Under Current Tripper

[旅] カテゴリの記事

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  旅 (終章) 〜 再訪、倉敷アイビースクエア

  このゲートを潜るのは数十年振り 修学旅行で訪れた以来になる かつての倉敷紡績跡地 そこがリノベーションされ、 1973年にホテルを中心に、 美術館やショップを併設した 倉敷アイビースクエアが誕生 長い年月を経ての再訪 にも拘らず、 さほど変化してるようには思えない あれから紆余曲折があった自分自身も、 本質は変わってないのかも、 などと思った あのとき共に旅した旧友たち 彼らはどうしているのだろう 旅の最後を締め括った場所 たまたま見つけたコーヒー屋 YAMAU Coffee Stand 直感的にコーヒーが美味しいと思えた 若い店主は老舗蒲鉾店の息子さん お店があった場所をリノベーションし、 コーヒースタンドをオープンさせたばかり 立派なエスプレッソ・マシーンが見え、 迷わずダブル・エスプレッソを頂く 深みがありながら豆の甘さも感じる 母と旅した3日間を思い返す 共に共有できた楽しさと、 個人として楽しめたこと 様々な思いが交錯する中、 やはり人生も旅だと再認識 その途上で巡り会う人々 家族であれ、 友人であれ、 他人であれ、 自分と関わる人々と過ごす一瞬 旅の醍醐味はその一瞬の深さにある 美味しいエスプレッソのように 〈完〉

  Sep 20, 2016

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  旅 (其の五) 〜 好古園、温故知新を味わう

  小雨模様の好古園 姫路城大天守に登城してる間、 足腰の弱い母は一足先にココへ 姫路城に隣接する好古園 1992年に開園した日本庭園 1985年以来の発掘調査で確認された 西御屋敷跡・武家屋敷跡・道路跡など 地割りを活かした9つの趣きが異なった庭園群で構成され、総面積は約1万坪 (パンフから引用) 比較的新しいのに、昔からあったような、 そんな錯覚が 脈々と生き続ける日本の伝統美のひとつ 庭園文化 先人たちが愛した宇宙観が 現在(いま)を生きる自分の心と、 繋がっている思いがした 先に庭園散策をしてた母と落ち合い、 施設内レストラン・活水軒へ 蕎麦と穴子丼定食を共に食す 蕎麦は勿論、地元名産の穴子も美味 久々に母子で舌鼓を打った

  Sep 17, 2016

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  旅 (其の四) 〜 姫路城、千姫を偲び

  山陰から山陽へ移動し、 姫路城を訪れた 平成の修理を終えた大天守 白鷺城の別名に相応しい姿に 大天守の出立をぼんやり眺めていると、 千姫を彷彿させられる そして西小天守が嫡女・勝姫に 数奇な運命を辿った千姫 本多忠刻と此処で過ごした10年余り その蜜月が彼女の生涯で最も幸せだった やがて千姫は若き夫と嫡男を亡くし、 失意の中、勝姫を連れ江戸城へ移る その後も紆余曲折あったものの、 70年の生涯を全うした 美しくも強い女性だった そんな古えのお方を偲んだひと時

  Sep 13, 2016

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  旅 (其の三) 〜 砂の惑星

  初めて鳥取砂丘を訪れた これまで植田正治の印象があった 実際は思ってたよりも規模が狭く、 観光客たちが砂山に向かってひたすら歩く しかし、心の中では何か反応するものが… 衝動的に目を閉じてみようと思った 幾千年に及び人工的なものが排除 そんな「場」にはパワーがある そのパワーは人の心をを試す 時に圧倒され非力を知り、 時に洗浄され光明が射す 心とは内なる深淵 生きてる上で、 気力という名の炎に包まれている その実態が瞼の内側でよく見えた 此処は砂の惑星

  Sep 11, 2016

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  旅 (其の二) 〜 足立美術館、その大宇宙と小宇宙

  予てよりココを訪れたいと思っていた 内外ともに人気ある日本庭園、 そして、横山大観の作品を中心とした、 アートや工芸品のコレクション やっと足立美術館の「宇宙」を体感できた ココの日本庭園が「大宇宙」と捉えるならば 美術館内部は「小宇宙」に感じた それは創設者・足立全康氏の「宇宙」 彼が貧困生活の幼少期に大観と出会った衝撃 それは彼にとって「ビッグバン」だった筈 後に実業家として大成した彼だが、 全康少年の「宇宙」の夢は、 足立美術館に具現化されたのだろう この美術館を愛して止まない者のひとりとして 足立氏の「宇宙」全体が作品なのだと気づき、 コレクターを超えたアーティストなのだと確信 足立美術館を訪れて、 個人的に最も居心地が良かった空間 それは茶室・寿楽庵だった 厳選された茶道具のなかでも特に拘られた茶碗 それらは全て島根県下の窯元のもの 大観の名作「白砂青松」のイメージを表現した茶室前庭を時折眺め、そして味わう一服の至福 そこに全康少年の「小宇宙」を体感できた 「無我」横山大観・作 (明治30年)

  Sep 10, 2016

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  旅 (其の一) 〜 母の快気祝いを兼ねて

  山陰・山陽を巡るツアーに参加し、 母の快気祝いを兼ねた旅をした。 母は手首の骨折から約2ヶ月、 リハビリをよく頑張ってくれた。 大国主を祀る出雲大社。 祈願すれば男女の良縁だけでなく、 あらゆる縁を結んでくれるとされてる。 来月は神無月。 全国から神様が年に一回集まるらしい。 いつも以上のパワスポとなるかも。 個人的にココを訪れたのは中学生以来。 様々な縁に感謝し、 これからも良縁に恵まれますようにと、 心の中で祈願した。 苦難に遭遇した際、 因幡の白兎の如く救って貰えるといいな。 〈つづく〉

