音壁の世界(3)
アイドルポップの世界(5)
【もうすぐランクイン】
桑田靖子 / GOOD-BYE MY LOVE 作曲芹澤廣明 編曲馬飼野康二 '84 「バケーション」
1983年デビューで歌唱力が売りだった桑田靖子の3RDアルバム 「バケーション」収録の音壁曲。いまいち売れなかった所謂B級アイドルのアルバム収録曲ということでかなり知名度は低そう。作曲はアイドルポップのオールディーズ路線で何度も取り上げていて当ブログと相性の良い芹澤廣明。曲はタイトルからも推測できる悲し気なバラードでウォール・オブ・サウンド仕様曲。84年というとアイドル音壁としては「北原佐和子 / 悲しきカレッジ・ボーイ」などがあり、盛んに音壁が作られていた古き良き時代という感じですね。本曲はそれらの中でもメロディ、歌唱、音壁とどれもなかなかの高水準なのでお勧めです。音壁としてはピアノやカスタネットの響きがいい感じで、特に後半3分30秒からの短い間奏では、「ピアノが高らかに鳴り響き、裏でカスタネットが激しく連打される」というファンには堪らない迫力のある音壁全開箇所があり、思わずハッとさせられます。逆に言うとここだけ浮いてる感じもあるんですけどね。