銀の鬣●ginnotategami

[旅人帖　（自分旅の記録）] カテゴリの記事

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  神の国参り(4) 奈良・櫻井から長谷寺、三重・名張へ

  彩色 posted by (C)銀タテ花粉症に悩まされて1ヶ月を棒に振った。目やにと鼻水と咽頭炎。正にこの世の終わり感。屋外には毒ガスでも充満しているかのようだった。オーバーでなく救いようの無い絶望感。だから歩き始めるには相当な勇気がいった。主力の腕にメスを入れた投手の第1球の心境だ。山陽電車に揺られながら窓外に新緑の春うらら。最近、外に出てないせいか、過ぎゆく景色が新鮮だ。今日は櫻井から伊勢本街道・発瀬街道を東へ各々の少神社を巡りながら長谷寺、榛原を目指す。玉列神社、白山神社、十二柱神社と訪ねるが、無名の小さな神社だけになかなか探し当てられ無い。しかし、日本ってすごい国だ。何がって、ほら至るところに神社がある。角を曲がればと言う感じアジアのほんの一部の国は靖国問題を取り上げるがそれも含めて、神社がある風景なんてごく当たり前だ。文化ってなんだろう？文化的な生活て言うじゃないか。お金が有っても高級車に乗っていても文化的とはかぎらない。こんなに多くの神社が土地に根付き愛されている。信仰などというお堅い事は抜きにして、コレって文化でしょう。神の国参りはお伊勢詣りWalkingだけど、この裏には、各土地の神社を訪ねながら、日本再発見にしたいと言う思い歩いてみると、数多くの神社と寺院に出会う。神の国であり、仏様の国である。と感じでしまう。与喜の石段 posted by (C)銀タテ藤 posted by (C)銀タテ初瀬街道をしのぶ posted by (C)銀タテ香炉（旧細川邸） posted by (C)銀タテレトロ posted by (C)銀タテハナミズキ posted by (C)銀タテこの辺りでは長谷寺は最も知名度が高い名刹。こんなに奈良を訪れているのにはじめての所だ。長谷寺の桜、長谷寺の牡丹ｈ特に有名で、この時期は牡丹の満開の少し前だった。沿道は土産物店が並び、参拝客を多かった歴史を感じた。長谷寺には長い回廊があって、一見永平寺を思い出す。緩やかな長い階段は昇る度に荘厳なものに近づく気配。その先の本殿は世界遺産に相応しい洗礼感がある。本堂 posted by (C)銀タテ長谷本堂 posted by (C)銀タテ牡丹寺 posted by (C)銀タテ観音 posted by (C)銀タテ登廊 posted by (C)銀タテ初瀬長谷寺 posted by (C)銀タテ魂点、スピリチュアル・スポットなんて良く言われるが、寺や神社でそれを感じたことは無い。どちらかと言うと、自然な山中とか何気ない町の一角とか思いがけない所に聖地があったりする。相変わらず僕はその中を旅している。それが霊験の地かどうかは知らないけれど、まるで修行のお坊さんのみように黙々と歩き続ける。神の国参りはまだ　to be continued　なのだ。スピリチュアルスポット posted by (C)銀タテ◆仕様カメラ◆---------------------------------------------------Nikon D800 Σ28mm f1：1.8 (レンズに傷）※撮影は傷影を避け全て開放（1.8）---------------------------------------------------

  2013.05.12

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  奈良・高取「土佐街道」　by Nikon Coolpix P7000

  [武家屋敷(植村家)]最近、奈良に凝っている。毎日のスナック通いのように・・・パチンコや競馬に熱中するように・・・なんて訳は無いわけで、ちゃんと日本語を使って言い換えると奈良と言う土地に興味を持っている。奈良と言う場所が訪れるに足ると感じている摩訶不思議なものをそこで感じる。こんなところだろうか。[突然猿石]昨日は、飛鳥の南、吉野の北、「高取町」を訪れた。これまでに一度も来たことがない。名前も知らなかった。この高取町には「土佐街道」と名づけられた古い町並みが。諸説はよく判らないが、その昔（大和朝廷の頃）土佐からやって来た人々が何らかの理由で住み着いた。その街道沿いには、古い家並みが保存され、今も下屋敷跡や武家屋敷（現在も居住）が並ぶ。また少し離れたところにはキトラ古墳がある。清龍、白虎、玄武、朱雀の壁画が残っていて有名だ。[稲穂と彼岸花]彼岸花が沢山咲いていた。別名を曼珠沙華、サンスクリット語でマンジュシャカ。鮮やかな紅の花ながら有毒で雌雄同体で種がない。花だけが咲き葉だけが茂り、後は地中に埋もれている。実際は地獄の花とも呼ばれ余り好かれているとは言えない。どっちにしろ花の割には変わり者であることに代わりはない。[光臨][高取城跡]高取城跡までは相当に遠い。健脚家でも途中で泣きが出る。標高583.9ｍ。岐阜の岩村城、岡山の備中松山城と並び日本三大山城と言われるが、標高は最も高い。途中からは道らしい道もない。まさに難攻不落。と思ったら、近くまで自動車道がありアベックが気楽に登城。高取山には多くの寺院がある。無論、この地の駅名になっている壷坂寺（南法華寺）もある。このお寺は西国霊場の一つだが、そのありさまについては不問。銀タテ的には「うーむ・・」とうなって終わってしまった。[水鏡][ともかく鬼たち]奈良の山々には霊験新たかな風が吹いている気がする。銀タテは一握の水のごとく、多々にある凡夫に過ぎないが、それでもこの地にひかれるのは、過去のルーツを探るような秘密や真理を解き明かすような快感があるからだろう。そのための約20ｋｍの散歩は少しも苦にならない。最近のお話。。。またまた例年のごとくお祭が始まった。本番はまだ１ヶ月先だが・・・ご蔵から神輿屋台が姿を見せた。蔵開きの日が来た。飾りつけはまだで、ガランとした骸骨のような出で立ちだが水切りに施された螺鈿細工やベンガラの垂木が威光を放っている。今年は拍子木の組みひもを新調させてもらった。去年までいた拍子木の先輩が引退するのを切欠に、やたら、ぐちゃぐちゃに扱っていた組みひもを、奈良のキトラ古墳の壁画に在るように、東は清流の「青」、西は白虎の「白」、北は玄武の「黒」、南は朱雀の「赤」で作った。これは四方の結界を現していて、その昔、平城京も平安京もこれを守った。[祝日]今日は秋分の日、彼岸の中日で祝日。ちゃんと祝日に国旗を揚げている家があった。考えたら銀タテの小さい頃は国旗を揚げる家が多かった。我が家にも国旗があった。自分の国の国旗を揚げると「戦争」に結びつくと主張する日教組はどうかしている。僕は決してどっちよりでもないが、自分の祖国は愛したい。●今日のカメラ●広角28mm相当から望遠200mm相当までの光学7.1倍ズーム【送料無料】NIKON COOLPIX P7000[疲れたよ]◆デジブック◆ 土佐街道・奈良・高取

  2011.09.24

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  旅に出ると思うこと。その2　【ラグーナ蒲郡・恋路が浜・浜名湖】　

  [エントランス] [モザイク][麦わらのルフィー][ベールの向う][DigiBook]　「ラグーナ蒲郡」 麦わらのルフィーとラグナシア　かつての東京の後楽園遊園地やエキスポランドなど小さい頃に憧れた遊園地は閉園に追い込まれていった。人々の趣向や娯楽も多角化して、どちらかと言うと個人主義って言うか勝手気ままって言うか、自分の趣向に合わなければ付き合わないって言うのが現代的風潮なのだろう。「旅をする」と言う向うに、普段味わえない体験が出来ると言う楽しみが込められていた。それには遊園地はうってつけだ。しかも、最近の遊園地は遊園地と言わないでテーマパークと称する。このラグーナ蒲郡と言うのもテーマパークとマリーナと温泉、エステ、市場を組み合わせた大人から子供まで楽しめるアミューズメント・パークなのだそうだ。ここでは「ワンピース」ってのをテーマに色々アトラクションをやっていた。これは人気漫画の一つで麦わらのルフィーと言う主人公がひとつなぎの大秘宝（ワンピース）を探す海賊のお話らしい。ちなみにこの「ワンピース」と言う漫画、世界で1億冊を売り上げるという化け物のような漫画なのだそうだ。[恋路が浜][伊良湖岬][灯台と二人][DigiBook]　「恋路が浜」 渥美半島の突端/恋路が浜と伊良湖岬　　渥美半島を真っ直ぐに下って行くとその突端・伊良湖岬に達する。渥美半島と聞いてあのフーテンの寅さんで有名な渥美清はここから名前を取ったのだろかとも思うが、確か東京の人だった様にも思うので思い過ごしかも知れない。少し日が落ち始めた空に汐の香りが漂ってきた。そこは「恋路が浜1898年（明治31年）ここに遊び、拾った椰子の実の話を一緒に来られなかった島崎藤村にしたところ、それから藤村が想像を逞しくして創作したのが「椰子の実」だった。とウィキペディアに書かれていた。伊良湖岬に昭和4年に建てられた伊良湖岬灯台がある。言ってみると意外に小さいことが分かる。でも、この灯台の佇まいはとても情緒がある。出来れば、オッサン同士ではなく恋人と二人で歩きたいものだ。それにふさわしいロケーションが整っている。[遊覧船][館山寺][紫陽花][フラワーパーク][DigiBook]　「浜名湖」 館山寺温泉～フラワーパーク　浜名湖は何時も東京に行く時に新幹線の車窓から眺めていました。でも、実際に浜松に降り立つことはほとんど無かった。仕事のバスツアーで浜名湖周辺や館山寺温泉には来た事があるけれど、自分の足でやって来るのは初めて。館山寺から遊覧船に乗り湖面に出て涼風に吹かれていると、この土地柄の穏やかさがとてもよく感じられる。この道はいつか来た道♪・・・でも、本当は一度も足を踏み入れたことが無いところ。なのに、何だか懐かしい、居心地がいい、もう一度来たいと思う。その理由をくどくどと探したりはしないけれど旅情はそれぞれの心にそれぞれの思い出となって何冊かのアルバムを作る。知らない町だからこそ意味があり、その非日常がこの僕に「生きている」と言う当たり前のことを小声でそっと語りかけてくれる気がする。

  2011.06.19

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  旅に出ると思うこと。その1　【浜松・エアパーク、豊川稲荷】　

  新幹線を豊橋で降りた。「豊川稲荷」に行くにはここが近い。旅には「行程」があって、適当に観光スポットや名所に案内してくれる。しかし、知己の友との気軽な旅行となると様相は一変、行程は変更の連続となり自由度とわがまま度とめんどくささは倍増するのだ。だから車を飛ばして旅行行程からしたら不効率極まりない浜松へと行く。[雄姿]　　[自衛官][アフターバーナー][金属美][DigiBook] 「エアパーク」 航空自衛隊浜松広報館 航空自衛隊のエアパークはこじんまりとしていた。自衛隊と言う性質上余り大袈裟にしないと言うことか。公園・展示室は全て無料。だけど展示物は全て本物なのである。輸送機もダブルローターの軍用ヘリも戦闘機も各種精密機械も全て実戦配備されてきたもの。ここへ来て兵器登載可能なジェット戦闘機を見ても、強い反戦意識や有事への恐怖を感じはなかった。既に使いふるされた憲法9条論議も大した意味を感じない。無論、フォークソングと学生運動と安保で育った世代だ。国家主義者でもなければネオコンサバティブでもない。展示館の壁に「Japan Self-Defense Forces」と書いてあった。この名称の意味するところに何の異論もない。今アジアは混沌としている。北朝鮮が日本の領空を侵犯して戦術ミサイルを飛ばす。領海侵犯した中国漁船が日本の海上保安艦に体当たりする。竹島を独島と称して実効支配する韓国軍。明らかに歴史的事実として占領する北方領土に平然と降り立つロシア大統領。当時、日本が戦争に突き進んだ頃と変わりなく列国のエゴイズムに晒されている。民主主義など存在しているようで存在していない。自分の身は自分で守る覚悟が必要だ。兵力は兵力でしかない。しかし、被災地支援を見ても分かるように彼等は実に頼もしい。彼等がいてくれてよかった。ではなく、彼等が居てくれる事を誇りに思える国民でありたい。[豊川稲荷][シャッターまで看板] [おキツネさん][DigiBook] 三州「豊川稲荷」 豊川稲荷社と豊橋界隈 豊川稲荷は日本の三大稲荷のひとつと言われている。これも諸説があって、京都の伏見稲荷と佐賀の祐徳稲荷は安泰らしいが、場合によって、茨城県の笠間稲荷と愛知の豊川稲荷が入れ替わるらしい。それなら、日本の四大稲荷にすればいいのにとも思う。お稲荷さんに恒例(と自分で思ってるだけかも知れないが)朱塗りの鳥居が無い。同じ境内にお寺もあり古い神仏習合の例が伺える。神殿もどちらかと言うと寺院を思わせ、その風情は柴又の帝釈天によく似ていた。外国の教会やモスクのように、日本にも祈りを捧げるところが沢山ある。むしろ多角的でその種類も様々で他国に類を見ないお祈り大国でもある。お守りだって、家内安全・五穀豊穣・祈願成就に交通安全・安産・恋愛・入試・就職から、長生き・一攫千金・競馬・整形やら、果ては彼氏とあっさり別れる願いまで絵馬に掛かっていた。ほんと「罰当たりめ!!」と思ったりするのは僕だけだろうか。[豊橋駅前]夕暮れが近づくと一層旅情を増幅させる。普段に無い感傷に浸れる。それは、この地が自分の生活圏に無いという非日常が作り出すある種の不安感かも知れない。不安感や自信の無さは自分をもう一度見つめ直す貴重な切欠になる。だから、旅人は詩人になれる。・・・なれる気がする。今回は趣向を変えて駅前のシティーホテルで。その分夜の宴会は駅前のチェーン店の居酒屋で。しかしこの方が旅館の宴会よりはるかに安上がり。このホテルには自由に使えるライブラリがある。貴重な書籍があったり、ゆとりあるソファーと豊橋の繁華街が見渡せる眺望が素晴らしかった。ホテルアークリッシュ豊橋[ライブラリ][眺望][リストランテ][朝食]------------------------------------------------------------------------

  2011.06.18

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  「吉野」　悠久のさくら、神さぶる地

  こえぬ間は　吉野の山のさくら花　　　　　　　ひとづてにのみ聞きわたるかな　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　紀貫之吉野千本桜。もう、4月16日だから、関西の桜には時期が遅い。でも、兼ねてから一度は行きたいと思っていた吉野の桜を見に行った。奈良県の南西で関西と言ってもやたらと遠い気がする。しかし、よく写真雑誌を占有してしまう千本桜は圧巻だから、定番写真は好みじゃ無いけど、一度は撮っておこうと訪れた。4月は仕事のシステムが変更になり、相当残業が続いています。連日の残業は心身に疲労を蓄積させて、休みの日に無気力と虚脱感を充満させてしまいます。それ以上に、大震災の復旧は原発事故とも相まって相当の困難が続いています。でも、このような時でも日本中で桜は咲くのだと、忘れていた事をもう一度再発見した思いで驚いています。JRの1ディパスを利用したので、吉野口までは神戸線、環状線、関西本線、和歌山線と乗り継ぎながらやっと来たが、最後はやはり近鉄で吉野まで行く事になる。ただ、有名な名所・旧跡のある駅は何故か真新しいのが残念だ。それにしても、凄い観光客な数に驚いた。上に昇るケーブルカーやシャトルバスも長蛇の列で、結局、上千本までひたすら歩いた。一見、不便と思うことでも、やらなければならない時がある。それは、普段、ショートカットと手抜きに慣れている私たちへの警鐘かも知れない。自分の足で歩くように、結果だけじゃ無くそのプロセスを大切にすれば、仕事でもそうそう無駄なものは無い。むしろ重要な事を見過ごさないですのむ。吉野山が修験場であるように、私たちの普段もまた試練の場かも知れない。吉野に来て見て思った。確かに山道には延々とみやげ物店が並んでいて、その有様は観光地の何ものでもない。でも、思った。この山には「霊山の匂いがする」吉野は千本桜で有名だが、それだけでは無くて寺社仏閣がその山道に臨立している。世界遺産にも指定されている。恐らく、この奈良盆地の南に位置するこの山々は自然信仰の源流があって、その後、仏教の隆盛に乗じて神仏習合の地ななったのだろう。僕たちには、普段信じるものがあるだろうか。どんな苦難にも立ち向かえる揺ぎ無い信仰や信念があるだろうか?案外、普段の生活で信じているものは、お金持ちになりたいとか、幸せになりたいとか、得をしたいとか。どれをとっても実利的な打算でしかないような気がしてしまう。日本の未来を切り開こうと言う大きな大志を持っている訳じゃないし、生きるための信念に欠けている。吉野の山は、桜こそ優雅だが、その恐ろしく勾配のキツイ坂は人の入山を簡単に許していない気がする。下千本、中千本と上るたびに足に乳酸が溜まって動きが悪くなる。上千本までは上ったが、さすがに奥千本までは時間的制約もあって行くことが出来なかった。他の観光客の人たちはどうか判らないが、この山にいると何ものかに加護されている気がする。自然には力がある。時として大きな災いをもたらしていとも簡単に人の命を奪っていくけれど、反面、見えない大きな力で私たちの命を守っているのかも知れない。 《DigiBook》↓↓↓クリック↓↓↓　「吉野」悠久のさくら・神さぶる地　

