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2008/01/09
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カテゴリ:読書感想




【終末のフール】 評価:★★★★★
伊坂 幸太郎  

【Story】
2***年。「8年後に小惑星が落ちてきて地球が滅亡する」と発表されてから5年。恐怖心が巻き起こす、殺人、放火、強盗…。社会に秩序がなくなり、世界中が大混乱に陥る中、仙台市北部の団地に住む人々の葛藤を描く。



   <読書感想>



Today is the first day of the rest of your life.

今日という日は残された日々の最初の一日。 





生きるということ。

その答えを私はまだ見つけていない。


この物語に登場する8人の答え。
そのそれぞれが正しい答えという気もするし、
そうでない気もする。




「明日死ぬとしたら生き方が変わるんですか?」

「あなたの今の生き方は、
  どれくらい生きるつもりの生き方なんですか?」




考えてみたけど、やっぱり答えは出なかった。

ただ、この本を読んで、
生きるということに意味なんかいらないような気がした。
生きている。ただ、それだけ。



明日死ぬとして、今までと何か考え方が変わったとしても、
誰かのために何か特別な事ができるわけでもないし、
今の自分にできること以上をできるようになるわけでもない。


明日死ぬと分かったからこそ、やろうとすることは、
いつだって、たった今からだってできる。


・両親や友達に感謝の気持ちを伝えること。
・誰かを許し誰かに許してもらうこと。
・なりたい自分への一歩を踏み出すこと。
・大切な人に愛していると伝えること。




「じたばたして、あがいて、もがいて。
        生き残るってそういうことだよ」




どれくらい生きるつもりかを考えて生き方を決めるのではなく、
明日死ぬとしても、今日もいつもと同じように生きる。
そういう生き方にしていきたい。










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最終更新日  2008/01/15 12:13:01 AM



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