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テーマ:今日の出来事(291710)
カテゴリ:福砂屋のカステラ
福砂屋に勤務していたときの知人から、相談を受けてそのお礼にとお菓子をいただいた。しかしこれが文明堂・・・・・(^_^;)
以前にも書いたけど、長崎でカステラの三大メーカーと言えば、福砂屋、文明堂、松翁軒。この中で文明堂は、福砂屋に勤めていた人が独立して始めたもので、初代の社長がサンドウイッチマンよろしく「カステラ一番、電話は二番」という板を体の前後にぶら下げて町を歩いて宣伝して有名になった。だから、今でも古くから長崎にいる人は「文明堂は福砂屋の分家」と言う。 実は、この三大メーカー以外にも、ものすごい数の店や会社が、長崎ではカステラを作っている。時々、高速のサービスエリアの売店や、「カステラセンター」などという訳の分からない土産物売り場で、聞いたこともないようなメーカーのカステラを目にする。 で、不思議に思うのだが、こういったカステラの賞味期間は長い。2週間が一般的で、へたすりゃ一ヶ月なんてのもある。 ちなみに福砂屋のカステラの賞味期間は、一番短い時(真夏)で5日間、一番長いときで10日間だ。賞味期間なので、この期間を過ぎても食べられないことはないけど、風味が落ちる。底の粗目糖も溶けてしまう。 私が福砂屋に勤務していたときに、賞味期間を延ばすよう、窒素を封入したり、脱酸素材を入れたり、天然素材のカビ防止剤を使ってみたりと、いろいろテストをやっていたようだけど、結局カステラの風味を損なわない物は見つからず、何も使わないまま現在に至っている。 だから、2週間とか一ヶ月持つカステラなんてのは、一体どういう作りになっているのか不思議でしょうがない。まさか真空パックにしているわけじゃないだろうし。真空パックなんかにしたら、間違いなくカステラがペシャンコになって、空気を入れても絶対復元しないだろうし。 まあ、そういう聞いたことのないメーカーのカステラなんて、ほとんどが土産物だろうから、味は大して重要な要素ではないのかも知れない。家に持ち帰って、隣近所や知人に配って、その時でも十分日持ちに余裕があることの方が、重要なのかも知れない。福砂屋のカステラのように5日間しか持たないんじゃ、そういったことには使いづらいだろうし。 ちなみに、福岡の某明太子メーカーもカステラを作っています。直接作っている訳じゃなくて、関連会社か子会社だろうけど。さっきの「カステラセンター」には、長崎の「カステラセンター」なのに、なぜか福岡のメーカーの明太子があったりして、バレバレです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年10月10日 20時51分38秒
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