  2011.04.17

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  優しさの卵

  時々なんだけど、やたらと優しくなれる時かあります。別に下心があっての事ではありません。色んな事に疲れた時、普段こだわっている事が「どうでもいいや」って気分になり、ふと、もう死んでいなくなった愛犬のことを思い出して「あいつ可愛かったよな」とか、地震や災害の時に大人に混じって頑張っていた中学生を思い出したり心が柔らか色に染まります。しかし普段は、どちらかと言うと、仕事とか人間関係とか、やたらとギスギスして心がささくれ立っている事が多い。言うなれば「不満」の方が多い。どうして普段のことが満足できないのだろう。ついつい色んな事に不満を覚えてしまう。例えば仕事のこと。普段生活時間の多くを費やしているだけに、仕事上の不満はどんな人にも悩みの種に違いない。銀タテの仕事での不満・・・考えると直には出てこない。毎日の仕事に大満足と言うのではない、多分、不満が多すぎて上手くまとめられないに違いない。仕事での上下関係やセクションは適材適所が望ましいが、これだけはそう上手く行っている仕事場は少ないだろう。何せ、人事というのは「人間が人間を判断する」ところだから、当然色々な人々の主観が交錯するところだ。客観的に会社のためと人事をやっている役員を見たことが無い。政治の世界でも、大臣の椅子が論功行賞や派閥人事で左右するように、一般企業ではなお更のことだ。現実は利権や欲で物事が動いている。じゃあ、自分の立場は低いのか高いのかとなると、これは難解なものがある。上の立場に立てば給料も上がるし威張ってもいられる。しかし自分のしたい仕事からは遠ざかるだろう。低い立場にいると、それなりに責任が軽いし適当に好みの仕事に没頭できる。ただこのことが自分勝手に決められないことだ。人は人によって評価される。これは何も仕事ばかりじゃない。多くの人に乞われる人は指導者にと頼まれ、人に疎まれる者は場末の厄介者となる。エジプトやリビアで民主化運動が止まらない。これは世界的潮流（トレンド）もあるだろうが、その新の原因には多くの大衆の信認の無い独裁者がいることだ。独裁者は洗脳と恐怖で民心を支配する。その手口は巧妙で、スパイを絶えず人々の隣人に置き反勢力者を冷酷に狩る。そして民衆の中から忽然と姿を消し、逆らった者は密かに葬られたと恐怖が人々に急速に伝染して行く。何も国際的なお話ばかりじゃない。私たちの身の回りでも、会社やサークルや学校や、いろんなソサイアティでこうした恐怖政治は起こっている。そして彼らはその利権のために長期政権を形振り構わず存続させようとする。だから、その終焉はほとんどの場合、実に醜い引き際となる。人は自分以上を語ることは出来ない。だから、指導者の資質のない者（社長とか会長とか理事長とか・・）は決して人の上に立ってはいけない。管内閣が何時まで持つのだろうと新聞やニュースはその話題で持ちきりだったが、そこにこの未曾有の大震災が襲った。その直後から不眠不休で対応に当たった首相や官房長官の態度や、国民へのスピーチや冷静な会見に真摯な気持ちを持った国民も多かったはず。そもそも自民・公明政権に嫌気が差して民主政権が出来た。その時点で後に残った粗大ごみは相当なもので、安全性もそこそこに原発を促進してきたのはその当時与党として政権を担った自民党ではないか。今こそ日本を一つにして原発事故解決の責任を担ってこそ責任政党として自民党を国民は再評価するのでな無いのか。この大震災があって、改めて多くの命が奪われ、壊滅的被害が襲った事に強い恐怖を覚える。それでも多くの人びとがボランティアを志願し支援物資を送り助け合おうとしているこの国の強さと尊厳を誇りに思う。銀タテも必ず宮城に行き岩手に行きそして福島に行くつもりだ。そうしないではいられない。今、困窮している多くの被災者に比べれば、多少の個人的な不便や不満など大した問題でない気がする。そうそう、不満について書くのだった。目下の不満は、1）メタボがなかなか解消しない。2）マンションの上の部屋で深夜に決まって「ドン・コロコロコロ」と言う騒音がする。3）右足の足底腱膜炎がなかなか治らない。4）年のせいか物忘れ（特に人の名前）が酷くなった。5）細君が韓流ドラマに凝っていて家事をサボる。6）寝ていて誰かに復習している悪夢を見る。7）振り返るともう亡くすものが余り無いこと気づく。こんなぐらいだろうか。こうやって書いてみると、そう深刻な不満は無いように思ってしまう。その時その時は結構悩んだりしているんだが、振り返ってみたら何だかバカバカしい気にもなる。不満って言うのは、ひょっとしたら、優しさの卵の殻なのかも知れない。普通の卵だって殻は食えない。でも中身を守っている大事な役目がある。僕らも散々不満を漏らすが、それは、穏やかで優しい気持ちが傷つかない為の大切な役目を担った「殻」なのかも知れない。用事と縁があって、広島、山口に行った。小さなリュックサックに少しの着替えとカメラだけ持って、長い時間電車に乗り車に揺られて。その途中、安芸の宮島や岩国の錦帯状橋、秋芳洞に寄った。行ってみて思った。こんな時だからこそ、普通の生活が必要なんだ。自粛ムードが高いけど、観光も必要なんだ。と。 《DigiBook》 神の島「宮島」 清盛ゆかりの厳島神社 「岩国」 錦帯橋と白蛇と岩国城　　「秋吉台/秋芳洞」 3億5千万年を刻んだカルストの地　

  2011.04.09

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  氷雨ふる横須賀

  「横須賀」と言う地名の響きには、JAZZとバーボンと洋モクが良く似合う気がする。これは横須賀を知らないある種余所者が考える既成概念かも知れないが、それほどに横須賀は異国情緒があって、神戸や横浜よりもアメリカ臭い感じがする。それは、横須賀が列記とした軍港であるからかも知れない。かつて、舞鶴を訪れた時、そこに海上自衛隊のイージス艦が巨体を露にして接岸していたのを見て、帰還兵の引き上げ港として有名な舞鶴はやはり軍港だったのだと思ったものだ。横須賀は横浜と鎌倉の間に張り出した三浦半島の中ほどに位置している。横浜から京急電鉄で２０分ばかりだろうか、町並みも都会的で交通の利便も良い。最初は新幹線の新横浜駅からレンタカーで三浦半島を横須賀・観音崎・三浦・葉山・逗子と回ろうと計画していたが、この２月の三連休、なんと運の悪いことに大寒波が襲来し太平洋側も含め日本中雪と言う悪天候で、止む無くレンタカーをキャンセルし、電車旅となった。ちなみに旅行かばんを止めリュックにして万全を期した。少し話はそれるけれども、最近、国内旅行でもあのコロコロの車の付いたボストンを持ち歩く旅客が多い。確かに本人は楽だろうが、新幹線でもホームでも階段でもやたらと邪魔になる。特に雑踏するホームで我が物顔にカート（コロコロ付きボストン）を引き回し、時には歩く人に何度もぶつけながら暴走するお姉さんが多い。実はとても頭にきている。１０日ぐらい滞在する海外旅行なら分かるが、たかが1～２泊の旅行なら買い物袋でも充分だ。旅馴れの無い日本人の愚行を露呈しているようで恥ずかしい。横浜もなかなかセンスの良い街って感じがする。何より港町で海の香が漂っているところがいい。銀タテも海に近いところで生まれ育ったから親近感が湧くのかも知れない。腹ごしらえにとバーガーショップに入った。無論、マクドナルドでもモスバーガーでもない。東京に良く出かけるので知ったバーガーキングでもない。横浜バーガーなるものをオリジナルにしたお店。ただし、凝った作りはいいが一人1,800円はちょっとお高い。東京近郊の食い物の店の破格に高いのは古今問わず変わりがないと言うことらしい。横須賀。たどり着いて見ると、一見普通の街の様で、外国人も多く一見してアーミーと分かる。防衛大学の学生なのか詰襟の制服・制帽姿が目立つ。何だか街の空気が軟派じゃない感じがする。お隣の中国や北朝鮮の不穏な国際情勢からしても、今では自衛隊やアメリカ軍に拒否感は余り無い。元々、反戦歌とピースマークで育った世代だから、軍事的な問題は避けたい気持ちだが、凛々しい彼らを見ていて、どんな事も一方的な視野で考えてはいけないと考えた。もしも戦争などあってはならないが、その危険性に対して如何なる抑止力も排除してはならないと改めて思う。その昔、この三浦半島の浦賀にマシュー・カルブレイス・ペリー海軍代将が黒船を擁して来航し鎖国政策をとっていた日本に開国を迫った。まさにその地なのである。日本の近代の歴史はここから始まったと言ってもいいが、それにしては、京急浦賀駅は全く貧弱なもので、コインロッカー一つ無く、お陰で観音崎までバスに乗り、観音崎灯台にはリュックを抱えたまま小高い山道を氷雨に降られながら歩く羽目になった。東京湾を一望する観音崎に立って、蒸気を吐きながら黒いアメリカ軍艦の襲来を見た日本人はさぞかし驚いた事だろうと、疑似体験のような感慨にふけった。横須賀での1泊はメルキュールホテル横須賀で。フランス系ホテルという事は分かるがそれ以外は余り良く知らない。調度品のセンスも良くフロントクラークやボーイの対応も感じが良かったし、朝食の時などの日本人に対する対応も外国人対するそれも何変わりなく実に自然で居心地の良いホテルだった。まあ、おじさんには畳の部屋に温泉ってのが似合っているが、たまにはこう言うグローバル・スタンダード（このホテルがそうかどうかは別にして）なのもいい経験だ。それに比べて２日目に泊まったマホロバマインズ三浦は、まあ何でも有の一大リゾートで、部屋も洋室あり和室あり馬鹿でかいリビングにキッチンも完備のコンドミニアムで大人数で泊まるには持って来いだ。ただ大浴場に行くのに、マンション並みに一度外に出てエレベーターに乗らないといけないので、この厳寒の夜には鼻水が出て参った。館内にはスポーツクラブもあり、スイミングをしてそのまま温泉クワパークにも行けるので、近隣からの日帰り客も結構多い。三浦半島の突端は京急「三崎口駅」からバスで３０分の城ヶ島ってことになるだろう。３日目はあの厳寒の氷雨が嘘のように麗らかに晴れ渡った。三崎のマグロと言うぐらいここかしこに「マグロ」の看板が目立つ。相変わらず駅にコインロッカーが常備されていないのでリュックを背負ってテクテク歩く。結局、県立城ヶ島公園を徒歩で走破した。（走っていないので歩破したと言うべきか）まだ、葉山・逗子にも行っていないが、これはいずれ行くことがあるだろうから、その時の楽しみに取っておこう。最近は自分でも随分と旅馴れた気がする。今回のようにグループの場合もそうだが、一人でもどこにでも普段着で（気持ちの問題として）行ける自信がある。冬場はちょっと厳しいが、気候が良ければ別に決まった寝床が無くても１日ぐらいなら問題ない。そしてもっと多くの物を見て多くのことを感じたい。人々や自然や頭上の宇宙も。■　DegBook ■　⇒　「氷雨の横須賀」メルキュールホテル横須賀マホロバ・マインズ三浦

  2011.02.22

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  「橿原」　悠久の畝傍山と卑弥呼伝説の地

  〈威風堂堂〉 橿原神宮は思いの外広大な神社で古色蒼然としている。後にたおやかな畝傍山を配した景色には時の悠久を感じずにはいられない。最近は奈良県に凝っている。どこが良いのかと聞かれると、実は判然とは答えられない。京都・奈良と言えば修学旅行の定番だし、古を訪ねる観光地としては関西人にもお手軽で訪れやすい。奈良は京都より古い。そして奈良の前は飛鳥時代で飛鳥地方が繁栄したが、ここも奈良県だ。そしてその前となると・・あの卑弥呼がいた邪馬台国へと歴史が遡るが、未だにその場所さえ定かでない。考古学に精通している訳ではないけれど、この邪馬台国伝説には、ある種の「ルーツ探し」のようなところがあって、臭い言葉ながら「歴史ロマン」ってのがしっくりと来る。諸説に九州説と畿内（近畿）説があってどちらも相譲らない論争が今も続いている。銀タテは佐賀の吉野ヶ里遺跡にも行った。その時は、あの膨大な発掘跡や出土品からかなり九州説に傾いたが、この橿原を訪れてまた考えが変わった。〈畝傍山に抱かれて〉やはりこの広大な境内に差し掛かると霊的な空気感が辺りに漂っている気がする。一言で言うと「優柔不断」ということになるが、やはり、この地は特別な気がする。何も関西人だからと言って、近畿内の奈良を贔屓はしていない。しかし、ＪＲ沿線を通り、奈良盆地の長閑な中を走りながら、纏向遺跡、箸墓遺跡と通り過ぎながら畝傍駅に到着すると、「やっぱりここに邪馬台国はあったんだ」と思った。理論や学説は激論が続くが、肌で感じる限りは僕の体が「Yes」と言っていた。畝傍駅に至る途中の箸墓古墳は宮内庁の管轄で発掘調査などは出来ないが、一説によると卑弥呼の墓では無いかとも言われている。実はこの話は、内田康夫氏の「箸墓幻想」と言う推理小説の受け売りだ。最近暇つぶしに浅見光彦シリーズを読んでいるので、ちょうどその辺りの行が書かれていたのを思い出してこの橿原へやって来たのだ。ここには古代大和の考古学調査では有名な橿原考古学研究所がある。（小説の中では畝傍考古学研究所となっている）橿原神宮から神武天皇陵に続く森の横手にある。学者肌じゃないが、自分の好きなことを仕事に持ち、それに一途に没頭して過ごすのも悪くないなあと勝手なことを思った。人生はなかなか好き勝手には生きられないようになっている。だからその反動から来る羨ましさや妬みのようなものだ。「轟音一機」　現代的な轟音にハッと現代に引き戻される。そうここは邪馬台国でも大和朝廷でもない。ただの奈良県の一角だ。「長廊の灯」橿原神宮の向こうに見える畝傍山は平地に隆起する比較的低い山だ。霊山か否かと言うと、こんな俗人の銀タテには理解できないが。じっと見ていると、ふと当時の偉大な指導者の古墳ではないのだろうかと言う気がしてきた。畝傍山は耳成山、天香具山とともに「大和三山」と呼ばれ、歌にも詠まれている。由緒は格別だが、それだけでは語れない神秘の山だ。すぐ後方には、最初の天皇と目される神武天皇陵がある。本当に人間として実在したのだろうかとも思うが、そこには列記とした宮内庁の役所が立っていた。そこを北へと上って行くと、忽然と中世の町並みが出現する。自然とあると言うよりは、かなり観光産業として整備されたと言う印象がある。前に書いた富田林のじない町や、後に紹介しようと思う滋賀県の五個荘町なども、古い中世の町並みが保存されている。しかも、今も実生活で使われていることが多い。余りに整備が行き届いているものだから、天邪鬼な銀タテなどは、近代的なものを、その町には場違いなものを探そうとしてしまう。見つかるのはせいぜい最近の乗用車ぐらいなんだが。「今井町で」「タイムスリップ」「測れるもの」「苔むすまで」↓↓↓　デジブック　↓↓↓　「橿原」卑弥呼伝説と畝傍山　

  2011.02.05

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  「富田林」 古のじない町と滝谷不動

  昔、富田林と言うとＰＬ教団の８月の大花火に行ったことだ。その時は当然ＰＬ教団は宗教団体だしちょっとおっかなびっくりと言う感じだったが、高校野球の甲子園常連校のＰＬ学園見ても分かるように不思議と批判的には思わない。ちなみにＰＬ（パーフェクト・リバティー）は「完全なる自由」と言う意味だそうだ。と、やたらとマイナーな話題から「富田林」に入ってしまいましたが、それくらい銀タテにとっては「知らない町」と言う感じが強い。♪知らない～町を、訪ねて～見たい♪と言う歌があったが、そんな思いで訪れた「富田林」だった。富田林には駅前から程近いところに「じない町」と言う江戸時代からの中世都市がある。言うなれば古い町並み言うだけだが、この現代に、その当時の町並みを残すだけでも大変なことだ。どんなにモダンな家に立て替えたいと思っても、景観を損ねる建物は建てられない。ましてや、修理は出来ても真っ新に新築することは容易でないだろう。それでも、どこの家にも生活感があり、今もここに住んでいる事が分かる。大したものだ。僕ではなかなかこれに辛抱はできない。こうやって、一つの町に訪れると、僕はとことん自分の足で歩くことにしている。その理由は色々あるけれども、第１には、その町を良く知りたいからで、外目の観光然としたところも確かに見所があるが、それより、町の裏通りやら、洗濯物を干しているおばさんの姿やら、無造作に捨てられている生活ゴミやガラクタや、そんな俗っぽい人間らしいところにその町の顔があり、その独特の表情にグッと引き込まれてしまう。時折、未の知らぬ土地の人に話しかけて、その対応の良し悪しや暖かさ冷たさによって、印象が随分と変わってくる。この富田林の人たちは、大阪なのにどちらかと言うと東京的かなと感じる。二言三言は喋ってくれるが余所者には余り暖かくは無い印象を感じた。出来れば、こんなに懐かしい雰囲気の町には、話し好きの上品なおばあちゃんなんかが居て欲しい。これは、とても勝手な個人的な願望なんだが。富田林を河川に沿って数キロ下って行くと、日本の三大不動の一つ「滝谷不動尊」がある。歩きではダラダラ坂を随分登るので、歩き慣れの無い人にはバスがいいと思う。お不動ざまと言うぐらいだからご本尊は不動明王。仏教にはそれぞれ位があって、一番上位が大日如来とか阿弥陀如来などの「如来」、次が観世音菩薩、文殊菩薩などの「菩薩」、そして不動明王、金剛夜叉明王などの「明王」でお不動さんはここにあたる。ちなみにその下が「天」で毘沙門天とか帝釈天など。山門のすぐ前にあるそば屋が以外に美味い。ここでにしんそばを食った。のどかでいい一日だったが、結構寒い一日だった。●デジブックはこちら● 「富田林」 古のじない町と滝谷不動

