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カテゴリ:海外リーグ野球
『84年ぶりのプロ野球選手へ』
本日はフィリピンの野球について新しい情報があったので紹介したいと思います。 以前から紹介している通り、佐賀県を拠点として九州アジア独立リーグに参戦するインドネシアにできたNEOアジアプロ野球機構傘下のプロ野球チーム(アジアゴールデンラークス)である「佐賀インドネシアドリームズ」ができます。 基本的にはインドネシア出身の選手が主体となるのですが、フィリピン出身の選手も4人選出されていて参加する事が決まっています。 そんな中、創設者の一人である野中寿人氏のブログによると、フィリピン出身選手の詳細が紹介されていました。 契約予定の4名は左腕のディアラオ投手、右腕のパウロ投手、二遊間を守る右の内野手ベルナルド、左打の外野手であるボシトである事がブログにて発表されています。 以前の記事にて野中寿人氏のブログには「135キロ左腕、147キロ右腕、身体能力抜群の遊撃手、俊足巧打の外野手」といった情報があったのですが、しっかりと合致していますね。 また、コロンビアにて野球大会が予定されており、こちらの大会にもインドネシア代表(他国出身の選手も出場予定との事)として出場するそうですが、その際には右腕のネローサ投手、大谷翔平も驚きの投手兼遊撃手というカサラン選手ら2人も参加するそうです。 現状、佐賀インドネシアドリームズに参加する選手は上記の4名との事ですが、参加させる枠を増加させる事も検討しているそうです。 今回名前の挙がった6名は全員が前日開催されていたアジア野球選手権大会にフィリピン代表として参加しており、そのうちボシトは打撃と好守が光り、何とベスト9に選出されました(センターを守ってチームを牽引)。 この大会では社会人野球選手らが主体となった侍ジャパンもフィリピンと対戦しており(サイト)、9-1でフィリピンに勝利を収めていますが、川口監督によれば「フィリピンの投手は140キロを越えていた」と評しています。 また、パウロに関しては投球動画がyoutubeにて掲載されていたので紹介したいと思います(もしかするとご本人が投稿されている?)。 投球フォームはサイドハンドといって良い位置から投げるのですが、問題なのはトップの際に上体自体が右打者目掛けて投げる体勢になってしまっている点、その為に右打者の内角高めばかりに球が集まってしまっていますね(左打者だと外角高め)。 右打者にはその傾向を上手く活かして外に逃げるスライダーも交える事が出来れば有効ですが、左打者には踏み込まれてしまうだけに、その辺りをどう改善していくかではないかな?と思います。 フィリピン系アメリカ人やフィリピンとのハーフの日本人らはそれぞれMLBやNPBでプレーしていますが、フィリピン出身の選手でプロ野球選手となるとかつて巨人でプレーしていたアデラーノ・リベラ選手以来(当時まだ1リーグ制)?で、実に84年ぶりのプロ野球選手誕生という事になるのでしょうか(他に選手がいましたら申し訳ありません)? 現時点でも徐々に野球のレベルが上がってきているフィリピンですが、野中寿人氏のブログによれば他にも有望な選手がいたものの、卒業単位などの関係もあって最終学年時に改めて契約したいとの事です。 これからインドネシアのプロ野球にフィリピン出身選手達の参加も増えていく事で野球のレベルアップに更なる追い風が吹くのではないかなと期待したいところです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.12.19 23:40:40
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