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カテゴリ:海外リーグ野球
『同じ意見』
本日は欧州野球について見ていきたいと思います。 今回はドイツでプレーしている久保康友投手のインタビュー記事があったので見ていきたいと思います。 まず知らない方もおられるかもしれませんので補足しますと、久保は当時のドラフト制度にあった大学・社会人選手が球団を逆指名できる自由獲得枠にて千葉ロッテに入団、それ以降は阪神へトレード移籍してFA宣言で横浜へ移籍してNPB通算97勝を記録しています。 NPB退団後はアメリカ独立リーグ、関西独立リーグを経て今年はドイツの野球ブンデスリーガのハンブルク・スティーラーズに入団して11勝を記録し、来季も引き続きドイツでプレーする事が決定しています。 ちなみに元巨人・日本ハムの村田透投手も今年はドイツでプレーしていました。 そんな久保ですが、日欧での野球環境や事情の違いなどを語っているのですが、興味深い話題として「何故欧州で野球が根付かないのか」といった項目がありました。 その理由として挙げたのが平たく言えば「有望な選手が身近におらず、そういった選手達はアメリカへ渡ってしまう」という点を挙げています。 その後に「どれだけ良い選手がいてもアメリカが引っ張っていってしまい、当該国の普及や発展、振興に繋がらない」としています(ちなみに代表選手云々に関してですが、その点はチェコがほぼ国内リーグの選手で構成され、オランダは投手に関しては国内リーグの選手が入っていたので決してそんな事はないかと思いますが、まあそこは本筋ではないので置いておきましょう)。 この意見は私も同意見で、実は以前にも記事で意見を書いたことがありました。 勿論MLBの野球普及活動は素晴らしいものがあり、中国や欧州でも徐々に関心を持つ人が増えてきたのはMLBの活動によるものが大きいのは事実だと思います。 ただ以前の記事の通り、有望な選手が全てアメリカに行ってしまっては野球競技が身近な存在にならないと思います。 仮に貧しい国が多いアフリカならば話は別ですが、そうでないのならばやはり国内の野球を発展させていく方が大事なのではないでしょうか。 そしてアメリカに行ったとしてもMLBにはアメリカ以外にも野球が盛んな国から有望な選手が多く入って来るだけに、正直現状そこまで優れた環境で高いレベルでも揉まれてきたわけでもない国の選手が入ったところでやはり淘汰されてしまいます。 現に以前パキスタンの選手を取り上げましたが、正直申し上げてそれはあくまでも現状そこまで盛んではないパキスタン出身だからであり、仮に日本人だとすればそこまで特別な存在という程ではないと言わざるを得ないでしょう。 結果的に野球が身近な存在にならない上にアメリカへ行った選手もMLBの舞台にまでたどり着けず、といったサイクルが延々と続いてしまっているのが現状です。 だからこそMLBに持っていくのではなく、各国、もしくは地域にプロ野球リーグを創設し、まず国内でプロ野球選手を目指せるようになっていく事が必要で、だからこそbaseball unitedやインドネシアプロ野球に大きな期待を寄せています。 個人的には日本や韓国、台湾をモデルケースにした方が良いように感じ、まずは有望な選手が国内でプレーできる環境を整備し、当該国の子供たちが「彼らのようになりたい」と思ってもらえるようにする事が大事であり、野球の普及や発展、振興などがある程度整ってからMLB挑戦といった現状の日本の野球環境が一番良いと思います。 上記で挙げたパキスタンの有望な選手もできればいきなりMLBに行くのではなく、baseball unitedでプレーした方が良いのでは?と思います(台湾の選手も日本やアメリカに直接渡る選手はいますが、正直本来ならばまず台湾でプレーした方が…と思っています)。 何故チェコがWBC以降、代表戦限定かもしれませんが国内でもそれなりの反響があり、強化すべき競技に指定してもらえるまでになったかを考えれば分かるのではないでしょうか。 結果も大事ですが、それと同時に「身近な存在が活躍する」という点も注目してもらうには必要な要素だと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.12.23 17:20:45
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