雑誌の力 ~合間のつまみ読み
読書する際、ぼくは横に好きな雑誌を2~3冊置いておきます。集中が途切れたとき、グラビアを眺めるために…。グラビアからビビッと感じ、ついつい記事まで読んでしまうことも。最近そんなハマリ方をしたのが、エスクワイア7月号とFree & Eazyの7月号。エスクは残念ながら、今回で休刊になりました。日本版として創刊されて20年目で…。グラビアが綺麗なだけでなく、質の高いエンターテインメントを多くコラムに…。かつては、クラブ・シャングリラと言う連載のファンでもありました。内容は、森永博志と立川直樹の快楽主義講座みたいな対談。バックボーンには旅があったように覚えています。お2人とも遊びの達人だけあって、奥深いテーマをさり気なく語る余裕が…。若かりしぼくは、そんな大人の魅力を堪能してました。しかし、そのコラムが終了した頃から、度々編集内容に不満を感じることが…。それ故に、気に入った特集のときだけ、時々購入するようになりました。そしてこの最終号を目にしたとき、創刊間もない頃のテイストを皮肉にも再発見。未来に伝えたい100のことというキャッチにふさわしい見事な内容でした。中でも、スモールタウンを巡るカリフォルニアにはビビッときました。サンフランシスコ郊外の8つの町を紹介したコラム。ローカルな場所で、フラワームーブメントから脈々と根付いているテイスト。それは、ピースフルとヒューマンポテンシャル。オルタナティブな実験精神に寛容で、市民参加の町作りにポジティブ。車中心のアメリカ社会において、自転車社会にいち早く取り組む気骨さ。健康のためというだけでなく、分断された地域や人々のコミュニティの復活も模索。ITの限界を補うというよりも、ヒューマンネットをメインストリームにする発想。それはまるでネイティブアメリカンの教えを現代社会に蘇らせ、近未来を見据えた姿。まさに、ぼくが思い描く懐かしき近未来を具現化したシーンです。一方、F&Eはサーフテイストがコンセプト。開放感を体感するためのツールを、カタログ感覚で紹介。思考に疲れたとき、ライト感覚へチャネリングするにはもってこいの雑誌。サーフィンせずとも、グッズやショップ、またはロケーションの紹介記事だけ楽しめます。ぼくが一番そそられたのは、アメリカ西海岸・マリブにあるサマーハウスの物件情報。ビーチフロントにそびえるシックな豪邸のプライスは、なんと!約\559,000,000。ロケーションもゴージャスだけど、プライスもゴージャス…見るだけならタダでっせ!こりゃジャンボ宝くじ、1等前後賞合わせて2回当てて買えるか買えないかだなぁ~(笑)。さてと、お後がよろしいようで、読書に戻りましょうか…。