南京町広場に面したところにある、いつも行列の出来ている
あの『老祥記』の事を思い浮かべる人が多いかと思いますが、
神戸元町にはもう一つ、『老祥紀』というお店があります。
場所は元町商店街五丁目にあり、南京町から離れているためか
いつも人気が少な…もとい。ゆったりと食事の出来る雰囲気の
お店になっています。
『記』の方は何度も食べたことがあるのですが、
『紀』の方は一度も食べたことがなかったので
一度、食べてみたいなぁ、と思っていたんですが、
今日、ちょうど昼時に近くを通りがかったので食べてきました。
老祥紀 posted by (C)うっし~1977
豚まんのサイズは一口大で、あちらとほぼ同じくらい。
一人前3コというのも同じです。
で、食べた感想としては…
こちらの方が、皮が厚くて味に深みがあるような気が。
で、相対的に餡の量はこちらの方がやや少なめ。
皮の味ばっかりになるんじゃないか?なんて思っていたのですが
餡の味を皮が優しく包み込んでいて、とても食べやすかったです。
オイラは普段、豚まんを食べるときに芥子を付けないのですが、
こちらの豚まんは芥子を付けて食べると、
より美味しく食べられる気がします。
テーブルには芥子と醤油以外にも酢や唐辛子、ソースもあったので
人によってはこちらを付けて食べる人もいるみたいです。
で、まだお腹に余裕があったので、帰りに『記』の方にも寄って
食べ比べてみることにしました。
『記』の方も店内で食べることが出来るのですが…
ご存じのようにこの店、いつ来ても店外まで続く長い行列が出来ていて
店内で食べる場合、その行列の横で食べることになるので…
まぁ、正直落ち着けはしないですね。
老祥記 posted by (C)うっし~1977
写真では判りにくいものの、こちらの方は豚まんの表面まで
油でギトギ…じゃなかった。肉汁がこぼれ落ちるほど溢れてました。
というわけで、当然のことながら、こちらは一口噛み締めると、
餡からじわーっと肉汁が溢れ出し、口の中一杯に広がります。
皮の方はけっこう薄く、その分、量が多い餡から溢れ出す肉汁は
不用意に掴むと飛び出してしまいそうです。
こちらのテーブルにも醤油、芥子の他にソース等が置いてあり、
関西ではソースで豚まんを食べる習慣があることが覗われます。
とまぁ、あくまで個人的な感想ではありますが、
店の名前はほとんど同じですが、出している豚まんは
比べてみれば各々特徴を持っているように思います。
豚まんのジューシーさを重視するなら『記』の方が、
餡と皮とのコンビネーションを重視するなら『紀』の方が
ちょっと秀でているかなぁ、という気がします。
ちなみに、どちらの店もメニューは“豚まん”のみ。
それ以外の一切の食べ物・飲み物は置いていませんので
ビールや老酒を片手に…という食べ方をしたい人は、
お持ち帰りで温め直してということになりますのでご注意を。
店内の食事だと3コ単位での注文になりますが、
持ち帰りだと3コ以上で1コ単位での注文がOK。
お腹の容量に応じて注文してくださいね。