  2011.01.31

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  宝塚Walkers

  僕は神戸人ではないのだけれど、よく、あたかも、そうであるかのように振舞うのである。ましてや六甲山を超えた「宝塚」に至っては別世界と言っても言い過ぎでは無い。そんな風なのに、どうも知ったかぶりをすると言うか、住み慣れた同人のように、「この町も随分変わってね、宝塚ファミリーランドも無くなったし、残念やわ」などと言ってみる。実のところは、２～３度、それも仕事上のバスツアーで来たくらいの知識か、若い頃デートーで足を伸ばしたくらいの体験であり、全くの訪問者なのだ。それなのに、「確かこの辺にファミリーランドの入り口があって、入ったところが宝塚温泉で、その向いが宝塚歌劇、それから・・・・」と説明者になり、すぐ近くと言いながら、長いダラダラ坂を清荒神（清澄寺）まで友達を歩かせる。関西人は始末が悪い。戦国時代であれば、この当りは別国であって、それ相応の身支度で来なければならないが、と言っても戦国時代を知っている者など誰も生きていないし、現代なんだから気楽なもので、カメラバックに適当にD90を放り込んで、関西1デイパス２，９００円なりを買ってJRに乗ってやって来る。その気楽さたるや、近くのコンビニに出かけるのとそんなに変わりは無い。１デイパスなどと書いて、いかにも旅なれた感じだけど、これも大きな間違い。宝塚まで普通に1,620円（?)の切符を買って改札を入ったものの、ふとエスカレーター側のチラシ建てに目が止まり、オーーーそこに「秋の関西１デイパス」のお得チラシもあるではないか。これはいかんと思い、改札で頼み込み返金してもらって改めてこのパスを手に入れた。不服で邪魔くさそーな駅員を尻目に・・・。関西の私鉄沿線に阪神、阪急、近鉄、南海とある。ことに阪急・阪神は今や同一の会社と言っていい。両者が統合を発表した時、当然規模の大きい阪急の影響で、あのタイガースが阪急タイガースになるのではないかと恐れたものだ。まあ、そんな話はさておいて、阪神と言うより、阪急電車の沿線の方がどこと無く高級地な感じがするのは僕だけだろうか。宝塚も例外じゃない。駅前はJRより阪急の方が勝っている。そこから宝塚大劇場（歌劇）への「花の道」が続いている。朝の公演前だったせいか、大変な人波が花の道を埋め尽くさんばかりに歩いていた。もちろん女性が多いが、男性もおばちゃんも多い。おっと、おばちゃんは女性だからわざわざ付け足す必要は無かったな。さすがに宝塚歌劇が見たいとは思わないし、その役者にも興味が無い。でも、そこかしこが華やいで感じられるのは、歌劇の効用が絶大だ。宝塚にはやたらと高層マンションが多く、それにどれをとっても、ちょっとしたヨーロッパがそこにある。一階には瀟洒なお店が並び、何気ないマンションの壁や街路樹にも品のよさがにじみ出ている。「にじみ出る」なんて表現は、ガマの油みたいで不適だが、センスが良いと言う表現はあまりに平凡で、言うなればマヨネーズの中のセンスをギューッと絞り出したようなそんな感じがする。そんな高級感は、うらやましいと思う気持ちにもなるし、逆に「フン」と小鼻を鳴らしたくもなる。武庫川を渡って阪急宝塚南口駅（宝塚駅とは別にある）沿いを少し行くと、三角形が鋭角にとんがった教会が視界に入る。これが宝塚カトリック教会。一緒に行った友達がわざわざ調べて来てくれて行く事が出来たところだ。故村野藤吾氏設計による鬼才なデザインは一見の価値がある。お寺も教会も意外と観光地になっていることが多い。とは言うものの、やはりご本尊があったりキリスト像があったりして、罰当たりな者には居心地が悪い。こういう場に来ると、小悪人然としてしまって、先にこそこそとお参りだけしてしまおうとなる。「椅子の感じがいい」とシャッターを連写する友達が言っていた。整然と並ぶ椅子の数に一人一人精霊が座っている・・・と言いたいが、その椅子の形はよくそば屋さんで見かけるものとよく似ていたし、ステンドグラスはサイケ調だった。サイケなんて言葉は今は死語かも知れないが。この中にいると神聖で厳かな気持ちに浸れる。合掌するんじゃなくて手を組まなきゃなと仏教徒の僕は密かに思いつつ頭を垂れた。空はどんよりと曇っていて、秋と言うよりは初冬の兆しが感じられる一日、考えて見ればもう11月なんだからそれも当然かなと。今年は春先が異常に寒くて、夏になったらこれまた記録的に暑かった。豪雨や異常気象も多発しているし、昨今の中国を代表する外交でも自国の利益や覇権主義ばかりで地球規模の話はどこにも出てこない。自分の国だって真っ先に地球環境を破壊するデススターになって欲しくないものだ。だからって保護団体を語って「脅し」で金儲けしているシーシェパードは許さない。「すぐそこ」と歩き始めた清荒神についたのは午後4：20。帰りはバスでと時刻表を見ると、なんと最終が午後4：05。ちょっと凍りつきましたが、気を取り直して参道の石畳を歩いた。もう両側の露店もほとんどが店仕舞いで閑散としていたけど、これはこれで写真的にはいいアングルかもと思う。大体写真趣味の人間は、一度は物を斜に構えて見るところがある。通り一遍の見方では面白くない。ついつい平凡なものを嫌ってハプニングや奇異な光景を捜し求めてしまう。だから最近思い直したことがある。どうせ土門拳にはなれないんだから、自分以上の写真を撮る必要は無い。でも、僕が泣いたことや笑ったことには訳があり、その訳が写真に写れば僕はとても満足だ。もちろん自己満足だけじゃなくて、その写真が沈黙しないで人々に語ってくれればそれ以上に望むことは無い。そんなことを考えながら、結局は降りる駅を寝過ごして一駅余分に行ってしまった。

  2010.11.14

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  猛暑の長野に立つ…ＪＲ青春切符

  信州まで行くのは無謀な気がした｡JRの｢青春できない切符｣一枚きりで｡駅員はﾆｺﾆｺしながらｽﾀﾝﾌﾟを押してくれた｡自動改札機を通らないﾉｽﾀﾙｼﾞｰがある｡車中の人になりたがるのは､旅好きとは決まらない｡記録的な猛暑､異常気象とﾃﾚﾋﾞは叫ぶ｡記録など人が記すもの｡その前から地球はあった｡理屈は抜きにして､気温＝体温はさすがに暑い｡普通じゃ無く､尋常じゃ無く､例年に無くおかしい｡霊感のような､第六感の様な､不可解な不安感｡欲張りは結局損をする､きっと誰も言って無いが､今日の写真機ね眼はRIKENON28mm1:28M42一本のみ｡久々にﾋﾟﾝﾄ､絞りとﾏﾆｭｱﾙで｡やたら手間取る｡便利なものに慣れすぎると､人は直ぐに退化する｡瀬戸内から名古屋までは車数も多く､気楽なものだ｡中央本線に入ると､俄然､不便が幅を効かせる｡この地で当然のことを｢不便｣と称する僕は何者か｡松本､そうか､あのｻﾘﾝ事件の松本だと思った｡良いことを思い出せば良いのに､惨事ばかり印象に残る｡都会だった｡夜に30℃は参ったが､気に入った｡松本には国宝松本城がある｡黒壁で男前である｡日本に4つの国宝城は皆木造｡国宝の基準などこの程度｡雄々しいが戦国城の雰囲気ではない｡姫路城を知る者として｡炎天下を歩き､その流した汗の分､松本を知る｡積極的ではなかった｡暑いし､首痛だし､足も痛い｡｢どこも行かないの｣の一言｡根性無しと言われたみたいでつい､可逆反応か､10時間は電車に揺られ松本に｡ここまで来たら長野まで行くしかない｡普通列車ｵﾝﾘｰ｡とても青春切符ではｱﾙﾌﾟｽの自然までは手が回らない｡ともかく､ﾘｹﾉﾝ一本で写真旅に専念しよう｡大自然は好きな人々に任せて､足裏の哲学者となる｡城下町には共通の匂いがある｡土地の香が歴史を語る｡展示された木造の学習机に刻み込まれた懐かしい何か人の年齢と同じように､時代は確実に過ぎようとしている｡長野までたどり着いた。焼けるような金曜の午後。やっぱり善光寺参りだろう。実は一度も来たことが無かった。山門をくぐり、堂々とした全景が現れ出る。どこか、奈良にも、京都にも、浅草にもコラボしている。神妙に手を合わせ、ふと、長野に立っていると実感した。　　　　◇ほかの写真はこちらで◇◆fotologueはここから◆◇お宿はこちら◆ホテル飯田屋松本に着く少し前に電車の中から携帯で予約。もちろん「楽天とラベル」１泊朝食つきシングルで、確か5,600円だったかなあ。ほんとに駅前でとても便利。お部屋もまずまずでした。ただ、朝食が少々ダイエット食。　メルパルク長野このホテルは豪華でしたよ。行ったとき、ちょうどウエディングのリハーサル中で、数階ぶち抜きの長い階段にキャンドルが灯り豪華なホテルの印象。でも、メルパルクって郵便局がやっている？それにしてはお金使いすぎかも。泊まりながら「大丈夫？」と思った。

  2010.08.28

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  秘境・四国―ＪＲ青春切符の旅

  突然、コンプライアンス休暇になったので、ＪＲの青春切符を利用して、四国に１泊で行ってきました。青春切符って、普通電車しか乗れないでしょ、銀タテの住む姫路から京阪神間や東海道は、乗り継ぎも結構便利なのですが、西へ行くと、これが大変に不便。新快速なるものが無いし、乗り継ぎも待ち時間が大変かかります。街道ぺらぺらうどんともかく、岡山から瀬戸大橋をＪＲで渡って、四国・坂出へ。ここは香川県の玄関口でまずまずの中核都市でした。そこから土讃線を琴平まで。そう、誰もが知る金刀比羅（こんぴら）宮へ。長い石段をこの強烈な猛暑の中、テクテクと登りました。でも金毘羅は仏教でも使われ、カッピナと言う釈迦の弟子。そう考えると、山深いこの石段も、禅寺を想わせるたたずまいがあります。かご本宮眼下眺望そう思って、帰ってきてからウィキペディアを開くと、やはり！昔は真言宗の寺院で、神仏習合そして明治の廃仏毀釈で今の神社に。お江戸の頃は、お伊勢詣で（お陰参り）に継ぐ金毘羅参りで、庶民の憧れだったそうです。一大テーマパークやったんやね。本宮までの石段は７８５段、奥社までだと１，３６８段。本宮まではたどり着いたけど、もう無理。本宮の高台から開けた讃岐は絶景でした。握手扉そこから、琴電に乗って、ニュー・レオマ・ワールドへ。遊園地です。昔全盛の頃、子供たちを連れて行ったことがあるので。しかし、駅からシャトルバスも無く、園内は夏休みと言うのに閑散としており、お金の要らなかったオリエンタルゾーンも有料。現在は２度倒産（会社更生法）して、今年から大江戸温泉物語が買い取って営業を再開。でも、この殺風景さから思うと・・・・婆沙羅まつり祭の後夜景日の出オークラホテル丸亀泊まりは、知人の関係もあり、丸亀まで土讃線を戻って、オークラホテル丸亀で一泊。海の側でなかなか見晴らしがいい。丸亀では婆沙羅まつりなるものを駅前でやっており、前日だったら花火もあったとか。惜しかったけど、どうせ酒盛りやし・・時間も無く、近くのマーケットで398円の弁当を持ち込んで缶ビールで一杯。ホテルも楽天ポイントを使って超激安でチープ旅。大歩危舟下り女性カメラマン観光客ストーン煙水晶影絵（平家屋敷）二日目は、ＪＲ阿波池田まで行って、西祖谷（いや）定期観光バスに乗りました。日本三大秘境・祖谷秘境を巡るたび。大歩危峡舟下り、昼食付き、石の博物館「ラピス大歩危」、平家屋敷、かずら橋渡り、小便岩（断崖絶壁）巡りで一人５，２００円。山は１千メートル級で高く、渓谷は奈落の底、その山のヘリを落ちそうにバスは進みます。スリル満点で是非お勧め。かずら橋渓谷小便小僧気候温暖な平地民族である銀タテにとっては、深山幽谷の四国は、なかなか興味深いところでした。機会があればもう一度行きたい。ところで、コンプライアンス休暇ってのは１週間連続。つまりこの間に、他の者が仕事を引き継ぎ不正が無いかチェックするというもの。まあ、大した仕事もしていないし、心配することも無いし。ゆっくりお休みを頂きましょ、せっかくの休みなんだから。ね。四国交通定期観光バス「西祖谷コース」残影◇ほかの写真はこちらで◇◆fotologueはここから◆撮影データNikon D90Tamron18-270mmISO200-1000

  2010.08.24

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  スローになりたかった（那須高原：その1）　

  少しの休みを利用して栃木県那須塩原に行ってきました。天皇陛下がご静養にと行かれる那須御用邸のあるところ。でも行ってみたら、田園と牧場と森ばかり・・・・「那須」と聞くと、軽井沢と同じように避暑地としてのイメージ。でも軽井沢とは明らかに違います。そんなに商業的じゃない。観光客を当て込んだお店が沢山並んでいるわけでもありません。途中、イオンで買い物をしたりしましたが、その駐車場で牛小屋の匂いが漂っていて、都会育ちには違和感が・・・この旅行、実は余裕のない毎日を逃避してやってきた旅行。心をボーっとさせたかった。もっとスローでいたかった。気心の知れた仲間とガヤガヤと気ままな自由旅です。どこへ行くかは、レンタカー（ビッツ）のナビ任せです。

  2009.09.09

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  高野山

  高野山に行ってきました。最近、いろいろあったから、旅に出るのも必要に思った。こんなこと言っているけど、これ、古着屋さんの懸賞品１日バス旅行、精進料理付き。高野山は世界遺産になった。雲上の日本最古の宗教都市弘法大師・空海が開いた。真言宗総本山金剛峰寺をはじめ宗門を問わず数多くの寺社が町の中に点在し天空都市を作るもともと高野山という山は無く8つの峰々に囲まれた盆地にあるまるで日本のマチュピチュだ。奥の院は高野山のつまりにあり諸大名の60％の墓所があるなど不思議な奇跡のある場所だ。墓所には、花の変わりにコウヤマキ（高野槙）が供えられている。「南無大師遍照金剛」と唱える（なむだいしへんじょうこんごう）これは、社会貢献を意味するのだそうだ。なんだか、手をあわせて、ホッ。宗教心と言うよりは、自然信仰だ。幽山に気運する畏敬の念がそうさせる。またこよう。今度は自前で。[1万円以上送料無料!]【アピタの贈りもの】高野山　胡麻豆腐【PUP090713MJ02】

