前回
< 書き言葉が自由に使え、慣れさせるための工夫として、書き言葉を、まず、話し言葉で言うという段階を入れたのです。>
と報告しました。
その時に、下のようなカードを使ったのです。
A君は、次のように話しました。
1 ぼくは、きのう、かえってから、ケーキをたべました。
2 ケーキは、あまかったです。
3 そのうちに、おにいちゃんが、かえってきました。
4 おかあさんは、おにいちゃにも ケーキをあげました。
5 おにいちゃんは、おいしそうに たべていました。
おわりです。
Aくんは、5つの書き言葉のかたち(文)でお話ができました。
この中で、1つのお話(文)の対して、1枚の文カードを黒板に並べてあげたのです。
ですから、A君は5枚の文カードを黒板の並べてもらいました。
すると、子どもは、幾つの文で話ができるか、挑戦しだします。
中には、50個も60個もの文カードで話をする子もでてきます。
このようにすると、はじめは、書き言葉の形で話すと言う事が理解できなかった子も、みんなの発表を聞いているうちに、分かってきます。
そして、やがて、発表も出来るようになります。
こういう中で、発表できない・しない子どもはいなくなりました。
これは、
「話す」から「書く」の移行の学習ですね。
話するを取り入れると、学習が楽しく分かるようになります。
このことは、体育。算数などの学習に取り入れて、効果が上がりました。
このことは、いずれ、ご報告致します。
下のマークをクリックして応援して、下さるとありがたいです。
人気blogランキングへ
以上は、下記の本に出ています。
『小学生の作文教育』(明治図書)1・2・3・/4・5・6年
(読売教育賞賞外優秀賞 受賞)
波多野完治さんから、「新しい作文教育の提案です」と言うコトバを戴きました。
残念ですが、絶版です。しかし、アマゾンの古書で売られています。
* 下記にもありました。(net販売です)
『小学生の作文教育』
小林喜三男・田村利樹編、明治図書、昭58、2冊
渥美書房 7,350円