私には、小学校3年生になる甥っ子がいる。
顔は私に似てなかなかカワイイ (ブー! うそつき!) のだが、一族きってのイタズラ小僧。
信州では、こういう子を「ごたっ小僧」と言う。
そんな甥っ子に、弟夫婦は頭を抱えている様子。
甥っ子が小学校1年生だったある日、学校から帰えってきた彼は母親に言った。
お母さん! ねー聞いて、聞いて!
今日ね、学校で大変なことがあったんだよ!
雨が降った後、校庭に大きな水溜りができてさー、そこにみんなで入って遊んでいたら、Aちゃんが溺れちゃったんだよ!
それでみんなで「助けて~っ」て大騒ぎしたら、保健の先生が出てきて、慌ててAちゃんを助けようとしたんだけど、女の先生だったから助けられなかったんだ!
そんでもって、みんなで担任のM先生を呼びに行って、M先生が水溜りに入って、先生も何度も溺れそうになったけど、最後にようやくAちゃんを助けたんだ!!
それを聞いた母親 (すなわち私の義妹) は、大変なことがあったんだなぁと、AちゃんとM先生のことを案じた。
夕方、M先生から甥っ子の家に電話があった。
(甥っ子はいたずらっ子だったため、ときどき学校から電話がかかってきていたらしい・・・^^;)
先生の身を案じていた義妹は早速・・・
「先生、今日は洋服がずぶ濡れになって大変でしたね!! 大丈夫でしたか?」
すると、先生・・・
「は? 何のお話でしょうか?」
・・・
甥っ子の話はすべて作り話だった・・・
そもそも、水溜りで溺れるってこと事態、怪しいと思うのだが・・・