先日、天皇杯4回戦で0-8という屈辱的なスコアで負けた松本山雅ですが
一度は逃したはずの第32回全国地域サッカーリーグ決勝大会への出場が
決まったようです。
全国地域リーグ決勝大会に松本山雅も出場へ(信州放送HP)
全国地域リーグ決勝大会は、来年度JFLに参入するための
プレーオフのような性質を持っており、
地域リーグからJFL、そしてJリーグ参入を目指すチームにとっては
一種の登竜門となっているわけです。
今回、既にこの大会への出場権を得ていたNECトーキンが出場辞退したことで
松本山雅がその“補欠”として参加することが決まったようです。
松本山雅はJリーグ加入を目指してここ数年、頑張っており
今回の“敗者復活”は願ってもないことだと思われます。
20081102松本山雅J頁ダンマク posted by (C)うっし~1977
ただ…対ヴィッセル戦を見る限り、かなり厳しいかな、と。
全国地域リーグ決勝大会は例年、過酷な大会となっており、
バンディオンセは今年で4年連続の挑戦となります。
静岡FC辺りもなかなかこの壁を破れずに苦戦しているわけですが
まぁ、Jリーグを辞めたばかりの選手を集めてるチームでも
かなり苦戦する大会な訳です。
しかも、コレを突破したとしても、JFLがまた苦しい戦い続き。
ヴィッセルは現在、JFLのチームに何人か若手選手をレンタルしていますが
下位チームでもなかなかレギュラーに定着することが出来ないほど
高い能力を持った選手の集まっているリーグ。
そこで上位に入らないとJリーグへの昇進は許されないわけで。。。
天皇杯の試合を観る限り、ヴィッセルと松本山雅の実力差は
正直、0-8というスコア以上にあるように思われました。
対して、全国地域リーグ決勝大会常連のバンディオンセや
JFL所属のFC MIOがヴィッセルと練習試合をした場合でも
8点差まで点差がつくことは皆無。
つまり、ヴィッセルを介して両者を比較してみると、
松本山雅はこれらのチームより力が劣っている
としか判断できません。
ということで、折角の敗者復活も、はたして生かし切れるかどうか…
一次リーグの組合せには恵まれているように思われるのは不幸中の幸いですが。
※ちなみにバンディオンセはやたら強豪揃いの“死のグループ”に放り込まれてしまいました…┐('~`;)┌
ところで…今回の松本山雅の“敗者復活”には根拠があるのでしょうか?
ということで、JFAの公式ホームページの大会概要から当該箇所を抜粋。
---(以下抜粋)----------
参加チーム数およびその数
計16チーム
本大会は下記の区分により選出されたチームによって行う。
(1) 9地域リーグより1チーム(9チーム)
(2) 前回大会決勝ラウンド進出チーム(地域リーグ選出チーム)の所属地域より1チーム
(最大4チーム)(32回3チーム:関西・中国・九州)
(3) JFL入りを希望する大学サッカー連盟所属より1チーム(学連から推薦された場合)(1チーム)
(4) JFA優遇措置を承認された1チーム(JFA理事会承認された場合)(1チーム)
(5) 全国社会人サッカー選手権大会1位チーム(1チーム)
(1位チームが各地域リーグから出場権を得ている場合):2位チーム
(2位チームが各地域リーグから出場権を得ている場合):3位チーム
なお、(1)~(5)で16チームに満たない場合は、下記の優先順位で出場チームを決定する。
1. 全国社会人サッカー選手権大会より1チーム
対象となるチーム:各地域リーグから出場権を得ていない2位チーム。但し、2位チーム出場権を得ている場合は各地域リーグから出場権を得ていない3位チーム
2. 原則として(2)で参加する地域を除き、前年度各地域の全社連登録数の比率で配分する。
(関東、東海、北海道、北信越、四国、東北の順)
※(3)、(4)については7月中旬決定、(5)については全国社会人サッカー選手権大会終了時決定。
---(以上抜粋終わり)----------
これ見ると、出場権を得るためには
・「リーグ1位(2位でも救済される場合アリ)」
・全国社会人サッカー選手権大会1位(3位までに繰り上がり当選アリ)」
という感じに読めます。
ということは、北信越リーグで4位、全社大会でも4位だった松本山雅は、
規定通りなら出場できないはず。
だもんだから、2ちゃんねる辺りでは、ああでもない、こうでもないと
色々と侃々諤々…というか喧々囂々としているようですが、
ここでもう一度、大会概要をおさらい。
松本山雅の出場の根拠となりそうな項目といえば…
(5) 全国社会人サッカー選手権大会1位チーム(1チーム)
(1位チームが各地域リーグから出場権を得ている場合):2位チーム
(2位チームが各地域リーグから出場権を得ている場合):3位チーム
1. 全国社会人サッカー選手権大会より1チーム
対象となるチーム:各地域リーグから出場権を得ていない2位チーム。但し、2位チーム出場権を得ている場合は各地域リーグから出場権を得ていない3位チーム
というところ辺りでしょうか。((4)も当てはまりそうだけど、コレは7月までに発表があるはずなので除外)
コレを実際の項目に当て嵌めてみると…
(5) 全国社会人サッカー選手権大会1位チーム(1チーム)→AC長野パルセイロ(北信越1位なので除外)
(1位チームが各地域リーグから出場権を得ている場合):2位チーム→NECトーキン=出場権獲得
1. 全国社会人サッカー選手権大会より1チーム
各地域リーグから出場権を得ていない2位チーム。→NECトーキン(出場権獲得済)
各地域リーグから出場権を得ていない3位チーム。→ホンダロック=出場権獲得
となるわけです。(多分)
で、今回トーキンが出場辞退したのでその分の補充をしないといけない。
でも、全社関係では4位のチームを繰り上げする規定がないわけですから、
『2. 原則として(以下略)』が適用されるのではないか…
というのが、松本山雅の大会出場懐疑派の主張。
まぁ、
『各地域リーグから出場権を得ていない(全社の)2位チーム』
『各地域リーグから出場権を得ていない(全社の)3位チーム』
と読めば、たしかにそうなります。(というか、普通はそう読みますよね)
しかし!
括弧内をちょっとイヂれば、こう読むことも可能。
『各地域リーグから出場権を得ていない(チームの内の)2位チーム』
『各地域リーグから出場権を得ていない(チームの内の)3位チーム』
たしかにコレでも別に文脈状問題ないですし、
バッチリ松本山雅に参加資格を与えられるんです!
うーん。なんか我ながらもの凄いこじつけ(-∀-;)
単に『全社の順位適用を繰り上げた』って事にしちゃう方がよっぽど楽かな(^_^;)
まぁともかく。
コレで松本山雅の出場には問題ないと言えそうです。
彼らの奮闘を期待したいと思います。
…まぁ、それでもJFLまでいくのはかなり難しいでしょうけどネ(__;)