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2008/01/24
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カテゴリ:読書感想






【一瞬の風になれ】 評価:★★★★★
佐藤 多佳子  


【第1巻】
春野台高校陸上部。とくに強豪でもないこの部に入部した二人のスプリンター。ひたすらに走る、そのことが次第に二人を変え、そして、部を変える―。思わず胸が熱くなる、陸上青春小説。
【第2巻】
少しずつ陸上経験値を上げる新二と連。才能の残酷さ、勝負の厳しさに出会いながらも強烈に感じる、走ることの楽しさ。意味なんかない。でも走ることが、単純に、尊いのだ。陸上青春小説、第2巻!

【第3巻】
ただ、走る。走る。走る。総体に行くためだけでなく、タイムを出すためだけでなく、鷲谷と戦うためだけでなく、何より、俺たち4人でチームを組めたことのために走りたいのだった。全3巻圧倒的迫力の完結編!!


   <読書感想>

ぞうりむしも陸上をやっていた。
100Mハードル。
そして400Mリレー。

自分が登れる高みの限界を常に感じながらも、
1秒・・・0.1秒・・・0.01秒・・・
というほんの僅かな時間を縮めるために
生きていたあの日々。



本を読むようになってから2年。
「この本をあの時に読んでいれば・・・」
と思う本に出会うことがある。


もしこの本を、あの陸上生活まっ只中に
読んでいたとしたら、もっと頑張れたかも。
もっと上へ登れたかも。

そんな錯覚を起こしてしまいそうになった。



あの時はあの時の限界で頑張っていたはずだけど、
スポーツをやっている誰もが見る夢を、
もっと大それた夢ぐらい見ていればよかった。

ここまでだと決めた自分の心が、
あの時、自分の限界を決めたのではないかと
そう思う。


ああ、走りたいな。


堕落した生活でガチゴチになまりきった体の中、心が熱い。


















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最終更新日  2008/01/25 10:42:58 PM
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