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最近強く感じている大きな問題があります。
それは最近、人と人の間からどんどん「対話」が消えてしまっていることです。家庭でも、学校でも、社会でも、政治でも、対話の重要性は無視されています。遊びの場でも対話は消えました。群れて遊ばなければ対話は必要がないのですから。 タブレット学習では対話は成り立ちません。 政治家も「勝つか負けるかの論争」はしても、「より良い未来を築くための対話」はしません。 そのため、「自分とは異なった意見の人とは話したくない」と対話を拒否する人がどんどん増えて来ています。 「自分の考え」と異なったことを言われると「自分」が否定されたように感じてしまう人もいます。 自分に向けられた言葉でなくても、「自分の考えとは異なった意見」を聞くだけで嫌悪感を感じてしまう人も多いようです。 芸能人などが「自分の考えとは異なった意見」を言うと、SNSなどでバッシングを始めるような人もそのような状態なのでしょう。 子育ての場でも、子どもに指示や命令を出すお母さんは多いですが、子どもの言葉に耳を傾け、子どもとの対話を大切にしている人は少ないです。 「引きこもり」と呼ばれる状態の人も対話を避けます。自己肯定感が低い人も対話を避けます。そして、相手に対しては「そのままの自分」を受け入れてくれることだけを望んでいます。 LGBTや不登校や障害の問題でも、「自分たちはこんなに苦しいんだ」と自己主張はしますが、そういう問題を抱えていない人達の言葉は拒否します。 また、そういう問題を抱えていない人達もまた、LGBTや不登校や障害の問題を抱えている人達の言葉を拒否します。 そしてお互いに、「自分の方が正しい」と主張し、自分の価値観や考え方を一方的に相手に押しつけようとしています。 「子育てをしている人」は「子育てをしていない人」の言葉に耳を傾けず、「子育てをしていない人」は「子育てをしている人」の言葉に耳を傾けません。 それが「子持ち様」論争につながっているのでしょう。 そこにあるのは断絶と対立だけです。 みんな「自己主張」はするのですが、他の人の「自己主張」には耳を傾けないのです。みんながバラバラに自己主張していて主張が違うもの同士の勢力争いになってしまっているのです。 「それぞれ考え方や価値観は違うけど、お互いの意見を尊重し、話し合いながらなんとか一緒にやって行こう」と考える人が減り、「同じ考え方や価値観の人たちだけとつながって生きていたい」と考える人たちが増えて来たのです。 そういう人は自分とは異なった意見の人の話を聞くだけでも、自分が否定されているように感じて苦しくなってしまうようです。 それは、社会や家庭の中から「ダイレクトな人と人のつながり」が消え、ネットなどを使って自分が好きな人とだけつながることが出来るようになったからなのでしょうか。 現代社会では家族もバラバラです。お母さんもお父さんも子どもも、みんな自分を守ることに精一杯です。そういう状態で暮らしていたら対話を楽しむことなど出来ないでしょう。 でも、対話が消えた社会は成長することが出来ません。対話を避ける人は成長することが出来ません。対話がない家庭で育った子は、当然、対話が出来ない大人に育ちます。 またそれは勉強にも影響が出ます。対話能力は理解力とつながっているからです。表現能力にも影響が出ます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.05.18 06:53:35
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