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カテゴリ:読書感想
<読書感想> まずは、この本を読むことになった経緯から・・・ ぞうりむしが、本を読み始めてまだ4冊目の本、 「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」:リリーフランキー をめぐって、こんな悲しい出来事があった。 ↑内容はクリックして読んでね・・ で、この後、おかんに ぞうりむし:「じゃあ、おかんの言うええ本ってどんなんよ?」 と聞くと、 おかん:「そら、紀ノ川や」 と答えが返ってきた。 というわけで、母思いのぞうりむしは、あの出来事からわずかに?1年半・・・ ようやく「紀ノ川」を読んでみることにしたのだ。 ぞうりむしは、母になったことがないので分からないが、 母というものは、子供に、とりわけ娘には、 「こういう風に生きて欲しい」 「このような幸せをつかんで欲しい」 という極めて具体的な願望があるように思う。 ぞうりむしの母もしかり。 自分の果たせなかった生き方をぞうりむしに託していたように思う。 でも娘は、「紀ノ川」でそうであるように、強要されればされるほど、 母の影響を強く受けながらも、母親とは違う道を歩みたくなる。 それは、母と同じ道ならば、また母の望む道ならば、 母を超えねばならないというプレッシャーからなのか・・・ あんなに反発していたのに、気がつくといつの間にか、 母の期待に答えようと生きている自分がいたりする。 そして、母の期待に答えられなかった人生を振り返って、 でも別のこんな幸せを掴んだから大丈夫なんだと、 幸せを強調して見せる自分がいる。 「大学」も「仕事」も「結婚」も、何ひとつ 母の期待にこたえられなかったことが申し訳なくて、 手紙で詫びたことがある。 「そんな風に思ってたなんて知らなかった。」 と返事が返ってきた。 最後に、 「あんたの好きなように生きたらええよ」 と書いてあった。 私が好きに生きたら、母の不安は増えるだろうな。 気持ちは軽くなった。 母が私の代わりに、重荷を少し背負ってくれた事を ずっと忘れないでいたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007/07/30 01:16:18 PM
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