボラルを下げて、ギョクデニズを投入。このテリム采配がどう響くかと思われた直後。 85分。サブリがラームを抜き去って、グラウンダーのクロス。二アに入っていたセミフがレーマンとポストの間のボール一個分のシュートコースをついてのゴォォール!!! 何とまたしても、トルコが残り時間が無い中での同点ゴール。これはまたしても、トルコの逆転劇が起きるのかと思わせたが・・・!! 89分。ラームがドリブルでカズムをかわし、中央へはたく。このボールをヒッツルスペルガーはスルー。長い距離のワンツーパスとなり、DFライン裏に抜け出たラームが見事なトラップからラームが自らの守備での失態を取り返すビューティフルゴール!!!!! トルコの粘りとドイツの魂のぶつかり合いは壮絶な試合となったが、ドイツがこのまま3-2勝利。決めて決められの試合展開としては最高のゲーム内容だったが、ドイツはそこまで良かった訳ではない。バラックはやや動きが少なく、シュートシーンもあったかどうかといった所で、ラームは裏が甘いという部分を明らかにした。それでも、フリンクスが入って、守備は良くなっただけに、決勝に向けてとてもいい状態にあると言っていいだろう。 一方、逆転に次ぐ逆転劇で今大会の台風の目となったトルコだが、やはり主力大量欠場は響いたか。メフメト・トパルはボランチが本職の選手。やはり、守備で後手にまわった感は否めず、またそれがドイツにリズムを与え、リュシュトゥがクロスボールをパンチングに行ってしまった判断にもつながったのかもしれない。ただ、今大会のトルコは決して身長の高い選手を揃えた訳でもなく、ヨーロッパにありながら、アジアの空気もあり、パスを上手くつないで打開、局面ではドリブルも見せて、日本もこういったサッカーを模倣してみたら面白いんじゃないかと思わせるサッカーを見せてくれた。 岡田もこの一戦で大きな刺激を受けただろう。選手の差だけではない、同じ4-2-3-1でもここまで違うという事を理解してくれたと思いたいし、トルコの4-1-4-1も状況においては4-1-2-3になるという所もわかってくれただろうと彼の試合途中の解説の言葉から期待したい。ただ、最後は勝ちたいという気持ちがどれだけ持てるか。本能のような部分もあると締めくくっていたのが気がかりだが(苦笑) ~Man Of The Match~ フィリップ・ラーム(ドイツ:バイエルン) 自らのサイドを重点的に攻められ、1失点目も左サイドから崩され、2失点目では自らが抜かれて失点と守備には課題を多く残したが、最後の土壇場。起死回生の決勝ゴールでチームを決勝に導いた。クローゼの得点もアシストしているし、良くも悪くも目立ち続けた試合となった。 ~Surprise Player~ サブリ・サルオウル(トルコ:ガラタサライ) 素晴らしい突破でラームを抜き去ってのアシストは見事。このシーン以外でも、右サイドをドリブル突破、またクロスでチャンスメイクした。守備ではラームにあわやPKかと思わせるシーンもあったが、ラームとの激しい攻守両面でのマッチアップは非常に見応えがあった。 ここまで読んで頂き感謝です。面白かったとか好印象であれば、ここをクリックしてランキングUPにご協力下さいませ~♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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