今日は文化の日です。
子供の頃は祝日と土曜日が重なると、
何となく休みを一日損したような
ガッカリした気分になったものですな。
考えてみれば、
『文化の日』なんだから11月3日に拘らなくても良いやん!
という気がしないでもないんですが。。。
まぁ、『文化を愛でる』以外の意味がある日だしな(;^_^A
それはともかく、今日は文化の日に因んで
前記の『神戸海洋博物館』と『神戸ビエンナーレ』という、
文化的なハシゴをして参りました。
ビエンナーレといえば、以前紹介したセンタープラザビルの
“時間限定の影絵”をはじめとして、
神戸各所で関連したイベント等が行われているのですが、
メイン会場であるメリケンパークにはコンテナが何十個も置かれ、
その一つ一つのコンテナの中に世界各国の芸術家達が
己の芸術作品を創り上げています。
正直、そんなに芸術を解する方ではないので、
“なんじゃこりゃ?”というようなものも結構ありましたが
それでも、45の“作品”と陶芸や絵画の展示を
くまなく見て回ると、たっぷり3時間は掛かりました。
これらの中で、最も印象的だったのが
掃き清められた余白から
この作品は、見る人によってはかなり衝撃的な作品です。
コンテナの手前のブロックには、昭和の香りのする
とある民家の一室が再現されています。
しかし、この扉の奥は、ぽかんとした空間の中に
白い焼き物で出来た瓦礫が堆く積まれている
という、そういう作品になっています。
(上の画像をクリックすると、奥の画像が見られます)
この空間に足を踏み入れた瞬間、
やるせない無力感と深い悲しみが
蘇ってきました。
これって、
何気なく過ごしている“日常”の危うさを
ストレートに表現した作品
だと思うんですが、そのようにメッセージを受けとる人は
案外少なそうでした。
“昭和の匂いを感じました(^^)v”といった感想を持つ人や
扉の奥を見ずに帰ってしまう人が結構多く見られたのが
時間が流れるのは早いと言うことを感じさせます。
入口に、
“この作品には震災を想起させる表現があります”
という注意書きが書いてあって、それを見た人が
「そこまで配慮しなければいけないんだね」
と言っていましたが、正直、
この作品を見て慟哭する人や
気分が悪くなる人は間違いなくいる
内容なので、この注意書きはまだ
必要なんだと思います。
ともあれ、現代アートに興味のある人には
是非、見に来て欲しい作品が沢山あるように思われました。
このビエンナーレ、会期が今月25日までとなっているので
興味のある方は、是非、秋のお出かけの行き先として
選んで欲しいように思われます。