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カテゴリ:学校・教育原理・教育全般
14日(土)は、漢字指導法研究会(国字研)でした。 埼玉県の特別支援学級のK先生の実践報告がありました。 生徒の気持ち(内言・ナイゲン)を大事にした報告で、感動しました。 教育の原点を学んでいるような気持になりました。 いい報告を聞くと、力が湧いてきます。
漢字指導法研究会でしたが、この日は、おもに説明文「どうぶつ園のじゅういさん」の指導報告でした。 指導は、一読総合法的にやっていました。 報告でK先生は、教材研究について、 次のようなお考えを述べていました。
<私自身動物が好きでなく、苦手で、獣医の仕事に対して最初は、興味はなく実態をほとんど知らなかった。「動物園の獣医」という説明文をよんでも楽しい気持ちがわかず生徒達とぜひ、この説明文をやろうという意欲がわいてこなかった。Sさんが「動物の勉強やりたい」というのでしかなく「ビーバーの引っこし」か「動物園の獣医」のどちらかをやろうと思った。外国のビーバーの物語より「動物園の獣医」のほうが身近にかんじるのではないかと思い、これをやろうと決めた。 しかし、そうはいってもやると決めたからには、獣医の仕事を知るためにまず、何冊かの本を読んだ。「動物と向き合って生きる」坂東元(旭山動物園)岩波文庫の「獣医の仕事」など。 また実際の仕事をもっとよく知るために上野動物園に何回も電話をかけ相談員さんに獣医の仕事を具体的に電話で聞いたり、教科書の文章を読んで、疑問に思うところ、わからないところがあるたびに、電話をかけ、相談員の方に詳しく動物の実態など教えていただいた。
私の質問にも、あとから調べてくれたりして、とても誠実な対応をしてくれて、動物のことや動物園、獣医さんなどのことがわかるようになり、獣医さんの大変さも少しずつ理解できるようになってきた。 何人かの人と教材について話合う時間を持った。サークルTの仲間とこの説明文について話合う時間をとってもらった。また、職場の動物好きのさわやか相談員の先生(以前は保育士さん)といろいろ話をした。その方々と話し、授業のやり方も含め動物の実態や人間との関係など、動物のことが、理解できてきたように思う。 動物の可愛さ、けなげさ、動物園で生きる動物の実態などを理解していくにつれ、獣医さんの仕事も身近に感じるようになった。ようやくこの説明文が自分の問題として語ったりできるようになってきたように感じた。
本を読んだりするだけでは、教材のもつ魅力に気づかなかったと思う。動物園の相談員さんはじめ、実際に動物園の様子、獣医さんの仕事ぶりを知っている人の話は面白く、なるほどと共感できることが多かった。 自分が納得するまで本を読んだり、現地にいったりしながら(『ムササビの住む町』では高尾山に行き、実態を調べた)実感としていろんなことを自分なりに感じることが、大事ではないかと思った。 すっきりしないまま授業にはいってもその気持ちは生徒に伝わってしまうと思う。自分が興味を持ち、「なるほど、そうか!」面白いと思うまで、教材研究をすることが、大切ではないかと思う。文章の裏にある現実を深く知ることが文章の理解、言葉の理解につながるのではないかと思った。>
これだけに教材研究は、勤務時間内ではできませんね。 教材研究の時間のホショウが欠かせませんね。 続きます。 下記クリックしてくださるとうれしいです。 このK先生は、ぼくらが作成した 漢字プリントの(『たのしく身につく漢字の力』(1年~6年)(ルック) が、とっても子どもに喜ばれていると話してくださいました。 これは、全国の平均的なクラスの実態に沿って作成したプリントです。これを基に、あなたのクラスの実態に合った授業がされるといいと思っています。 本を出版した動機は、全国の先生方・保護者が、これでやれば子どもがよろこんでやり、これは使いやすい、そして、漢字の力が着くという目的で作りました。
漢字指導の詳しいことは下記で。 漢字指導法の研究会は、毎月しています。 参加希望者は、上記の事務局にご連絡ください。 これらの本は、下記を参考にしています。 大久保忠利著作選集(第1巻) 国語教育 1 説明文・文学文
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