  2009.07.11

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  ハーブ＆ローズガーデン　「熱海」

  昨日の熱海リポートの続きです。来るのは３度目やが、実は熱海の顔を知らない。これまでは、中継地としての熱海だった。熱海の町は一言で言うと「母親のふところ」のような町。近代的でもなければ、古臭くも無い。血の通った生きた町。曲がりくねった細道と急な坂道は生活しやすいとは言いがたいが、表情豊かで飽きの来ない人間くささに満ちている気がする。最初に訪れた熱海城は、陳腐な鉄筋コンクリート造で怪しい匂いがプンプンしていた。さすがに写真に撮らなかった。そこで近くのハーブ＆ローズガーデンに出かけた。花など余り縁が無く、どれを見ても名前も分からない銀タテだが何とすばらしいと、正直、春色の花たちに感動してしまった。おかげで、山ほど写真を撮った。tamuron 90mmマクロ持って来ればよかった。tamuronの汎用レンズだが、中望遠にして絞りを開けば結構使える。まあ、手ブレが頻繁で、何枚も何枚も撮り直したが、楽しかった。「花写真」はる・はな・さく･･･可憐で、生きていて、そして綺麗。花には驚くべき色彩感覚が存在する。それはもう芸術家の粋だ。濃い緑の絵に描いたような葉脈の中に真っ白の無彩色の花。パッと見にはアジサイみたいだが、大きさはほんの数センチ。英国調のガーデンテラスに腰掛けて、その様子を眺める。普段は、花など目もくれぬ生活から一歩抜け出た感がある。じっと見つめていると、花も人間も大差ない気がしてきた。花をつくづくと観察すると、こんなにも妖艶でなまめかしい。写真にするとややおとなしくなるが、実際はドキッとする。なぜか、脈略も無く、「花は皆、女性」と納得をしてしまう。彼女たちが生み出すこの鮮やかな原色は一体なんだろう。これは、植物意外には生み出すことのできないものだ。ふと、ファインダーから、彼女らの声が聞こえた気がした。カレイドスコープを覗いているような、不思議なカラー点描画のような絶妙なタッチで花弁に描かれている。この絵筆を扱うのは、きっと天地創造の神に違いない。千手観音と言うのがある。これはさながら「千の指」みたいだ実際、あまり適当な言葉が見つからないぐらい花木は不思議だ。表現力で言えば、銀タテなど足元にも及ばない。ふと眼に止まった綿毛のような種子。飛び立つ前の様子。秋でもないのに･･･そんな先入観はつたない人間の考え実は自然は信じられないくらい奇跡の連続なのかも知れない。花火が散るような、紅色・桃色のか細い花びらの乱舞無数のそれぞれの赤が、身勝手に咲いているようで不思議なルールが写真を撮ったときに生まれ出る。白い花は、潔癖なぐらい白く、他の曖昧を許さない。それどころか、この規則正しさとむらの無い色彩は不完全な人間よりもはるかに完成度が高い。ホッと、パーラーに寄ったときのテーブルの一輪露出を＋1.2に補正、ストロボ-2.0で、ちょっと小細工。それでも外の明るさに少し負けた。修行が足らん。花卉は綺麗なものばかりとは限らない。これが何の花（実）であるのか知らないけれど、マルデかえるの卵のようで生理的にぞっとした。さて、これがローズガーデンの人気メニューで「薔薇のアイス」６５０円･･･って、余りに高すぎ。上には薔薇ジャムがかかっている。味は･･･微妙･･･で、ちょこっと「自画像を」。。。。

  2009.04.26

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  日本の避寒地「熱海」

  確か、熱海をこよなく愛した文人　志賀直哉の言葉だったと思う。「軽井沢は日本を代表する避暑地であるが、日本を　代表する避寒地といえば熱海をおいて他に無い」突然ですが、熱海に行ってきました。一週間前の土日です。仕事漬けなど、普段の社会人には当たり前のことだが、できることなら、余裕がある生活の方がありがたい。ガス抜きのために、午前７時の新幹線に飛び乗った。「熱海」日本屈指の温泉地であり代表的リゾートとして知られる。谷崎潤一郎、山本有三、太宰治、舟橋聖一など文人たちの常泊地自ずと文化都市となる条件がそろい歴史を作ってきたところだ。「温泉饅頭」Nikon D70 tamuron28-300mm熱海には特産物・土産が沢山ある。魚介類の干物、練り物、饅頭…「土産に美味い物なし」などと言うが、ここは相当美味い。熱海駅を降りて、すぐに練り物の「たこ天」にありついた。今回のお供はNikon D70。600万画素はもう時代遅れに聞こえるがカメラの完成度はまだ捨てがたい魅力がある。シャッターが絶音！線の細い遠景はさすがにキツいが、スナップなら引けをとらない。「一点」Nikon D70 tamuron 28-300mm熱海は坂の町であり、そして名前の通り太平洋を臨む海の町だ。細い網の目の道を下ると、眼下にヨットハーバーが開けた。銀タテもヨットマンだが、最近はとんと船を出すことが無い。熱海の海に、一点のヨットがまぶしかった。海人である自分がいる。浜辺でフェスティバルをやっていた。フリマもにぎやかだった。熱海は何だか不思議な活気のある町だ。単なる観光地ではない。「フェスティバル」「エイヤーサッサ」どうして沖縄舞踊なんだか…ともかく熱海高校の諸君の熱演。この後、熱海城に言って、来宮神社に行って、そんで・・・まあ、のんびり行くかなあ、日本一の避寒地なんだから。おっと、その前に腹ごしらえ・・と。

  2009.04.25

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  大和・山之辺の道　[青春できない切符]

  少し前に、例のＪＲの青春切符で奈良に出かけた。最近、奈良フリークになっている。何がと言うわけでは無い。強いて言えば、不便さみたいなものが、そこにあるから。こんな事を言うと、奈良県人は気を悪くするかも知れない。しかし、昔の栄華と裏腹に、奈良はたぶんに行きにくい。歴のある由緒正しき町だが、京都のように大都会ではない。[天理駅前]天理駅前はだだぴろく駅周辺だけ見ると繁華は感じられないが、一度商店街を入ると、天理教の影響が色濃くある。と言っても、新興宗教によくあるような、胡散臭さは全く無く、往来人は明るく普段通りでとても自然な感じで好感が持てた。ＪＲ天理駅から三輪駅までの山の辺の道を行く１２キロのコース。ただし天理駅から天理教総本部の横を通って山端に差し掛かるのに数キロ歩くことになる。それに多少のアップダウンもある。天理市といえば天理教と言うほど、町全体が一体化している。宗教には無頓着な銀タテだが、不思議と新興宗教の持つ違和感は無い。黒い法被を着た信者の方々も屈託無く明るい感じで悪くない。「天理教総本部」正直余りに馬鹿でかい建物に驚いた。寺院のような神殿のような、古代からそこにあったような佇まいがあった。周りにもコンクリート造りながら、和式建築の宿泊施設と思われる建物が点在していて、古代の独立した自治都市を彷彿とさせる。天理小学校や天理大学の横を抜け、桜並木を過ぎると、ようやく山の辺の道の始点、石神神社に差し掛かる。最初は、細道だがほどほどに整備されていて快適だ。さすがに凛とした静寂があって、昔人になって歩く。水ワサビの群生を抜けたところに鏡池がある。文字通り鏡を張ったような水面に山間の風景を映す。[鏡池]確かに名の通り水面に写る山系は空の蒼と相まって絶景だった。銀タテの他にもカメラを構える散歩人が数名おり無心にシャッターを切っていた。自然の畏敬には人知の及ばない魅力がある。この山の辺の道は、日本最古の道と言われているそうだ。確かに、山麓をうねうねと伝っていけば何処かにたどり着く。少なくとも山道や渓谷に迷い込んで命を落とすことは無い。今でこそ、ナビでも使えばどこにだって迷い無く行けるが、地図も無く、道も無く、標も無い古代ならば、頼れるものは空であり、日月であり、山であり、湖（うみ）であったろう。ここは東海自然歩道の一つとなっている。この道は大阪や京都にもあった。インターネットで調べると、「明治の森高尾国定公園」と、大阪の「明治の森箕面国定公園」を結ぶ、総延長１６９７．２km の長距離自然歩道。緑豊かな自然と貴重な歴史文化財を訪ね、心身の健康と安らぎを与える道。関係都道府県は１都２府８県に及び、 東京都から東海道を通り大阪・奈良まで。名所旧跡を訪ねて全コースを歩くと ４０日から５０日程かかると言われている。「峠道」山間地に梅林が目立った。もう花は無いが、その枝様が空をかきむしる悪魔のつめのようで、電気も繁華街も知らない古代の奈良人にとっては、正に獣道、妖怪道だったろうと想像する。今も変わらないのは、この青い空と太陽だけだ。１時間ぐらい歩いて峠道に差し掛かる。ここは山麓だと再認識する。山間の道は上り下りがつき物だ。その反面、見晴らしがいい。何をやったって、アップダウンはある。細道にも教訓が落ちている。教訓や知恵と言うと、この辺りの竹之内などに環濠集落がある。集落の周りに豪を廻らしている。この山麓地にしては異様だ。自己防衛のために石垣と城郭を築いた城を連想させるものだ。ふと脈絡も無く、北朝鮮のミサイルのことを考えてしまった。日本の上空を侵犯しても迎撃することもしない。見せ掛けだけ。対話は椅子に座ってこそ始まる。この国は誰が守るのだろうか。「環濠集落」この一見のどかに見える集落にも、その昔、生活を守るための生死を分けた戦いがあったのだろう。自分の身は自分で守る。今の平和ボケの日本では考えられない自己防衛の精神が生きづいていたに違いない。どこを歩いていても、田園風景や山間の眉景が広がり、菜の花畑や民家の佇まいや田んぼのありさままでが、古きよき時代を、現代にタイムスリップしたような錯覚。何度思うも「のどか」と言う言葉しか浮かんでこない。昔の歌人はこののどかを愛でて、そこはかと歌を読んだ。”久方の　光のどけき春の日に　しず心なく花の散るらん”［のどか］表現しがたい牧歌的な絵画的風景。既に現代に毒されてしまうと、この風景がむしろ非日常に見えてしまう。「のどか」が落ち着くどころか、何故か居心地の悪い感じがするのは銀タテだけだろうか。この辺りを歩いていると、ここかしこに果樹園が広がる。金柑、八朔、山芋、きのこ、みかん、軟弱野菜などなど路地ものからハウスまで、そこかしこに無人店舗がならぶ。[キンカン]果樹の多い土地柄だ。春先ともなれば、色よい実をつける。都会では緑い針葉樹さえも、なかなかお目にかかれない。こんな自然の暖かさと引き換えに現代人ははたして何を得たのだろうか。山の辺の道は、時にはうっそうとした山道を行き、時には民家の土塀をする抜け、人の庭先をかすめ、墓所を横切り、田んぼ道を通り、延々と大和・三輪まで下り続ける。「土塀」古い農村の風景を色濃く残す穴師地区。しかし、すぐそばには、景行天皇陵や崇神天皇陵を残す土地柄。実のところこの地区一体に大きな都が繁栄したことは間違いのないところだ。春は色合いがキレイだ。桜色、菜の花色・・・日本の色呼びピンクでも桃色も桜色も肌色もある。微妙な色彩使い。自然と共に生きた古代人が生み出した日本固有の感性だ。「菜の花」正に黄色いじゅうたんといっていい。ハッとするような黄色でありながら、どこかつましく清しく暖かい。一日中ぼんやりと眺めていても飽きない。何の脈絡も無いが、ハッと高倉健を思い出し、映画：幸せの黄色いハンカチを思い出した。「見晴らす」檜原（ひばら）神社手前で、眺望が開ける。大和盆地が遠く霞みながらまぶたの中で揺らめく。何の変哲も無い風景ながら、大いに畏敬の念を感じて、つい頭をたれ神にかしづく思いになった。夕方近くなって、ようやく大神（おおみわ）神社にたどり着いた。神山として名高い三輪山を拝する立派な大社殿が向かえる。鳥居もあるが、この大きな注連縄もあまりお目にかかったことが無い。「大神神社」本殿 は設けず拝殿の奥にある三ツ鳥居を通し、三輪山を拝する原初の神祀りの様が伝えられている我が国最古の神社。大三輪之神（おおみわのかみ）として世に知られ、大神をおおみわと申上し神様の中の大神様として尊崇されているとか。さて今日の夕食は、本場三輪そうめんを使った、森正のにゅうめん（８００円）庭先に置かれた重厚な木の机で頂く。なかなか暖かく美味い。素麺は播州揖保の糸や淡路でも作られるが、本場はこの三輪らしい。仕事が異動になって１週間余りが経ちました。いやはや忙しい、忙しい部署で眼が回った。管理職ながら、検印マシンと化す毎日です。やっと、ブログを書くことができホッとしてます。書き始めては寝てしまい、中途半端で気がかり。更新はぼちぼちですが、頑張って書きますからんね。

  2009.04.11

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  西ノ京　　[青春できない切符２]

  例によって、バイブル「大人の散歩」で、大和路を歩いた。前にも書いたが、奈良と言うところは、関西人にとっても交通が不便だ。ＪＲと言い近鉄といい、実にややっこしく、マップが頭に入らない。西ノ京とは、西大寺から、唐招提寺、薬師寺と続く界隈だ。近鉄の大和西大寺駅を降りる。駅前と言うほどの繁華は無い。すぐ南に西大寺の土塀が続く。北側の小さな門からこっそりと入った。[西大寺]　Fuji FinePix S9000かつては、奈良東大寺と並び称される名刹だったらしいが、そのひっそりとした佇まいからすると、その栄華は見る影も無い。真ん中に大きな伽藍の石基礎が残り、ありし繁栄を惜しむ。今日は、殊のほか頬をなぜる風が冷ややかで、季節を見紛う。細い住宅街を抜ける。どれも新興住宅で、古刹には不釣合いだ。栄枯盛衰、温故知新、時代とともに風景は愕然と変化する。[カンゲンジ]　Fuji FinePix S9000　[インディー・ブッダ]　Fuji FinePix S9000うらぶれた神社や閑古とした寺を回る。観光案内が逆に痛々しい。行基が開いた喜光寺。ここは東大寺大仏殿の試作品として創建された。中にはちゃんと大仏様が鎮座し、さながらミニ東大寺といったところ。[天皇陵]　Fuji FinePix S9000　[モクレン]　Fuji FinePix S9000唐招提寺に行く道すがら、垂仁天皇陵に差し掛かる。前方後円墳。周りに、たおやかに水を湛え、墳墓は原生林と化している。宮内庁の立ち入り禁止の看板が来る人を拒絶する。威圧感がある。[春イエロー]　Fuji FinePix S9000道すがらの樹木や草木に、華やかな色彩が目立ち始めた。いつから春なのか分からないまま、それは断定的にもう春だと思う。歩くこと、それは忘れかけた季節感覚のリハビリなのだ。「唐招提寺」Fuji FinePix S9000　鑑真和上の開基の唐招提寺は、残念ながら金堂は解体修理中。その後ろの講堂で、梵天、帝釈天などの立像を見ることができた。お寺参りと言う歳でもないが、つい合掌低頭してしまう。食堂（じきどう）など消失したものも多いが、それが歴史だ。鑑真和上がここに居たというだけで、格別の存在意義がある。聖人の袖に触れたようで、神聖で霊験な心境になってしまう。[薬師寺]　Fuji FinePix S9000少し南に下る。そこに絵葉書で見たことのある薬師寺が現る。巨大で堂々としたベンガラ色の伽藍は訪れる人を圧倒する。東塔が古を伝えるのみだが、近年復興した西塔、金堂も見事だ。恐らく奈良人は、この地に比類なき桃源郷を夢見たに違いない。時代は絶えず栄枯盛衰を繰り返す。時は平城京を田園と化し決して過去にまとわらず、前を向いて生きることの教訓を呈す。[この日のお昼]

  2009.04.05

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  東京お初詣。

  「東京八重洲」RICOH R8あけまして、といって１０日もたつ。１月３連休に突然思い立ったように東京に出かけた。それこそ、宿泊先もまともに予約できていない状態まあ、何も決めていない方が気楽でいいすよ。「菊のご門」RICOH R8せっかく東京に来たんだから、初詣に定番ですね、明治神宮。３日前には、横綱・朝青龍が奉納土俵入りをした場所です。頑張ってますね、朝青龍。当然ですけどね。大学時代東京に居たのに、明治神宮は初めて。こんなに広かったんですね、驚いた、し、原宿駅から境内に入るのも初めて知ったよ。１０日も経つのに、すごい数の参拝客でした。「すごい人」RICOH R8神戸に、モントレという小粋なホテルがある。むしろ、東京がご当地なのかも知れないが、皇居近くに、ホテルモントレ半蔵門を見つけた。今日の止まり木はここにしようと思った。「ホテルモントレ半蔵門」RICOH R8２日目に、初詣で思いついたのは、フーテンの寅さん柴又・帝釈天。と言っても、どこにあるのか分からない。auのナビウォークを駆使して、やっとのことたどり着いた。都内から遠いですわ、何かローカルですわ。「柴又駅」RICOH R8柴又帝釈天は、実は日蓮宗の題経寺と言うらしい。と、言うより参道の繁華さに神社かと思っていた。おや、後ろのお姉さん、ポンポンと拍手を打っておりました。寅さんの「とらや」の前も通りましたね。「美味かったトッポギ」RICOH R8どうです、この真っ赤のトッポギ煮、さすが韓国って、東京・柴又でしたね。ところで、ここは大阪の今宮の通天閣界隈の混沌とした雰囲気に似てます。いいですね、鼻っ柱が高くなくて、粋です。「寅さん」RICOH R8さて、今回の東京行は、RICOH R8だけがお供。デジタル一眼もハイエンドも持っていかなかった。写真マニアを自称する銀タテとしては潔い。意外？と言っては何だが、出来栄えは予想外にいい。旅といえば、駅弁やお酒。行きは、焼酎よかいちと貝の干物。帰りは、宮城・黄金街道弁当とリザーブのんびり、適当、自由の３日間でした。au W61s SonyEricsson SyberShotau W61s SonyEricsson SyberShot

