テーマ:サッカーあれこれ(20139)
カテゴリ:J2
開幕戦はホームでありながら、仙台に敗れたコンサ。 新戦力の力がまだフィットしていないのか、キリノの力は信じるに値するのかとも早くも心配になりつつ。 石さんは、開幕戦からシステム、スタメン共にいじってきた。 4-2-3-1から4-2-2-2。Wボランチを置き、中盤はボックスではあるが、クライトンはほぼ中央にポジショニング。西は左にいるので、右サイドは藤田のオーバーラップの為、スペースを空けているのだろう。実際、右SBでスタメンとなった藤田は、守備時は4バックに入るが、攻撃時はかなり高めのポジショニング。見方によっては3-4-1-2とも言えるだろう。 この若干変則的なシステムで立ち上がりから札幌が主導権を握ったゲーム展開となった。しかし、キリノと宮澤は相手のディフェンスの前にシュートは打てない。結果、ミドルシュートで終わる展開が多かった。左利きのダニルソン、上里共に精度とパンチ力のあるミドルを持っているだけに惜しいが、チャンスがミドルばかりというのは物足りない。 前半中頃からは球際で強く、前を向かせない守備で粘っていた鳥栖もカウンターからチャンスを作り出した。特に廣瀬の裏への抜け出しは際立った。ドリブルもあるし、島田のスルーとの相性は抜群であり、より機能してくれば、J2でも屈指のホットラインになりそう。新戦力トジンも個人技はあるし、胸トラップで山田のシュートを生み出すポストプレーなど起点となった。シンプルながら真っ直ぐゴールに迫ったカウンター攻撃と、粘り強い守備で、前節4失点したチームからしっかりと修正出来ている状況を感じさせる前半となった。 後半に入ると、コンサは完全に3-4-1-2にシステムチェンジ。前半の変則4-2-2-2はもしかしたら、石さんの采配ではなく、ただクライトンが中央に寄っただけで右サイドのスペースが空いたのかとも思いつつ(苦笑) 藤田の守備の負担が減った事で、再三右サイドからチャンスが生まれた。ただ、どうも単調というか。クライトンもキリノも宮澤も足元でボールを受けるので、そこで前を向かせてもらえずというシーンばかり。ポゼッション率は高くても、ここまで単調だと、鳥栖も守り易いだろう。それにしても、キリノ。高さはあるが、いいシュートシーンもなく、宮澤も期待の新人ながら、パスを散らすだけでいまだ決定的なシーンはお目にかかれず。クライトンのボールキープは重要だが、そこを高橋に抑えられ、展開も単調と、徐々にペースダウン。 鳥栖は前半同様、後半中頃からカウンターで攻勢に。山田のベテランらしいプレーと島田の正確なパスと廣瀬の突破が光った。ここから、鳥栖の攻撃シーンの連続で、ホームの後押しのまま、ゴールを奪われるんじゃないかとひやひや。 しかし、後半途中から入った、ベテラン砂川が魅せてくれた。 藤田の右サイドからのクロス。左サイドから上がってきた砂川がエリアぎりぎりのあたりでボレーシュート!! これがファーに突き刺さって、ゴォォール!!! 86分。これで苦しみつつも初勝利と思えた2分後。 山田がバイタルエリアでFKをゲット。これを島田が直接叩き込んで、あっさりと同点。島田はこの前にもバーをかすめるFKを放っていただけに、照準もピッタリといった所だろう。 折角の勝点3が1に・・・。今季の札幌はまだまだ厳しいなと思い、諦めかけたアディショナルタイム。 上里の右CK。この試合全くいい所の無かったキリノがヘディングゴォール!!! これが決勝弾。 試合は最後の5分間で3ゴールも生まれるという、サッカーの醍醐味を味あわせてくれたゲームとなったが札幌が見事今季初勝利をあげた。 キリノを信じて、出し続けた石さんの采配。信じるという事も采配の一つという事を学ばせてくれた一戦であった。 ここまで読んで頂き感謝です。面白かったとか好印象であれば、ここをクリックしてランキングUPにご協力下さいませ~♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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