大宮アルディージャに所属する塚本泰史選手は現在、
骨肉腫によって選手生命の危機に立たされており、
それを乗り越えるためにがんばっておられるわけですが、
そんな塚本選手を支えようとアルディージャ後援会が基金を作り
有志からの募金を募っていましたが、この件についての報告が
アルディージャから今日、発表されました。
「アルディージャ後援会 塚本 泰史選手支援基金」について(大宮アルディージャ公式HP)
ヴィッセルサポートスタッフ兼サポーター(?)のオイラにとって、
ヴィッセルに関係ある選手のことならともかく、
アルディージャの選手である塚本選手のことはよく判らないですし、
そんなオイラがお見舞いの言葉をここで書いても
あまり読む人の心を動かさない気がするので改めて書かない事にします。
で、今回の件で思ったことは
プロスポーツ選手が社会で果たすことの働き
ということについて。
塚本選手が罹っている骨肉腫という病気について、
今回の件がなければ気にも留めずにいましたが、
今回の塚本選手のことは、世の中にそういう病気があること、
たくさんの人がその病気と必死に闘っていることを知る
きっかけとなりました。
塚本選手が現役を諦めることなく、この病魔と闘っていることは
同じく骨肉腫と闘う人に強い勇気を与えるとともに
それ以外の大勢の人に骨肉腫について関心を抱くきっかけとなり、
23,390,622円という、目に見える形での善意を生んでいるわけです。
塚本選手はそういうことを意図して公表したわけではないかもしれませんが
結果としてそういう効果を生み出していることは、Jリーグの世界の末席に
引っかかっている人間にとってはとても興味深い事です。
競技者は、観る者に勝敗による歓喜や落胆、良いプレーによる感嘆といった
競技(あるいは試合)を通じて与える影響だけでなく、
競技の外でも人の心を動かす力を持ってる、ということを
今さらながらに再確認しました。