  2009.01.16

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  雨の熊本、霧の阿蘇山。そして大分・臼杵。

  [この向こうに阿蘇がある]熊本の朝は､お気に入りのｶﾝﾃﾞｵﾎﾃﾙｽﾞの窓から始まる｡あいにくの天気で､鈍色の景色が淡々と広がっている｡｢なんや雨やん､濡れたら溶けてまうわ｣お前はｿﾞﾝﾋﾞか！熊本市街を訪れるのは始めてです｡阿蘇山は高校の修学旅行以来｡まずは、お城好きの銀タテとしては、熊本城を目指します。日本三名城の一つに数えられるが、鉄筋で再建されているのが残念。[もっとも熊本城らしい]「ごっつい石垣やなあ、まるで要塞や」お、まともなこと言うやん。「石垣の石、何個あるんやろ」おい、数えるんかい！！！城主加藤清正が有名やが、今の城になるまでには長い変遷があるらしい。[熊本城です]別名「銀杏城」は、黒板の天守閣からは想像が繋がらない。そう言えば天守閣の近くに大きなイチョウの木があった。名前の由来が、そこにあるかどうかは、よく知らないが･･･「銀杏城やったら、いっそ黄色い城にしたら受けるで」[本殿]銀タテも、世界遺産　国宝姫路城をお国自慢にしてるけど熊本城も、独特な風合いがあって、城内も広い。それと、気が付いたけど、九州はどこも市電が走ってる。昔、小さい頃、神戸にも市電が走ってたけど、とっくに消滅。それと、市電のせいかも知れんけど、車線の幅が狭い。バスとトラックに挟まれて怖かったです。ほんま。熊本といえば、やっぱり「熊本ラーメン」、ややコッテリしてます。熊本の人に言わせると、博多ラーメンにもチャンポンにも負けんって。確かに、なかなか美味かった。スープが独特です。今年は、11月になっていても、妙に暖かい。しかし、少し曇ると、確かに寒々とした冬の兆しがこうやって旅行してると季節を感じますねぇ。熊本といえば、やっぱり阿蘇です、行きます阿蘇山！って、近づくにつれ、だんだん霧に包めれて･･･そういや、映画で「ザ・フォグ」って怖いのがあったっけ。時速10ｋｍ、数メートル先の対向車のライトも見えない。一寸先は闇、ならぬ、霧である。正直「こわー」って。一応、阿蘇山ロープェイの駅にたどり着いたが・・・ちゃんと、写真にうつっとるかなぁ。阿蘇のファームランドで「いきなり団子」ってのを見つけました。1個105円なんですが･･･いや、気になる・・・買った！！ガブリ、おや、中身はサツマイモでありました。味は・・・サツマイモですな、紛れも無く。霧の中を必死で抜けて、高千穂を通り、宮崎延岡へ。最後のホテルは、朝夕食付きで一人16,000円のここです。ホテル　メリージュ延岡ちょっと、走っちゃいますが、翌日は延岡から大分へかねてから行きたかった「臼杵の石仏」を訪れました。国宝になったんですね、そして首がつきました。臼杵には、のどかな秋が、まだまだ山間の田園風景を包んでここが、その昔、石仏と大きな伽藍のあった場所とは思えない。でも、いい顔してます。この石仏は大日如来です。さて、大分では、このだんご汁。だんごと言ったって丸くありません。ヒラベッターイ。素朴な味噌味で美味かった。さて、地元に帰ってきて、新幹線エリアでの夕食は名物「駅そば」＆カレーです。駅そばは黄色いそばに和風の味付け。戻ってきたって気分です。

  2008.12.04

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  ハウステンボス、そして、長崎。

  その、住所は佐世保市ハウステンボス町1-1である。----------------------------------------------------------[パレス・ハウステンボス]日本とは思えない。でも、外国でもありえない。ハウステンボスはとてもきれいでした。特に夜景は文句なしです。入場券付きホテルやったので、到着の夜と翌日の昼間、ナイト＆デイで楽しみました。「ハウステンボスってなんや、一家に10人の親分、か」やくざ映画かい！たぶんあちゃら語、意味はよく分からん。たぶん、ヨーロッパのオランダかどっかの町のレプリカやな。「ハウステンボス」（Huis Ten Bosch）とは、オランダ語で「森の家」という意味やそうで、オランダのベアトリクス女王が居住しているハイステンボス宮殿を再現した事から銘銘。[ホテル・ヨーロッパ（ナイト)]「おお、綺麗やんけ」さすがのおっさん連もご満悦も様子。まあ、夜は晩飯食いに入ったんですが、どこもいっぱいで・・・それにお高い！で、安そうなトルコ料理の店へ。カドゥンブドゥ キョフテに似てるが、ただのハンバーグやな。このホテル・ヨーロッパ界隈が、一番のスポットだが、これも、夜のライトアップの成果かぁ？？と思いきや、昼間でも、ホテルヨーロッパは堂々たる佇まいだったなぁ。[ホテル・ヨーロッパ（デイ）]「ほら、あの一番高い塔に登ってみたいやん。」「ほんまほんま、あれキングコングが登ったやっちゃろ」違います!!!あれはエンパイヤー、これはドムトールン（のコピー）ハウステンボスのランドマークタワー。オランダ最古のゴシック様式、オランダ随一といわれるドム教会の時計塔をモデルに造られ、高さは105mもある。「ほら、あの左のん、小錦やな。絶対」ちゃうちゃう、あれは、武蔵丸やん・・・・夜になると、ゴスペルなども披露され、結構な賑わいでしたな。でも、銀タテがプロジューシャーやったら、あえて「能」舞台なんてやっちぃますがね、和洋折衷でね。ここは確かに海辺なんやね、大村湾が綺麗でした。このしじまに、帆船がぽっかり浮かんでいる様はデジャビュのような、どっかで確かに見たような･･･長崎の定番コースを、しっかり回る。。--------------------------------------------------------長崎は異国情緒がある。そして海があり山が迫る神戸や横浜･･･似たようなとこはあるが、どれも、大阪のお膝元、東京のお膝元である。しかし長崎は、九州にあり、威風堂々とした情緒。「ああ、長崎～は、今日も雨ぇ･･だあった～♪」たのむわ、人通りの中で、傘マイク代わりにして歌うの止めて！こら！早からみやげもん屋でカステラ買うな！実は旧グラバー邸までエレベータが在るんです。[旧グラバー邸のテラスから]グラバー低　⇒　大浦天主堂　⇒　祈りの丘美術館　⇒旧香港上海銀行長崎支店記念館　⇒　オランダ坂　と行きました。残念ながら、孔子廟は時間の都合で行けなかった。やっぱり、情緒がありますね長崎。写真撮りすぎました。[大浦天主堂]国宝なんですね、教会なのに不思議な気がします。フランス人プチジャン神父によって完成した日本最初の天主堂。聖堂内の写真撮影は禁止なので、写真はなし。「ここ入ったら、聖水とか掛けられて解けたりせえへんか？」お前はゾンビか！！でも、ちょっとその気持ちわかる。仏教徒（と思われる）銀タテとしては、妙に入りつらい。[旧香港上海銀行の中で][旧香港上海銀行]実は、オランダ坂っていっぱいあるそうで、かつては外国人居留地の坂道はすべて「オランダ坂」とよんでいた。現在では、活水［かっすい］女子大右横の坂道が特に有名。レンガ塀が残る石畳の坂道は、雨に濡れるとなお一層情緒を増す。[オランダ坂]ちゃんぽん発祥の店、四海樓でちゃんぽんを食べようと・・しかし、お店は「準備中」の看板、仕方なく一路熊本へなんと、熊本市内に入ってから、ちゃんぽんにありつきました。長崎～熊本は高速でも約３時間、遠いですわ。泊まりは、前にも書いた、ここです。ＣＡＮＤＥＯ　ＨＯＴＥＬＳ（カンデオホテルズ）大津熊本空港

  2008.12.01

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  九州周遊「小倉～佐賀～長崎へ」

  前のブログの通り、九州へ行ってきました。仕事が終わって、夜に新幹線に飛び乗って小倉へ。ひかりレールスターは早い！早い！「晩ご飯は、やっぱりパッと、鍋かぁ？？」新幹線で、どうやって鍋にするねん！で、やっぱり駅弁。「姫路駅たこめし弁当」旨いたこめし明石産の生たこを大根でたたいて軟らかくし、大根と一緒に炊いてより軟らかくしました税込み　￥９３０円小倉は、２℃は暖かいと思ったなぁ。実は、福岡まで行きたかったけど、連休でしょだから、なかなか宿が取れんかった。宿は、ホテル・旅館に限らず、お安いのがエエ。でも、部屋も広く、豪華が一番（当たり前か・・）ここはいいですよ、ちょっと古い形のホテルですが部屋の品格もあり、値段は格安です。ホテルニュータガワこのホテル、ほんまお安い。一人５５００円、但し素泊まり。しかし、チェックアウトの時に、なにやら得点付きやったそうで「はいクルクルロールケーキ・サービスコースです」と、な・・ええおっさんが、駅までロールケーキ持ってとぼとぼ歩きました。平尾台の草原には、神秘的な鍾乳洞が点在する。---------------------------------------------------------「なんや、この辺、ダルマみたいな石がゴロゴロやな」「ほんまや、ほんまや、けつまずいたら、えらいこっちゃ」石とちゃう！岩や。それにこんな大きな岩にけつまずくか、お前は、ガリバーか！平尾台の草原には、神秘的な鍾乳洞が点在する。なかでも、代表的なのがこの千仏鍾乳洞（天然記念物）だ。全長は数千mといわれる。歩いたのは数百メートル。鍾乳洞の中は意外と暖かく、水は逆に冷たい。そうそう、中に入るにはね、草履に履き替えないと、中は水が流れています。草履は入り口に常備。吉野ヶ里遺跡。悠久の邪馬台国はここに？------------------------------------------------------佐賀県は神崎町吉野ヶ里。。あの卑弥呼はここ居たかもしれない。「ひみ子？お前の彼女かぁ？」そんな訳無いやろ！広大な土地に、次々と復元される古代都市の全貌。あの邪馬台国は、畿内ではなく確かにここにあったのではないか。「ムエタイ国？オー、映画マッハ!!!やな」お・め・で・た・い。この当時の、竪穴式住居跡などは、近畿でもよく見かけます。しかし、こんなに大きな司祭殿は見たことが無い。古代ロマンがありますねぇ、おおらかな気持ちに。この三階が司祭の間、確かに卑弥呼がおった気がします。『魏志倭人伝』に記述された邪馬台国に似ている。とにかく、４００円の入場料で充分元が取れすぎる。それに死ぬほど広いから、スニーカーでどうぞ。太古のロマンに触れて、うきうきしました。この後、瀬戸物の里「伊万里」に寄りたかったけど、時間の都合で、佐世保のハウステンボスへ。泊まりは、ちょっと我々には場違いながら、ここですわ。ちょっとお高いけど、ハウステンボス入場券付きで、しかも、入場口の側で、おっちゃんに嬉しい大浴場がある。ハウステンボス　ジェイアール全日空ホテル「温泉あるんやって、露天風呂はいろっと」こんなホテルに露天風呂あるか！温泉旅館ちゃうぞ！と思ったけど、ありましたわ。茶褐色の岩風呂です。ちなみに、今日一番のご馳走は・・・ドライブインで食べた６８０円の博多ラーメン。ほんまチャーシューがトロトロで美味かった。◎博多土産◎【博多土産】ひよ子（23個入り）　　モンドセレクション4年連続金賞受賞筑紫もち　30個入り　如水庵　福岡博多土産【博多土産・贈り物】鳴海屋　無着色明太子　吟撰めんたい［箱入］　160g

  2008.11.30

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  突然ですが、九州です。

  「ハウステンボス」11月21日の夜から、九州に来ています。小倉・吉野ヶ里・伊万里・佐世保・長崎、そして熊本。今日は、熊本のカンデオ・ホテルズ。ここです。↓ＣＡＮＤＥＯ　ＨＯＴＥＬＳ（カンデオホテルズ）大津熊本空港ハウステンボスはなかなかのもんでした。銀タテは海人（うみんちゅう）なんで、海の見える佐世保・長崎はホッとします。ハウステンボスは夜と昼とどっちも入りました。花火も見ましたよ、ちょっと短かったけど。イルミネーションがきれいやった。長崎では、定番のグラバー邸のあたりを。ただ、帰りしに四海楼のチャンポンが食べられんかった。お店が準備中だったので、仕方なく別の店へ。明日は、熊本・阿蘇を回るつもりです。それではおやすみなさい。

  2008.11.23

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  「神戸・モザイク」日本の中の異国、神戸ハーバーランド。

  瀬戸内海周遊の旅も終わろうとしています。友人たちを新大阪駅に送るついでに、神戸ハーバーランド・モザイクに立ち寄りました。この３日間で走破した距離は８９８.７ｋｍ。でも、その走行距離以上に盛沢山で楽しい旅でした。旅の終わりが異国情緒豊かな神戸と言うのも粋。神戸港旧信号所 posted by (C)銀タテ「神戸港旧信号所」このモザイクが出来た時、この神戸旧信号所で待ち合わせ。暮れなずむ頃、恋人たちのスポットとしてGoodな場所です。やあ、待ったかい？ううん。って言う２人。を横で見てました。コンチェルト posted by (C)銀タテ「コンチェルト」モザイクから、東の入り江（メリケン波止場）を眺める。向こうに見える丸いカーブの建物は、オリエンタル・ホテル。かなりお高いホテルながら、モザイク側のスイートがお勧め。明かりを消してモザイクの観覧車とコンチェルトの光景が。ちなみに、遊覧船コンチェルトは、バイキングを食べながら明石海峡大橋までの瀬戸内海をクルーズしてくれます。ホテル側にとまっているのは大型フェリーで九州まで行きます。ともかく、神戸にはカッコイイ船でないと絵になりません。モザイク2 posted by (C)銀タテ「イタ飯屋」この時間にモザイクに寄ったのは、本当は飯を食うため。お昼にうどんだけでは育ち盛りにはキツイ。いや枯れ盛りでした。イタリアンか粉もんか、中華に韓国料理、インドもいいかもでも、結局はビックリドンキーでハンバーグでありました。日本とは思えない posted by (C)銀タテ「日本とは思えない」長らく、この瀬戸内周遊の旅にお付き合いくださいまして本当に　ありがとうございました。今回は、Fuji FinePix S9000　というカメラのＦ－クローム　モードと言うので撮りました。写真の被写体にもよりますが、特にブルー系の風景写真では良く特徴が出ていたと思います。色々なデジタルカメラが、このような個性を出せば、もっともっと写真の面白さが広がるように思います。綺麗に写ることも大事ですが、どんな個性で写るかも、将来大事になる気がします。さて、また明日から、「普段」をぼちぼちと、書いていきます。

  2008.09.24

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  「源平・屋島と明石海峡大橋」絶景屋島に感嘆、そして大橋。

  さて、瀬戸内周遊の旅の続報です。しかし、細切れのレポートも見る人には飽きてきたかも。そりゃそうや、同じパターンは飽きる。で、紹介しながらも、別の話も適当に。屋島絶景 posted by (C)銀タテ四国高松は源平合戦の古戦場「屋島」。しかしここは絶景！時間は、午後４時。西日が強くなる頃。逆行に瀬戸内海がキラキラ光っていました。「はああーー」と溜息が出ます。お遍路さん posted by (C)銀タテ屋島の駐車場から降りて先ず訪れるのは屋島寺です。ここはお遍路さんがめぐる札所でもあります。確かに、四国には霊場がたくさんあって、不思議な土地。ねこ posted by (C)銀タテどうです、このねこちゃん。寝そべっております。のんきですねえ。銀タテは「イヌ派」なんですが、こう言うの見てると、猫もええね、ほんま。◎今日のことですが・・・・庭で野良猫が、子猫を生んだ見たいなです。朝から、庭の奥でミャーミャーとうるさいこと。「ミャーミャー言うな！！」と機嫌悪そうに言うと、何と、出てきました、ちいちゃナ茶色の子猫。う、うあー、かわいいやん！！！すぐ手の届くところにちょこんと座ってる。思わず抱き上げようとしたところ、突然、黒茶の親猫がサッと子猫をくわえて逃げていきました。野良でも親の側が一番やね。なんと言ってもうどんでしょ posted by (C)銀タテ四国・高松は、なんと言っても讃岐うどんです。今日は、天ぷらうどんを頂きましたが、実際、この辺りの製麺所併設のうどん店では、醤油をかけるだけ、いたってシンプルです。明石海峡大橋 posted by (C)銀タテ夜になって、やっと明石海峡大橋のたもとへ。香川県⇒徳島県⇒淡路島（兵庫県）と走ってきました。ここで四国ともお別れです。ありがとう四国。

  2008.09.23

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  「産業遺産・別子銅山」新居浜の銅山跡マイントピア別子。

