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カテゴリ:本。
本日は「読書の秋に読んだ本」と題しまして、、、 先月に読み終えた本について、書き込みしたいと思います。 「アフターダーク」(村上春樹(著)) この方の作品、特に長編モノがとても好きで、この「アフターダーク」も とても楽しみにしていた本でした。 本来この本は、今年5月のGWの沖縄旅行の旅のお供にする為に購入した本でした。 羽田からの機内で読み始めたのですが、、、 冒頭の段階で、このお話はどうやら深夜の時間帯から、明け方までの 「夜のお話」らしいと言う事に気が付きまして、、、 明るい日の光が降り注ぐ、沖縄で読みきるにはあまりにもふさわしくない、、、 いや、むしろもったいない!!! と言う事になりまして、 秋の夜長まで、持越しする事にしたという、、、 かなり長い期間、寝かせておいた本なのでした。(笑) 理想は、話題となった『24』のようにして、 深夜から明け方までの時間帯に、小説時間とタイムラグなしで 読みすすめたかったのですが、、、 寒い冬が間近に迫ってまいりまして、いよいよ待ちきれなくなってきましたので、、、 とある、どんよりした暗い雲ののしかかったような、お休みの日に 満を持して読み始める事にいたしました。(笑) なるべく内容に触れないようにしてココからは少しだけ感想を、、、 まず。 とても楽しく読み進めました! 今の時期に読んで正解でした^^。 やっぱり沖縄で読まなくて良かったな、、、と言う感じです。 ただ今までの長編作品とは、いささか違った感じがいたしました。 なんと言ったらよいんでしょうか、 (ココからは自分感で書き込みいたします^^。) 今回の作品には、今までの長編作品に共通した雰囲気で登場していた 『カレ』 が、いないんです。 (自分は、彼の事をそう呼んでいました^^。) その時々で、名前、姿、年齢、置かれた立場、状況などは様々でしたが、、、 お話の中心に、いつもいた『カレ』 少し偏ったこだわりと趣味を持っていて。 髭を剃る、という行為に特別な感情を抱いているかのような。 そして、たいがい料理がとても好きで、また上手でもあった、 「やれやれ」が口癖の…。 『カレ』 が今回いないんです。 カレの目線を通して展開していた、今までの「長編小説」。 そして、それとは少し違った感じの、今回の「長編小説」。 この「アフターダーク」の世界を楽しんだことによって、 今までの長編小説で、 いかに自然に『カレ』の内面に入り込んでいく事ができていたのか。 そして、自分がカレに、ココまで惹かれる想いを抱いていたのか。 あらためて再確認をしてしまったような気がいたしました。 といって、今回の「アフターダーク」が、よくなかったという事では決してないんです。 むしろ、ここからまた違った何かが始まる予感も、やんわりしています。 今後の長編に、ますます期待感が高まります!(笑) 今は、、、少し前に読んだ「ねじまき鳥」を、また少しづつ読み進めています。 初読とは、また違った楽しみと発見が期待できそうな予感です。 それと、、、 自分、短編をあまり読み進めていないので、 そちらも頃合を見計らってチャレンジしたいですね^^。 そんな感じでした。 ※写真は、こないだ行ってきた新潟の夕暮れの写真です。 イメージにちょっと近いかな…と。(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 5, 2005 07:04:35 PM
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