脂溶性ビタミンその2
前回に引き続き脂溶性ビタミンのお話です。ビタミンAの他にはD、E、Kなどがあります。それぞれの働きについては・ビタミンD主に太陽光線と食事からえられます。動物の体にとってカルシウムの吸収を助ける働きをします。カルシウムとリンを体が適切に使えるようにし、丈夫な骨と歯を作る手助けをします。正常な血液凝固や神経系の維持に必要なビタミンです。摂取過剰になると高カルシウム血症や体重減少の原因となります。不足すると骨の形成異常やくる病などのカルシウム欠乏症を引き起こす原因になります。・ビタミンEトコフェロールとして知られるビタミンEは細胞膜に損傷を与える可能性のある細胞質に含まれている過酸化物や酸化物から、細胞を保護する働きをもっています。その他、繁殖機能の増強・黄色脂肪症の予防・抗老化・免疫機能の強化・抵抗力の増強などの効果があります。不足すると筋肉の衰え・毛並みの粗さ・脱毛・湿性の皮膚病および不妊などがみられます。・ビタミンK血液凝固作用や解毒作用の働きをもっています。消化管内のバクテリアのほとんどがビタミンKを合成することが出来る為、ビタミンKの欠乏症はほとんど起こることがありません。主な脂溶性ビタミンはこれだけになります。