  かく言う銀タテは、屈指の洞窟フリークである。鍾乳洞や風穴、鉱山跡や地価塹壕、そして古墳。地中に穴が開いていると、探検しないと気がすまない。かのジュール・ベェルヌの影響か、大きな子供になる。マイントピア別子 posted by (C)銀タテ四国・新居浜の山岳部に、旧別子銅山跡がある。江戸元禄の頃より全国有数の金銀銅の採掘地であった。今は、マイントピア別子と言うマイナーなテーマパークに。来場者もまばらで、山間にひっそりとしている。鉱山列車2 posted by (C)銀タテともかく、観光坑道があると言うので、行ってみることに。そこまでは、復元された鉱山列車がガタゴトと運んでくれる。長閑な山間の風景が、実に心地よい森林浴を与えてくれる。但し、乗車時間は５分ほどもない。ちょい興ざめ・・・。鉱山列車 posted by (C)銀タテまあ、こんなもんでしょ。でも先頭車両で視界良好。この銅山は、住友家の所有で、住友財閥の基礎を成した。観光坑道は333ｍ。しかし本当の銅山は実に全長700ｍ。中には、江戸時代からの鉱山の模様のジオラマがある。ジオラマ1 posted by (C)銀タテジオラマ2 posted by (C)銀タテ坑道に入ると別世界になる。ある種のトンネルだから、それは退路を断たれジタバタしない気分になれる。「このまま落盤事故で埋まっても仕方ない」と肝っ玉が座る。この妙な魅力が、銀タテを洞窟フリークにするのだろう。坑道入り口 posted by (C)銀タテしかし、どんなに繁栄を誇っても、いずれは廃坑となる。ちょっと話は変わるが、最近、化石燃料（ガソリン）が物議に。でもいずれは、ガソリンもこの世から無くなってしまう。有限のものには、必ず終わりがあることを肝に銘じよう。

  2008.09.21

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  「ぼっちゃんと道後温泉」　四国松山に陸路でたどり着いた。

  カーナビってのは、ほんまにすごいモンです。しまなみ街道で四国に渡り、カーナビに「道後温泉」と入れたら、夕闇時も手伝って、どこを走ったかはさっぱり分からないけど、何の苦労もなく、あっさりと目的地にたどり着いてしまった。道後温泉本館 posted by (C)銀タテ目的は道後温泉本館に寄り、歴史のあるお湯につかること。ここがすごいのは、１００年以上も公衆浴場（温泉）であることだ。ともかく、この建物は堂々としてますよ。心地がええ日本建築。階下のフツーの湯船に入りましたが、ここは神の湯といいます。この本館は、宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」のモデルと言われそう思って眺めると、もういっぺんあの映画を見たくなりましたね。古いけど、現代のスーパー銭湯よりも超スーパー銭湯ですよ。４００円でよう温まりました。ただし、タオルと石鹸は持参です。ぼっちゃん列車 posted by (C)銀タテ道後といえば、松山市。あの夏目漱石の「ぼっちゃん」の町です。道後温泉にも漱石ゆかりの「ぼっちゃんの間」がありましたね。ここには伊予鉄道の道後温泉駅ってのがありますが、小さな駅です。電車も小さいけど、駅前は情緒がありです。道後温泉駅 posted by (C)銀タテさて、この日泊まったのは、ここです。ちょっと、隠れ家ですよ、ここは。何せ、部屋が、だだっ広いです。すごいです。でも、お値段安いです。これまたすごいです。アンカサホテル＆オリエンタルヴィラちょうちん posted by (C)銀タテ

  2008.09.19

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  「しまなみ街道を行く」 瀬戸内海を渡る各各の島々と瀬戸内海。

  橋を渡る posted by (C)銀タテ海を車で渡る。昔では考えられない。今では本州と四国は陸続きと言っていい。特に尾道から今治へと抜ける「しまなみ街道」この景観は素晴らしい。島と海と空と。simanami posted by (C)銀タテ向島・因島・生口島・大三島・伯方島・大島各各の島々はそこそこに大きく、陸地と変わらない。海と交わる妙味は、島をつなぐ橋に差し掛かった時人工橋の美と、波のしじまと、連山のような島波。今治へ posted by (C)銀タテ特に特徴ある各各の橋を見ていると思う。こういうものをいとも簡単に作ってしまう人の力。自然を壊すという意見も分かるが、建造物の魅力自然と共生していく方法はきっとあるはずだ。大山祗神社2 posted by (C)銀タテ大三島に大山祗（おおやまずみ）神社というのがある。一つくらい島に降りようと観光気分で訪れる。これが、茅葺の由緒正しき堂々たる神社だった。海抜も低く、道路のすぐ側に海がある。木漏れ日 posted by (C)銀タテ島の方が、きっと時間の進み方はゆっくりしている。地元の人の香も、深深としげれる杉木立も、こんなに和んだ空間を作っているなんて感動だ。振り返ると、セカセカと生きている毎日は何だろう。島・海・空 posted by (C)銀タテ静かな海の上に、緑をたたえた島が続く。そこに青い空と綿のような雲が漂う。雄大な風景なのに、長閑で怖さがない。車を降りて、グーッと背伸びをした。夕暮れ posted by (C)銀タテ雲の合間に、太陽が黄色く色づき始める。「きれいだなぁ」こんな単純な言葉しか出ない。西の彼方に夕暮れを抱えながら、疾走する。前方に「ようこそ今治へ」の看板が見えた。

  2008.09.16

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  「坂の町・尾道」　映画の町、懐かしい香の町、尾道へ。

  ロープウエイから posted by (C)銀タテ尾道は何度も訪れた。中国地方への旅行となると定番の観光名所だ。海に山がせり出し、また対岸には向島があり独特の臨海風景を見せる。向こうの方まで山のように見えるのは、実は島。四国今治まで続く。この尾道水道は川ではない。間違いなく海であり瀬戸内海である。尾道の小道 posted by (C)銀タテ尾道と聞いて、パッと頭に浮かぶのは、映画と坂と尾道ラーメン。特に、大林宣彦監督の映画が、尾道という町を強く印象付けた。「時をかける少女」が有名だが、僕的には「転校生」がお気に入り。男と女の体が（心が）入れ替わってしまう御伽噺と坂の町がコラボ。大数珠 posted by (C)銀タテ一度は行ってみたい町の筆頭だが、実際は細い坂と寺の多い街だ。山頂には千光寺という著名な寺がある。岩に張り付いたような寺。ここからの一望は素晴らしい。海と多数の島が複雑に入りくむ。日本海の様相と比べると、波のない瀬戸内の穏やかさは秀逸だ。文学の小道 posted by (C)銀タテ千光寺から、山の中を文学の小道が続いている。石に文人の句が。確かに、林芙美子や志賀直哉など、尾道を愛した文壇も多い。一つ一つ読んでいると時間が絶えないが、長閑な時間が味わえる。と、思っていたら、何だか雲行きが怪しい。一雨来そうな感じ。島波に雨 posted by (C)銀タテ慌てて小道を駆け下りる。が、昔より綺麗に整備されているからか、雨で足元がすべる。うっかり転ぶと、気がついたら女になっていたり･･まさか、映画じゃあるまいし。それに入れ替わってもオバサン･･･転んだらあかん！ころんだらあかん！さて、しまなみ街道へ行くかぁ。まがい佛 posted by (C)銀タテ

  2008.09.15

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  「福山の珍博物館」　福山自動車時計博物館とはきもの博物館

  時々、思うことがある。今のパソコンや携帯電話やテレビゲームや、デジカメや、カーナビや、ワンセグや、数えたら切のないＩＴ化。でも･･･これらは、本当に僕らを幸せにしてくれる道具なのだろうか。何の検証もしないで、ただ現時点の便利さと楽しさに酔っているだけは。館内 posted by (C)銀タテそう思いながら、カーナビを使って、福山自動車時計博物館にやってきた。一体ここは何だろう？ここを訪れた第一印象だ。何かの修理工場みたいだ。雑然とぎっしりと物が置かれ、貴重品もガラクタも混沌としている、が、何でも触れるし乗れる。決してガラス張りの隔離空間ではないのだ。カッコエエ posted by (C)銀タテ古い車が、雑然と展示されている。でも、ベンツもプジョーもある。機械時計が大小ぎっしりと置かれている。が見てみると確かに動いている。セスナ機や朽ちかけた雪上車、耕運機から、なんと木馬まである。関西で人気の探偵ナイトスクープまで訪れた写真が飾ってあった。探偵ナイトスクープ posted by (C)銀タテこの博物館にはタイムマシーンがある。展示物の中に長い時間軸がある。どんなに、素晴らしい高級車も、時間と共にガラクタと化す教訓がある。もっとよいところは、展示品にたいそうで長ったらしい説明がない。だから、訪問者が、自由に自分たちの思いで、価値を計ればいいんだ。時計仕掛け posted by (C)銀タテ物もそうだが、案外、値段や人気で、そのものの価値を見誤ることがある。人間もそうだ。地位や肩書きや貧富で、人の真価など測れるはずが無い。無職になって、一文無しになって、その人の人間力が光り始める。だから、自分をガラスケースに入れない。誰の嫌味も批判も喜んで受けよう。吉田茂もどき posted by (C)銀タテ---------------------------------------福山の宿泊先---------------------------------------ＣＡＮＤＥＯ　ＨＯＴＥＬＳ（カンデオホテルズ）福山6月４日にオープンしたばかり。JR福山駅から徒歩15分の好立地に、ワンランク上のスタイリッシュホテルCANDEO（カンデオ）ホテルズ。屋上にはスカイスパ（展望露天大浴場）があり、雄大な景色が一望。スタイリッシュな客室も、センスがありシモンズベットで快適でした。広島焼き posted by (C)銀タテ夜に、近くのお好み屋で、焼きそばと広島焼き、それとビールで乾杯。うまい！！まあ、広島焼きは本場、特にソースが独特で絶品やった。広島と言うと「おたふくソース」が有名やけど、ここは「カープソース」カープという名も広島らしい。だが、現物を探すのには大変苦労した。麦酒飲んでます posted by (C)銀タテさて、世界はきもの博物館＆日本玩具博物館にも行ったけども、なぁ、すごい印象は感じなかった。観光ルートの暇つぶしにはいいかも。とは言え、これもレトロなおもちゃや履物を展示してあり、今では逆に新鮮な感じもして、時間旅の気分にはなれましたね、まあまあです。日本玩具博物館 posted by (C)銀タテさて、これから、またまたカーナビを駆使して、尾道へ。

  2008.09.14

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  「倉敷の美観」　倉敷川と白壁土蔵の町並みを散策。

  天領船 posted by (C)銀タテ兵庫県も西部に住んでいると、お隣はすぐ岡山です。不思議なことに、岡山に来ると、「ホッ」とします。吉備団子と言うぐらいやから、古くは吉備の国なんやろな。でも、岡山に入ってすぐは、備前といいます。倉敷らしさ posted by (C)銀タテ倉敷の町が、全部白壁の古風な町と言う訳じゃないのです。古きゆかしい美観地区が保存され残されています。みやげ物屋や美術館など、いかにも観光地という感じもあるけど、お医者さんや会社も、古い佇まいのまま営業しています。茶房「エルグレコ」 posted by (C)銀タテ倉敷は、古いと言うよりは、レトロモダンな町です。そう、明治時代のハイカラさんが歩いた町なのかも知れません。「なんや、川と柳とふるい町並みだけやないの、何かしょーもな」隣のおばさんが言うとりました。何がありゃ満足なんでしょうね。「和」の小物 posted by (C)銀タテ[「和」の小物]みやげ物屋さんの店先を覗くのは楽しい。観光地気分が味わえる。でもそれだけで倉敷は語れない、なぜかワーって背伸びをしたくなる町。何も目新しいものが無くたって、そこには発見がいっぱいありました。晴れの多い岡山にふさわしい青空や、そこに飛行機雲が絵を書いている。飛行機雲 posted by (C)銀タテ倉敷アイビースクエアー。旧倉敷紡績工場を再開発したものだ。赤レンガとツタの壁、なぜかアメリカを連想させる場所です。中には美術館や博物館もあり、のんびりとしていて、いいです。アイビースクエアー posted by (C)銀タテでも、まだまだ日差しは暑くて・・・もう９月なんですけど。涼しい観光案内書では、多くの観光客がぐったりでした。町並みには、ペットボトルのがぶ飲みとか似合わへんしなぁ。何せ、町には自動販売機もゴミ箱もあまりないんですね。観光案内所 posted by (C)銀タテ多少、ぶらぶら歩きつかれたなあ、さて岡山を後にして広島へ今日の宿泊地は広島県福山市、さてカーナビに目的地をセットして、と。空も、少し夕闇に近づいた。ありがとう倉敷、いい午後の一時だった。残照 posted by (C)銀タテ

  2008.09.13

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  「白鷺城百景」　世界遺産姫路城を平成の大修理の前に。

  堂々と posted by (C)銀タテ国宝であり、世界文化遺産であり、故郷のシンボル「姫路城」ローカルにも、お国自慢をしたい訳じゃない。その程度ではない。姫路城は、どこにも比較する物がない。木造建築の最高峰であり諸外国の城に類を見ない軍事的工夫の粋を凝らした武者の城である。小天守・大天守 posted by (C)銀タテ白鷺がはねを広げた様に似ていることから、別名を「白鷺城」と言う。地元ひいきではなく、その城を仰ぎ見れば、最もだと、美麗に酔う。姫路城は、天守閣だけが城ではない。実はもっとスケールが大きい。内堀を渡り大手門をくぐっても、天守閣は、はるか彼方なのである。城の歴史や所以を書くと切がない、その辺はウィキペディア（Wikipedia） で。知っている知識だけで姫路城を紹介すると、まず、城を建てたのは、城主であった、豊臣秀吉でも無く、池田輝政でもでも無く、大工さんである。名は覚えが無いが、建てた時から城が東に傾いでおり、責任を感じ自害。himejijyomap posted by (C)銀タテ現在は、昭和の大修理で、基礎に岩盤に達する鉄筋コンクリートで補強。その他の多くは、第二次世界大戦の戦禍をも逃れ、当時のまま現存している。実は、地元にいて見慣れてしまうと、そこに城があるのが当たり前になっている。どこが凄いのか、正直言って判らない。これが姫路市民の「標準」なのだ。西小天守 posted by (C)銀タテ城主が言う。 『城作らなあかんなぁ』家臣が言う。 「作りましょ、ともかく派手でデカイやつを」『そんなことしたら、お江戸の将軍家ににらまれるやろ。わしの代でお家断絶は・・』「何言うてますのん、西ほうはまだ謀反があるやもと、お江戸にガセネタ流しとくんです」『また戦争いややで、負けたら命無いし』「戦う気なんか無いですがな。そういう事にして、軍事的要塞やって、デカイの作るんです」『いっつも臨戦態勢かぁ、庭の散歩の方がええけどなぁ』「やから、実際は綺麗な豪華な城にして、庭には桜植えて、毎日花見で宴会ですわ」『なるほど、お前、ええ家臣やなぁ、給料上げたろ』石垣と白壁 posted by (C)銀タテと、言ったかどうかは定かではないが、意外と事の起こりはこの程度かも知れない。姫路市と言えど、関西である。恐らく、今も昔も、関西のノリは充分利いている。お陰で、戦国の軍事要塞であり、廓も天守も流麗優美であり、そして広大である城が誕生。歩けば分かるが、いろいろな所に工夫が凝らされて、複雑で飽きさせない。迷路 posted by (C)銀タテ西の丸には、城主本多家に嫁いだ千姫由来の化粧櫓がある。千姫は播磨姫君とも呼ばれた。城内には、播州皿屋敷で有名なお菊井戸がある。戯曲では江戸話となるが、ここが本命。天守は、大天守と小天守、乾天守を回廊で結ぶ連立式で、他には松山城しかない。五層の大天守というが、実際は、地上６階地下１階の７階建てになっている。天守閣より posted by (C)銀タテちなみに、Fuji FinePix S9000 のモードは、「F－クローム・モード」で、彩色再現性はFクローム・プロビアが基本だそうです。どうりで、ベルビアのど派手では無いと思った。でも、灰色が少し青味がかっていたり、黒のしまりとかリバーサルの味わい。さすがフィルムメーカーです。

  2008.09.11

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  題して、「瀬戸内周遊の旅」　by フジデジカメのベルビア・モード

  ９月７日から９日にかけて、わがブラック・エリー（ホンダ・エリシオン）で旅。兵庫県⇒岡山県⇒広島県⇒愛媛県⇒香川県⇒徳島県⇒兵庫県⇒大阪府。。総走破距離８９８ｋｍ、いやあ、走りましたねえ。新潟・柏崎に走って以来です。「瀬戸内海（屋島から）」Fuji FinePix S9000 fujinon28-300mm ベルビア・モードもっと、正確に言うと、「白鷺城百景」世界遺産姫路城を平成の大修理の前に。「倉敷の美観」倉敷川と白壁土蔵の町並みを散策。「福山の珍博物館」福山自動車時計博物館とはきもの博物館「坂の町・尾道」映画の町、懐かしい香の町、尾道へ。「島波街道を行く」瀬戸内海を渡る各各の島々と瀬戸内海。「坊ちゃんと道後温泉」四国松山と道後温泉本館を体験。「産業遺産・別子銅山」新居浜の銅山跡マイントピア別子。「源平・屋島と明石海峡大橋」絶景屋島に感嘆、そして大橋。「神戸・モザイク」日本の中の異国、神戸ハーバーランド。こんなところですかね。今回は、Fuji FinePix S9000 と　Canon PiwerShot S5IS を持参。特に、Fuji FinePix S9000 にはベルビア・モードなるものがあり懐かしい、フジクローム・ベルビアの味わいが、すごいですよ。

