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テーマ:政治について(20206)
カテゴリ:中国関連
この日記に引き続き「中国特集」です。
自分はクリスチャンではありません。 大晦日にはお寺。元旦には神社。そして、クリスマスを祝うという平均的な日本人です。 けれど、他宗教を信仰する人間は尊重したいと思っています。それが人道や迷惑などに反しない限りは。 このローマ法王はどうやらクリスチャン。とりわけカトリック教徒にとってとても大切な方らしいのはよく分かりました。 皆、ローマ法王の治癒を願い、けれど、それが叶わず悲嘆にくれているバチカンに対してやってくれました。中国政府。 全く空気読めてません。 ■中国、新ローマ法王に台湾問題などで譲歩を促す 中国外務省の劉建超副報道局長は3日、「哀悼の意を示す」とのメッセージを発表。 「ローマ法王庁が新法王の指導のもと、中国との関係改善のため有利な条件をつくり出すことを希望する」と述べ、台湾問題などに関するバチカン側の譲歩を促した。 劉副報道局長は、ヨハネ・パウロ二世が2001年、カトリック教会が中国人民に対して犯した過ちについて謝罪し、ローマ法王庁が中国のカトリック教徒に政治的な影響力を持たないことを認めたことについて、「中国とバチカンの関係を改善するうえで有益だった」 と述べた。 http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20050403AT2M0300F03042005.html いますよね。こういう基本的に「空気読めてない奴」って。 お葬式や結婚式など畏まった場で思わずいらぬことを言う人間。普通に感謝や哀悼など決まり文句を言えばいいだけなのに、思わず、一言多く放言してしまい、周りから顰蹙を買う「空気読めない」人。 中国の場合は、一言どころか百言ぐらい多いわけですが。 こういう場合って政治問題は抜きにして、まずはローマ法王の死を悼むのがマナーというものではありませんか。 いきなり「ローマ法王のやったこと認めてやるよ」と尊大に言わなくても良い場面のはずです。 おまけに中国は、「バチカンとの関係改善」を望んではいるようですが、例によって例の如く相手側にだけ努力を求め、自分については全くノータッチという素晴らしいほどのジャイアニズムを披露しています。 基本的に悪いのは常に相手なのですね。 自分に至らない部分もあったかもしれないなどとは露にも思わないのですね。 中国は以前こう言っていました。 「中国は対バチカン関係の改善に一貫して積極的な姿勢を取っている。ただ、われわれには2つの条件がある。1つは、バチカンが台湾とのいわゆる「外交関係」を断絶し、中華人民共和国政府が中国を代表する唯一の合法的政府であり、台湾が中国の不可分の領土の一部であると認めること。もう1つは、宗教問題という名目での干渉を含め、中国への内政干渉を行わないと約束することである。 中国は「我々に干渉するな」と言いつつ、バチカンの対外交姿勢に内政干渉しています(どこの国と国交を結ぶかは完全な内政のはずです) 素晴らしい国ですね。 こんな国が、世界にも影響を与える常任理事国であり、よき隣人であろうとしてきた日本は常任理事国に向いていないとデモを起こす。 本当に、全く素晴らしく愉快な国です。 とりあえず。まだ新法王すら決まっていない段階でする発言ではありませんね。 私は当然バチカンを応援します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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