ここ数年、高齢ドライバーの運転ミスによる重過失事故が多発し大きな社会問題になっています。
なぜ高齢者の運転操作ミスが防げないのでしようか。
70歳を超えると高齢者の運転技能テストが必須となって私も2年前に受講しましたが、運転技能確認のために信号機が設置された試験場コースを回り、最後に、縁石にタイヤを当て止まり、アクセルを踏み縁石を乗り越えた後のブレーキ操作が実施されます、この試験が最も重要な試験であり合格すれば終了です。
私の時の受験者は70歳から75歳までですから、女性含むすべての受験者が縁石乗り上げを無難にこなし合格していました。
私が思うに、75歳以上の運転能力試験内容をもう少し高度な試験に変更したほうが良い。
そして、80歳を超えた運転者には、運転免許の有効期間を問わず運転能力対応試験を毎年実施すれば良い。
75歳以上の運転能力試験内容は、試験場コースを一周回り、その後に急発進縁石乗り上げブレーキテスト、30キロ走行からのパニックブレーキ、その後に水で濡れている道路での30K走行パニックブレーキテスト、最終仕上げに低速でのパイロンスラローム。
これ等をクリアーできた高齢ドライバーなら、低速での重過失パニック事故は大きく減少するでしょう。
最近の車両はABS標準装備ですから、ブレーキロックでABSが利いた状態でのハンドル操作も確認できます。
女性と高齢ドライ―の多くが、ABSが利くと、びっくりしてブレーキから足を放し瞬時に踏みなおすことが出来ないのです。
これ等の能力試験に不合格の場合は、最新鋭安全装置が付いた車しか乗ることが出来ない車両限定免許にすれば良い。
今回の運転者も安全運転者だったらしいですが、高齢ドライバーの運転操作ミスによる重大事故のほとんどが真面目な安全運転履行者ですね。
私は長く自動車整備業をしていますが、天候不順、雪道、前方車の急ブレーキ、路地からの飛出し等で、ブレーキ操作とハンドル操作がうまく出来ず、ハンドル操作とブレーキパニックになり事故を起こすドライバーの大多数が、女性と普段安全運転者と言われる男性ドライバーです。
若い頃から現在でも車が好きで、車の知識と運転操作の知識もあり、高速道路のスピードとか峠道の運転も快感だと言う人は、高齢ドライバーになっても、最近問題になっている、急発進/アクセルとブレーキの踏み間違い等の単純操作ミスによる重大過失事故の確率は、まず圧倒的に低いと思います。
日常での通常運転時における操作ミスによる重大過失事故の殆どが、真面目な安全運転ドライバーが陥る典型的なパニック操作ミスなのです。