  2008.09.10

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  京都洛北　鞍馬寺と貴船神社

  子供の頃から、ずっと行って見たいと思っていた。それは、小さいころテレビで見ていた鞍馬天狗の里。京都洛北の、鞍馬寺（鞍馬山）、そして貴船神社である。また、この洛北の地は、息子1が大学時代の下宿地。天狗 posted by (C)銀タテ紀行文を書く気は無い。詳細はパンフレットで分かる。言うなれば、感想文か、それとも、私的なエッセイか。脈絡は無いが、銀タテは、基本的に「海人」である。海を見つめるとホッとするが、山に入ると落ち着かない。山界は、異国であり、魔物が住んでいそうで、コワイ。特に、山深い森林の闇の中に、黄色い目が光るような、山道を歩いていると「あれ？さっき来たよな」とデジャヴ。自然を楽しむどころか、前へ前へとひたすら歩く人となる。鞍馬寺山門 posted by (C)銀タテ叡山電鉄は、比叡山を訪れた時以来だが、今日は逆方向に鞍馬の駅は新緑に囲まれ山深く、大きな天狗が迎える。京都には、多くの寺院があるが、それとは一線を隔す佇まい。まさに、天狗や魔王の棲む霊山。なぜか人の匂いが及ばない。魔王の碑 posted by (C)銀タテ鞍馬寺というのに、ここかしこに神社がある。その昔、神仏合体、神と仏の垣根の無い時代、鞍馬寺があったのか。そして「魔王」の名を持つお堂や滝。ここは何者の地。パンフレットでも読めば分かるだろうが、自分で感じたい。狛犬 posted by (C)銀タテやっと金堂にたどり着いたのに、まだ奥の院があるらしい。山では方向感覚が判らなくなる。やはり自分は海人らしい。登るたびに北へ向かっている気がする。海が南で山が北。そんな訳は無いが、ともかく奥の院、魔王殿にたどり着いた。魔王殿 posted by (C)銀タテ人跡未踏のような魔王殿から、急勾配を降りると貴船川に。「おやあ?」川床に座敷が作られ、高価な京料理が振舞われる。ここだけにやって来れば、京都然としているのかも知れないが、鞍馬山の霊然地から、俗世間に舞い降りた残念さが満ちる。川床 posted by (C)銀タテこれが貴船神社かと思うぐらい、なぜか感動の無い場所だ。嵐山や南禅寺の座敷庵と同じと思えば、確かに悪くないが平安京、この洛北は、北面の結界「玄武」の地、霊たる処鞍馬天狗もえらいところにおったもんやなぁ、と感慨深く。木の根 posted by (C)銀タテ

  2008.08.24

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  醍醐寺　京都伏見　（小旅）

  スイレン posted by (C)銀タテ京都伏見区の醍醐寺は、古都京都の文化財に一つとしてユネスコの世界遺産（文化遺産）に登録されている。この辺りは、京都と言っても、悠々とした離れ座敷だ。地下鉄東西線小野駅を降りると、そこはやはり都会。勧修寺 posted by (C)銀タテ先ずは、平安時代、醍醐天皇が創建した勧修寺へ。さすがに醍醐寺近辺だけに醍醐にまつわる歴史が睡蓮が咲き乱れる庭園は必見の価値がある。美しの庭園は桃源郷を夢見たのか、それとも宗教的プロパガンダか。随心院門跡 posted by (C)銀タテ旧なら街道を戻り、小野小町縁の随心院門跡へと至る。門跡とは、皇族などによって相承される特定寺院の称号つまりは、由緒が高いと言うことか。格式が高いと言うのか何事も序列があって、仏教寺院にその宗儀はありかとも思う。三宝院唐門 posted by (C)銀タテなぜ、寺院に、これほどの庭園が必要だったのだろうか。質実剛健、信義心経を貫く仏教の教えに贅沢は無いはずだが当時としては、見事な日本庭園が続く。それは醍醐寺でも同じ。ユートピアを求めること、そして信仰心、そして幻想の庭園。堂々たる五重塔 posted by (C)銀タテ小旅（こたび）と称している銀タテのショート・トリップ。たった1日の散歩旅、写真旅、歩く哲学、自分発見・・・歩かなければ、その土地を踏まなければ分からないことがある。自分の目で見て、汗を流して見ないと、見えないものがある。希望・愉快・感謝 posted by (C)銀タテ

  2008.08.19

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  湖西・堅田を歩く。

  夏日 posted by (C)銀タテ比叡山と由良山系をバックに琵琶湖に開ける町「堅田」10年以上前、子供たちと一緒に湖西・マキノ町にキャンプにその時、訪れた堅田では、有名な浮御堂だけを見学して去った。どうってことはない、僕らは唯の観光客なんだから。堅田駅を降りて、その都会的な雰囲気に、多少うーん、残念。自分が住んでいる町は適当に都会であって欲しいと思うのに訪れる町が都会化していると、なんだか損をした気分になる。自分よがりな考がえはよそう。どこだって現代都市なんだ。堅田駅から posted by (C)銀タテこのあたりは、「堅田衆」と言われた湖族の自治都市だった。琵琶湖の漁業と水運を掌握していたと言われ富める町だった。足利利尊に敗れた新田義貞の妻・の墓を祀る野神神社を横に河畔沿いの集落へと入った。居宅は大きく昔の栄華が伺える。蔵 posted by (C)銀タテ高さ8メートルの出島灯台は、明治8年に建てられた木造灯台そりゃあ、現実に見ると小さなものだが、なぜか男らしい。琵琶湖は湖だ。だから潮風はない。なのに灯台の周りに磯の香豪放に自前の水うち際を持つ邸宅が軒を並べていた。出島灯台 posted by (C)銀タテ灯台と太陽 posted by (C)銀タテ琵琶湖は海に見えるが、間違いなく淡水の湖なのだ。だから、浜辺の家々も塩害にあうことはない。だが気分は海だ。この町にとって異邦人のはずが、歩き旅に慣れてくると、町慣れが早い。奇異な地元の人の目にも、つい気軽に挨拶を。堅田の落雁で有名な浮御堂が、湖面に突き出して姿を見せる。長い歴史の中で、延々とそこに在る。ふと思ったんだが、定めなく飛び回るよりも、じっとして、その往来を見つめる歴史とは、何をなしたかではなく、何を見続けたか、であるのだ。浮御堂 posted by (C)銀タテセブンイレブンで、午後の紅茶とサンドイッチを買い昼食にこれからの未来に、どんなものが歴史遺産として残るのだろうか。「昔のコンビニと言う施設の遺跡です。不思議ですね。」と言う未来のガイドの声が聞こえた。彼らはバスでなくワープでやってくる。鶏頭 posted by (C)銀タテ浮御堂は古代遺跡として残っていたが、琵琶湖はすでに無く、水のリメイカー工場地帯となっており、これは水素発電の副産物車も列車も無く、移動手段はすべてワープ（物質転送装置）で、いたるところに「どこでもドア」と言う転送ステーションがある空蝉 posted by (C)銀タテだから、身近な移動は歩く以外に無く、歩道は随分発達している。生まれながらに皆チップがインプラントされ、携帯が無くとも話せる。自分の体がセンサーに反応、身分証明にもなり、クレジットカード代わり。と、変な夢を見るほど、歩き疲れて、帰りの電車で眠りこけていた。ａｕショップ＆私 posted by (C)銀タテ

  2008.08.19

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  比叡山延暦寺。

  強い心が必要な時がある。強いと言うは、平常心でもある。窮地に陥った時、それが生きる。そして、誰も窮地を経験する。殉教者ではないし宗教家でもない。それでも、信じる事の大事さはわかる。真価は「だめだ」と思ったところから。その人の、生き方、生き様に通ずる。線香 posted by (C)銀タテ比叡山に登った。２００８年の暑い夏。京都側から上り、琵琶湖側に降りる。東塔、西塔、横川と行者道を歩く。まるで千日回峰行のように阿闍梨のごとく。夏空 posted by (C)銀タテ比叡山延暦寺に詳しい予備知識はない。高野山金剛峰寺と並ぶ日本仏教の双璧。鎌倉新仏教を排出した天台宗の総本山。それよりもなお、高名な観光地。比叡への観光客 posted by (C)銀タテ蒸し暑い京都の町を離れ叡山電鉄で山麓にそこはかと涼風がなぜ、霊山が緑にそびえる。ケーブルカー・ロープウェイとあるが、自力で登頂するには、至難の道程になる。苦しいことは、できれば少ない方がいい。楽しいことばかりだと、楽しいことが見えない。適当な苦行はあった方が、心には健康だ。苦しくても歩いていれば自然と前に進む。比叡望景 posted by (C)銀タテ遥か眼下に、京都盆地が広がっていた。ここまで登って来ると、叡山の別界がある。山深く、深い木立に囲まれて、延暦寺は佇む。なぜか、懐に戻ってきた、と感じてしまった。延暦寺を訪れるには、その訳がある。我が家の宗門、浄土真宗の祖、親鸞聖人も、母が、新興宗教で傾信する日蓮宗の日蓮上人もかつては、この比叡山で、共に修練の徒だった。信仰心に二心は大罪。だから、僕はここに来た。母は平然と二つの宗教を使いこなすが、しかし、ここは、鎌倉仏教の原点。ここに祈りを捧げて母の愚行を、心から許してくださいと祈った。根本中堂 posted by (C)銀タテ東塔にて、大講堂、根本中道と拝観した。千年余りを経て佇んでいる威風堂々は、何の説明も言葉もいらず、深く感動させる。折からの強い夏の日差しに凛として揺るがない。西塔、横川中堂へと、4.5ｋｍの行者道を歩く。灼夏の太陽、水もなく、黙々と上下道を歩く。側を、涼しい雰囲気で、比叡道を車が疾走する。汗だくで、喉が渇いた。でも、淡々と爽快だ。行者道 posted by (C)銀タテオン・アヴァロキテシバラ。合唱して安らぐ。横川中堂には聖観世音菩薩がまつられている。多くの観光客に混じって、ただ一人、安堵した。千年の歴史が、汗と、熱中症と、捻挫足の僕に。足くじく posted by (C)銀タテ帰路は、琵琶湖畔の比叡山坂本駅へと下る。長い道のり、友達は、小川のせせらぎだけ。なぜ、ここに登り、この山を下って来るのか。哲学の答えはパンパンに張ったふくらはぎが答えた。山道 posted by (C)銀タテ

  2008.08.10

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  一年ぶりの柏崎（自分探し）

  片道600キロ posted by (C)銀タテこの金曜日の午後から、新車エリシオンを駆って、新潟県柏崎へ行ってきました。1年ほど前に、伊豆を旅行中に、新潟県中越沖地震が発生しました。大地震。あの頃、ちょっと家庭で悩み事があって、自分のためにも被災地柏崎を訪れました。今回は、新車エリシオンで、片道６０９kmを中国縦貫道・山陽自動車道・名神・北陸道と走った。一気に、６００キロを走破するのは、一人では勇気が要りました。でも走った。今回も、気持ちに厄介を抱えている。どうしても、訪れる必要がありました。マンホール posted by (C)銀タテ一年ぶりの柏崎は、とても活気があって、なんの災害も無かったようにも見えます。だけど、ゆがんだ電柱や、いたるところの空き地や、交通規制工事は、今も、被災地であったことを知らせています。でも、町は元気に頑張っていました。ゆがんだ電柱 posted by (C)銀タテ悩んでばかりでは、駄目です。嫌なことは、どこにでも沢山あります。もし、自分のことを、少しだけ無私にして、人のために尽力できたら、それを再発見できたから、往復１，２００kmも大した距離ではありません。越後夕景 posted by (C)銀タテ実は、楽天ブログも写真のストックが５０MGで、満杯状態です。色々、方法があるらしいですが、前の写真を整理しないと、ＵＰできず。すこし整理するのに、時間をもらいます。時々ＵＰしますので。

  2008.07.06

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  東尋坊とあわら温泉　（福井旅＃4）

  東尋坊大池 posted by (C)銀タテ東尋坊大池Fuji FinePix S9000 Iso100 -1/3東尋坊。それは火山岩がおりなす絶壁。日本海に張り出した奇岩。高さ25m程度の絶壁が続いている。何の防護柵も無く側まで行ける。地名の由来は、恨みを買って此処から突き落とされた平泉寺の僧の名前。火山岩 posted by (C)銀タテ火山岩Fuji FinePix S9000 Iso100 とにかく怖い。高所恐怖症も手伝って、下を覗き込むと吸い込まれそう。東尋坊は「自殺の名所」と言うが、飛び込んだだけでは殆んど死ぬことは無い。流されたり、岩に・・・ともかくも、相当いたい思いがする。永平寺の仏殿では、えも言えぬ霊気を感じた銀タテやけども、不思議なことに、東尋坊では、何の不穏な妖気も感じ無かった。どうでもええけど、中国人のカップルが大声で喧嘩、周りは大いに迷惑。証拠写真 posted by (C)銀タテ 証拠写真火山岩「輝石安山岩の柱状節理」は、世界にも東尋坊を含め３箇所しかない。ハチの巣、ライオン岩、ろうそく岩、屏風岩、三段岩と日本人的名前の付け方。遠くの雄島とともの写真に収める。越前三国の風光明媚が眼前に広がる。東尋坊と雄島 posted by (C)銀タテFuji FinePix S9000 Iso100で、本日のお泊りは、名勝温泉・北陸芦原温泉です。しかし、湯煙が上がっていると言う訳でもないし、遊興地もない。田んぼの真ん中に、温泉旅館が肩を並べる。不思議な光景。あわら温泉美松 posted by (C)銀タテ美松今日の宿は、中心地からは少し離れた　温泉旅館　美松。いい旅館。ちょっといいお部屋では、全部、露天風呂が部屋についてます。●北陸　福井　あわら温泉　美松●露天風呂つき posted by (C)銀タテ露天風呂つきかにも、焼き鯖寿司も美味しかったですよ。大浴場もＧｏｏｄカニ posted by (C)銀タテ焼き鯖寿司 posted by (C)銀タテ

  2008.06.28

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  永平寺　（福井旅＃３）

  eiheiji posted by (C)銀タテ深山幽谷も地に大小７０余りの建物が並ぶ。今から７６０年前、道元禅師によって開かれた曹洞宗の座禅修行の道場、永平寺。車で訪れると、門前の土産物屋の駐車場引きがウザイが、正門から、新緑のトンネルの参道を進むと、凛とした空気が流れた。ふざけた、エエ加減な気持ちではいけないと、悔い改めながら緑濃く posted by (C)銀タテ新緑参道Fuji FinePix S9000 ISO100最初に入場する吉祥閣などは、鉄筋コンクリート造で、「なんや」と思ったりするけど、７００年も続いているんやから、時代に即した建物になるのも仕方のないこと、とも思う。永平寺は、今でも修行僧の生きた行場であり、修練の場所。そのせいか、すれ違う若い僧たちに、すき無く、無駄なく、寡黙で俊敏。物見遊山で、この場に立っている銀タテは、恥ずかしい気分になる。僧堂 posted by (C)銀タテ僧堂Fuji FinePix S9000 ISO100一見して、粗末な僧堂。座禅の行にはには、相応しいのかも知れない。普段の生活が、ここにいると、何だかつまらなくなった。人の「生きる」を考える。目を閉じて、僧が座禅のように、無心・・・とは、なかなか行かない。仏殿 posted by (C)銀タテ法堂Fuji FinePix S9000 ISO100朝の座禅が終わると、法堂で朝課（ちょうか＝朝の読経）が始まる。一糸乱れぬ度胸の声は、山紫に染み入り、清浄の時が流れる。「何をやっているんだろう、普段の自分は」と、また自問してしまう。この甍の群れを吹き抜ける風がさわやかだった。見聞に違い、相当の修行なのだろうが、ここで生活してみたい。そんな不思議な願望が、当たり前に、思えてしまう。実に不思議な空間だ。仏殿から posted by (C)銀タテ仏殿からFuji FinePix S9000 ISO100永平寺 posted by (C)銀タテ法堂から仏殿を望むFuji FinePix S9000 ISO100山肌に立つ多くの建物を、階段状の回廊が結んでいる。普段、これを何度も上り下りする。これは確かに修行に値する。観光客は、たびたび息切れを起こす。下ってくると「やれやれ」と思う。回廊 posted by (C)銀タテ「回廊」Fuji FinePix S9000 ISO100昭和４６年からは、一般の人も、写経や座禅を体験することが出来る。多少、お金儲け？という気もするが、体験できることは何よりだ。１度は修行も体験して見たいと言うと、隣の友人は「いやや」と言下に。ま、それなら、俗世に戻って、遅い昼ご飯でも食べに行くか。と、やって来たのが、レストランふくしん。カツ丼のお店。ご当地名物はソースカツ丼でございます。（大）1,000円なり・・・ソースカツどん posted by (C)銀タテものすごい、カツ丼です。はみ出してます。カツ4枚です。スゴ！！！お店は、レストランふくしん

  2008.06.25

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  一乗谷朝倉氏遺跡　（福井）＃2

  一乗谷町並み posted by (C)銀タテ一乗谷旧町並（朝倉氏文化）Fuji FinePix S9000 ISO100関西人には、地方都市に対する、ふざけた偏見があると思う。大阪を中心に、「関西が１番や」と言う根拠も無い傲慢な自信が、地方を訪れた時、「な～んや・・」と言うある種の落胆の言葉から始まる。お笑いの文化であり、一大アミューズメントパークの文化であり自己主張と図々しさが、我が美徳であるかのように関西人は扱いにくい。ので、各言う銀タテも、福井の第一印象は、「な～んや」から。最近の旅は、人の通勤帰りを横目に、夜から出かける事が多い。すれば、次の日は、朝から、旅を１日中として意識して過ごせるから車の移動や、電車やの時間が、旅でなく、その地に在ることこそ旅だ。夜中に到着すると、当然、駅近くのホテルを探す。しかも温泉つき。でも、リーズナブルで、１泊５千円程度、朝食付きがGoodだ。今回の、夜泊地は、アパホテル福井片町。あの元谷芙美子社長のホテル。アパホテル福井片町 posted by (C)銀タテ●アパホテル＜福井片町＞●さて、日本レンタカーで、スバル・インプレッサを駆って、いざ・・ナビに「近くの名所」で出てきたのが、一乗谷朝倉氏遺跡。ではいざ三方を山に囲まれた一乗谷、戦国時代に朝倉氏が越前を統治していた。遺跡を象徴しているのは、品格のある唐門（朝倉館跡）だ。なんで、こんな山奥に・・と、また関西人の悪い癖が出るが、そこでじっと、風無き風、音無き音を聞いていると、静かに歴史が蘇る。朝倉唐門 posted by (C)銀タテ朝倉唐門Fuji FinePix S9000 ISO100ここで、朝倉文化は花開いたのだ。実に五代１０３年間もしかし、織田信長と激突し、１５７３年刀袮坂の戦いで敗退復元された町並みを見ていると、戦国時代が無ければ、多くの地方遺産が残ったはず復元町並み posted by (C)銀タテ復元町並みFuji FinePix S9000 ISO100こんなに粗末な町屋。当時の暮らしが偲ばれる。僕たちには、学ぶべきことが、まだまだ沢山ある。絶え間ない歴史の連鎖が、僕たちをここに連れて来てくれたのかも。あじさい posted by (C)銀タテ室町時代がそこにあります。携帯もワンセグも、車もナビもない。深い緑に包まれた、この谷間に、銀タテは竜柄のＴシャツで立つ。やっぱり、第二の京と呼ばれたこの静地に似合わぬ関西人であった。竜柄 posted by (C)銀タテここから、一乗谷川を遡ると、そこに霊気漂う一条滝がある。ここは、かの佐々木小次郎が修行をし、秘技「つばめ返し」を編み出した地銀タテ、さすがに小次郎には勝てません。つばめ返し posted by (C)銀タテ一乗谷 posted by (C)銀タテ一乗滝Fuji FinePix S9000 M s-1/8 f-32 -2/3 ISO100次は、永平寺へ。

  2008.06.23

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  北陸・福井に。

  　福井新聞 posted by (C)銀タテFinePix S9000 「ホテルの窓から、そこは福井」越前の国、福井いにやって来ました。北陸の一国、意外と馴染みが無い土地柄。なにわから、琵琶湖を経て鯖街道の行き着くところ。永平寺、東尋坊、芦原温泉といった所が有名。殆んどは、団体バス旅行の経験しかない福井だ。越前だから、越中（富山）、越後（新潟）と続く。梅雨時期で、雨模様の北陸の空、どんよりと、訪地の第一印象は、まずは、期待を裏切らない。おとなしい土地に、つい低評価をする関西人の悪い癖。まだ、写真の整理も付かず、福井の印象は明日以降のブログに任せよう。

  2008.06.22

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  撮影禁止のお菓子の姫路城

  撮影禁止のお菓子の姫路城 posted by (C)銀タテ姫路菓子博２００８に行ってきました。と言っても、先週のことですが・・・入場者数も４年前の金沢博覧会の７４万人を軽く突破しそうな勢いだそうで、何で??と言う、地元民の偽らざる心境です。何せ、ただのお菓子ですよ。メインは、このお菓子で出来た姫路城。入場には１８０分待ちでありました。ほんま、疲れました。

  2008.05.10

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  墨染から伏見稲荷大社へ

  仕事帰りには、空を見上げ　ため息をついて、とても休日の行楽など、疲労していて考えたくも無い。だけども、何故か今日も車中の人となっている自分がいる。京阪墨染駅 posted by (C)銀タテまたまた、例のごとく「日帰りウォーキング」今では、休日の銀タテの教科書になっている。今日は、京都　伏見、墨染から伏見稲荷大社へ。墨染寺《桜寺》 posted by (C)銀タテ京阪電車の墨染駅は、実に生活観のある、言葉を変えると、実に、ありふれた町並み。どこにでもある風景感に、「ほっ」とする。駅の直ぐ近くに、地名を付した寺がある。墨染寺、通称「桜寺」季節がよければ、そこには、上野岑雄（かんつけのみねお）の歌に名高い墨染桜が咲く。御神燈 posted by (C)銀タテ墨染を北へと、京都方面を目指して歩き始める。今日は、特に、初夏の陽気のように　暑い。藤森神社 posted by (C)銀タテ近くに神社の森は見えてきた。土地の者でない銀タテは自分の神社や祭が一番と思っている訳で、つまりは、多少、軽んじていたが、この神社は大きな立派な神社だ。５月５日に「藤森祭（深草祭）」という祭があるそうで、境内は、多くの出店と人とで、舞う土埃も半端でない。神輿 posted by (C)銀タテ神社の本殿も茅葺き屋根で、格調が高いし、境内も広い。鎮座するのが、あらぶる屋台ではなく、流麗な神輿である縁日 posted by (C)銀タテ旧奈良街道を歩くと言っているが、実のとかろは定かでない。伏見街道と言う人もいるが、伏見は、通過点であるし、どちらかと言うと、近江にいたる旧大津街道ではないか、と思う。どちらにしても、その街道は古く、ここに町並みを作っていた。だから、今も、古き町並みが現存し、今風のカラフルな新家と微妙なアンジュレーションを生んでいる。このまま残ればいいが・・古い町並み posted by (C)銀タテ葱坊主 posted by (C)銀タテFuji FinePix S9000のどかな一日が、ゆっくりと過ぎていく。普段のカリカリした自分は一体何だろう。あれは空蝉。その辺の、葱坊主さえも「かわいい」対象になる。瑞光寺-これがお寺かと思う佇まい posted by (C)銀タテこの辺りには、寺が多い。町寺と言うよりは、どこか由緒を感じる。春日和にしては、蒸し暑いが、日差しは柔らかい。瑞光寺の甍も、これがお寺かと思うほどの　牧歌的建物。魔界の樹 posted by (C)銀タテあちこち歩いていて、今日はやたらとお墓に迷い込む。銘医学者　山脇東洋の墓とか、遺言どおりに、竹を植えただけの祖元政上人の墓とか・・・・ふと、見上げると、魔界の樹が、覆い茂れる。京都で現存する最古の多宝塔 posted by (C)銀タテ街道筋の寺の中でも、宝搭寺は一際大きく、朱麗の門が豪華堂々たる境内に、京都で現存する最古の多宝塔がある。その昔は、華麗な彩色が施されたであろうと、歴史の一遍を感じる。オキツネ様 posted by (C)銀タテやれやれ、と言うあたりで、伏見稲荷の境内にたどり着く。墨染から約５km。昔の脚人には苦も無い道のりだろうが。狛犬ならぬオキツネさま、ただ、ちょっとここの・・様は　こわい。鈴なり posted by (C)銀タテともかく、話には聞いていたが、圧倒的な朱彩の鳥居。本殿の上から、奥社奉拝所に至る間に千本鳥居がある。例のごとく、写真マニやが、執拗に人気の去るのを狙うが・・彼らがいることで、逆に、写真にはならない。まあ、気にせず通り越して、奥社奉拝所に出る。ここには、有名な「おもかる石」もある。一対の石灯篭があり、この前で願い事の成就可否を念じて石灯篭の空輪（頭）を持ち上げ、そのときに感じる重さが、自分が予想していたよりも軽ければ願い事が叶い、重ければ叶い難いとする試し石。臆病者なので試さず。 こわいオキツネ様 posted by (C)銀タテともかく、ここかしこに鎮座するオキツネ様は、コワイ。オキツネ様と言うと、もっと珍妙な風体を想像していたがなにやら、人の邪心を見抜くような、射るような顔つき。この場所から、別の鳥居群を登っていくと、結果的には稲荷山３峰を巡礼する山巡りに入り、各所に多くの稲荷社が。ともかく、これは、まさに業に近い。半端な気持ちでは行かない方が、体のためであり、身のためである。稲荷山巡り posted by (C)銀タテ山めぐりをして、分かった。この稲荷大社の真髄はまさに、この「業」にあるのではないか。と。そう思えば、千本稲荷など　門前の飾りに過ぎずこの急坂に立ち並ぶ鳥居こそが、その象徴たるもの。何だか怖いです posted by (C)銀タテだから、各所の稲荷社も、なにやら妖々としていて妙な、心理に陥ってしまう。決して、快いとは言えないが邪気払いをしたような気分になった。ただ、つい後ろを振り向いてしまうが。千本鳥居 posted by (C)銀タテ山めぐりは、約４km。山道（階段）だけに時間はかかる。下に降りて着た頃には、千本鳥居には明かりが灯っていた。これが、定番の写真かどうか知らないが、１枚だけ撮った。１０キロ近く歩いて、さすがにくたびれたが、ここに来るには、着替えと、賽銭と、心構えは　ご準備を。

  2008.05.04

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  能登へ　（Vol.6)　レトロ（Retro）

  レトロ（Retro）とは、retrospective（回顧）の略語。懐古趣味のこと。現在のレトロブームの波である2000年代初頭からは、昭和30年代から40年代（1955年～1975年）の時代を懐古するのが人気となっている。まさに、銀タテの幼年期であります。「駄菓子屋さん」昭和30年代、駄菓子屋さんは子供の社交場だった。まず、水あめとソースせんべいを買って、くじ引きで、パッチン（メンコ）を引き当てる。後は、神社の灯篭に登って、紙芝居見学。「キャロル」初めて我が家に自家用車がやって来た。名前は「マツダ　キャロル」天井が青かった。「さあドライブ行くぞ」親父がハンドルと格闘。どこまでも走っていたかった。な、キャロル。「ちゃぶ台」さすがに、ちゃぶ台は無かったけど、テレビは白黒でこんなだった。黒電話も長いことあったし、何より、福助人形が　飾ってあった。「ペコちゃん」ペコちゃん、りかちゃん、ダッコちゃん。人気者の人形が、どこにもあった。30年代は、優しさの時代だ。だから人形たちも、みんな、笑ってる。（つづく）

  2008.03.21

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  能登へ　（Vol.4)　和倉

  「和倉の朝」Canon S5IS CP 35mm ISO80和倉温泉は、七尾湾に面した一角にある。温泉地にありがちな、ネオン街はない。どちらかと言うと、大人しいイメージの温泉地。開湯1200年とされる歴史の古い温泉で、傷ついた白鷺が癒しているのを漁師が発見したと伝えられている。地名の和倉とは「湧く浦」、つまり湯の湧く浦（入り江）であり、海の中から発見された。そのため、潮が退いている時でないと湯を利用することができなかったと言われている。●今回のお宿●和倉温泉　銀水閣温泉街の中心に位置、風情が堪能できる純和風の宿、海に面し客室や大浴場より七尾湾及び能島が望めます。「七尾湾」Canon S5IS CP 35mm ISO80銀水閣の純和風の客室から望む七尾湾と能登島は絶景だった。わざわざ、朝早起きをして、写真を撮った。「七尾湾（南湾）」Canon S5IS CP 35mm ISO80和倉温泉の泉質は、ナトリウム・カルシウム─塩化物泉（高張性弱アルカリ性高温泉）リウマチ・痛風・神経痛・虚弱児童や慢性婦人疾患・アトピーなどにも効果があるとされ、2倍に薄めて飲用すれば、胃腸病や貧血症・肥肝症などに良いと言われています。「能登島から」Canon S5IS CP 35mm ISO80海を見ていると、不思議に気持ちが安らぐ。海の青さと、広さに、邪念が消える。（つづく）

  2008.03.20

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• 能登へ　（Vol.4)　輪島

  「キリコ会館」能登半島地震から1年が過ぎようとしている。どうも、阪神淡路大震災を経験してから、地震地（被災地）に対して、格別の思いがある。短い輪島滞在だったが、この空気には共鳴感がある。キリコ会館。切籠［きりこ］とは能登地方の祭りに使われる大きな切籠灯籠のこと。神輿の前衛後衛のお供役で、夜道を照らす明かりの役目を果たす。館内には漆や金箔できれいに彩られた大小20数本のキリコを展示。なかには高さ15m、重さ2トンという巨大キリコも。かつて、輪島には鉄道駅があった。しかし、これも2001(H13)年3月31日に七尾線・穴水－輪島間廃線。輪島は、車しかいけない、陸の孤島のような町になった。改めて、北陸・能登の厳しさを垣間見た。さて、和倉温泉で温まるか。（つづく）

  2008.03.17

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  能登へ　（Vol.3)　

  「マーキュリー」Canon S5IS CP 35mm ISO80 -0.3幼い頃、僕らは夜空を見上げて、夢を見た。手の届くような、こぼれる星も、果てしない彼方。大人になったら、きっとあの星に行けるはず・・そんな、子供時代・少年時代だったから、僕の中では、宇宙と夢は直結していて、だから、卒業文集に「宇宙飛行士になる」と書いた。そして、大人になって、普通のサラリーマンになった。「宇宙へ」Canon S5IS CP 35mm ISO400 「宇宙には別の宇宙人がいるの」「そうだね、でも人間だけだったら、この宇宙は広すぎる」確か、映画「コンタクト」の中のフレーズ。だから、今も、ＵＦＯや宇宙人の存在を信じている。ジョディ・フォスター／コンタクト　特別版「ステーション」Canon S5IS CP 35mm ISO400ここは、石川県羽咋市にある「コスモアイル羽咋」旧ソ連製のヴォストークカプセルや、世界で目撃されたUFOについて解説している風変わりな博物館。広くは無いが、入館350円にしては、チョーお得。「コクピット」Canon S5IS CP 35mm ISO400テレビ電話や宇宙食や・・信じられない未来が今は、現実のものとなり、平気に生活の中にある。今からの僕たちは、一体、どんな未来を夢見ればいいのだろうか。いやいや、まだ宇宙は、僕らを随分超えている。「宇宙食」Canon S5IS CP 50mm位置 ISO200ＵＦＯの写真を全て信じている訳じゃない。でも、ＵＦＯが存在しても、何も不思議じゃない。大学の時、信じがたい心霊体験をしたことがある。それよりも、ＵＦＯは、実に現実的だ。「スペース・スーツ」Canon S5IS CP 50mm位置 ISO200映画「未知との遭遇」をもう一度、見たくなった。あの映画では、音が宇宙の共通言語となっていたが、僕は、宇宙語は、熱か光か・・パルス（波）だと思う。なるほど、だから、あいつとは波調が合わへんのやな・・・さて、能登は輪島へ行こう（つづく）

  2008.03.14

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  能登へ　（Vol.2)　

  　「トラスト・ルーフ」　Canon S5IS CP 35mm位置 ISO80 -0.3石川県の玄関、金沢を訪れるのは、これで二度目だ。この前は、夜に香林坊に繰り出し、カラオケで騒いだ。今回は、夜遅くに到着したので、大人しくホテル直行。ホテルを紹介しておこう。なぜなら、リーズナブルでハイセンスだったから。●加賀の湧泉　ドーミーイン金沢●部屋も木調で、温かみがあって、シャワーブースとトイレはセパレート。特に、最上階にある天然温泉「加賀の湧泉」は超お勧め。ベッドもシモンズベッドやし。金沢は、能登の旅の起点だ。今日の泊まりは和倉温泉だが、小まめな旅程を組んでいる訳でもない。ＪＲで行くのも、結構時間が掛かりそうだし、やはり、レンタカーでと言うことになった。日本レンタカーの会員やしな。さて、どこに行こう？？？「おい、宇宙ものの博物館あるぞ」って、こいつら子供かっ！で、羽咋の「コスモアイル羽咋 」を目指すことに。車窓からは、麗らかな日本海が続いていた。（つづく）

  2008.03.13

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• 能登へ　（Vol.1)

  [能登島大橋]携帯 au W51T -0.3 能登に行って来ました｡石川県ですね｡用事兼用やけど､ほとんど観光です｡銀ﾀﾃは､多分､不満や悪口をたくさん言う変わりに､旅に出る｡知らない土地は､決して干渉しないし､甘やかしてもくれないから｡春が､もう､そこまで来ている気配があって､その代わり､ｸｼｬﾐと涙に悩まされ始める｡でも､季節の移ろいはとても正直で､ﾄﾞﾛﾄﾞﾛした､欲ぼけた人間関係より素直だ｡金沢に来るのは二度目だが、北陸と言うと、あまり縁がない。南に海があるのが当たり前と思っている瀬戸内育ちだから、日本海の、寒く裏寂しさが、どちらかと言うと苦手だった。でも、去年の夏、新潟中部沖地震の柏崎を訪れて、考えが変わった。心休まる明るい日本海があり、青く澄んだ日本海もあるのだ。食わず嫌いな、自分の味覚を狭くする。だから、知らないところほど旅をする。（つづく）

  2008.03.10

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