  Sep 7, 2016

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  出張 (其の二) 〜 セッション

  生きとし生けるものたち。 その輪環の片隅に自分はいる。 リアル社会で日常を過ごしてると、 そのことを忘れがちに。 他者が存在して自分も在る。 動植物だけでなく、星も。 地球も生きている。 太陽やその惑星たちと共に。 近づき過ぎればお互い破滅するが、 一定の距離を保てば共存できる。 その宇宙の法則は、 我々人間にとっても同じなのだ。 撫でやかな山の稜線。 彩り豊かな花々。 それら自然の美との出会いは、 人間の心を癒したり、 尖った感情を抑えてくれる。 と同時に、自分の心がヘドロで濁り、 心眼が盲目となっていることに気づく。 日常生活でなぜ心が疲弊するのか。 その答えを自然が導き出してくれるのだ。 生駒高原にて高千穂峰を眺めながら、 ボクは自分の心と対峙してた。 そして霧島連山の一つであるこの山に、 強く導かれるパワーを感じた。 滞在先の宿に戻ると、 あることに気づいた。 その日の出来事はセッション。 それは宮崎に来て既に始まっていた。 ボクにとっての宮崎の御大は既に他界。 しかし今でも心の中で繋がっている。 ボクが間違った道に入ろうとしたり、 負のパワーを抱え込んだりすると、 御大の霊が現れ起点に戻してくれる。 前の夜、仏前で挨拶し、 次の日、鎮守の宮崎岑神社へ参拝。 誤解を恐れずに言えば、 ボクは無宗教なので、 神社仏閣の「姿」には祈らない。 それらは自分にとっては美しい建造物。 大事なのは、それらが存在する場所。 様々な霊が宿る場所に祈りを捧げる。 今此処に自分が存在できてることに感謝。 そして、自身の本質と対峙した。 霊場とはボクにとって「鏡」なのだ。 日常生活に於いて、 今ボクは様々な問題を抱えてる。 その重さに耐え切れず、 打開する判断を見失うことが怖かった。 宮崎への「出張」は御大からの霊的な誘い。 そう信じている。 色々なことを気づかせて頂き、 そのことにより心の整理ができた。 有り難や。

  Apr 21, 2016

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  出張 (其の一) 〜 導かれるままに

  宮崎へ突然の出張に行って来た。 今会わなければと思った御大がいたので。 その方のことは日頃忘れがちだが、 公私に渡り不思議な縁を感じている。 当初その縁を再確認するだけが目的だった。 御大にお会いする前、ふと鵜戸神宮を参拝。 前回訪れた際には何も感じるものはなく、 有名な運玉も亀石の穴に入らなかった。 それが今回は一投目が入ってしまった。 願かけはしなかったが、何かの予兆を感じた。 その夜、御大と再会したのだが、 心身全てのエナジーを抜かれ、 疲労困憊して体調不良となった。 もしや今回の出張は失敗だったのか。 しかし、それは誤解だったと後に気づく。 〈続く〉

  Apr 19, 2016

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  温泉三昧な週末

  先週末、水上温泉 松乃井さんへ高齢者の母と一泊旅行してきました。建物こそ古い作りですが、隅々まで良く手入れされているお宿です。また、従業員さんたちの笑顔と心配りにも母共々和めました。ボクが特に気に入ったのは源泉湯の露天風呂。日本庭園を望む回廊の奥に佇み、立派な梁の木製屋根が印象的。また、湯を頂きながら森林のマイナスイオンも浴びれ癒されます。湯の温度は若干温めで、夏でも長湯に最適かと。もしかしたら、外気の温度に合わせて調整してるのかも。露天風呂の次に気に入ったのは、リニューアルされたラウンジ。外観とミスマッチしたモダンなインテリアがボク好みでした。読書するのも良しですが、ボクはiPhone＋ヘッドホンで音楽鑑賞。環境に恵まれ、癒し系やクラシックの音でうたた寝しちゃいました。一方、食事は夕朝共にバイキングスタイル。予想以上にバリエーション豊富でした。夕食ではローストビーフや握り寿司も。味も濃過ぎず悪くありません。特筆すべきは、食事処が広く時間指定で、待たされることなくストレス・フリーな点。高齢者や小さなお子さん連れの方にも最適かと。機会があればリピートしたいお宿でした。

  Jun 23, 2014

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  三崎トリップ 〜 新たな秘密基地を探しに

  春一番が吹くのを予感して！？　ショートトリップしたくなった季節の変わり目に訪れるボクの衝動そんなある日の午後、思い立ったが吉日だった以前から訪れてみたかった三崎港のカフェ、雀家さんアウトドア・フード・コーディネーターの小雀さんが店主野外料理を通し、アウトドア全般の楽しさを発信する彼このカフェは彼の人間性とセンスをデモストレーションしているそれはボクが今求めている世界に近いのかも知れない眼下に広がる三崎港を眺めながら頂くチキン・グリル・カレーは絶品カフェの空間が只の飾りではなく、料理との一体感を感じさせられてくるけして多弁な店主ではないが、時折交わす会話から気持ちがホッコリしてくるこんな非日常の贅沢な時間を愉しめる場所はそう多くはないまた一つ、ボクの秘密基地ができた

  Mar 18, 2014

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  STEP CAMP in 城ヶ島

  10月13・14日、2日間行われた “STEP CAMP in 城ヶ島” に泊まりで参加して来ましたこのイベントのコンセプトはアウトドアのスキルを楽しく学び防災に役立てること協賛してるメーカーさんのマスターたちから直接指導して頂けましたシーカヤッキング・キャンプでは自己流で設営してたテント今回、改めて基本から学び直しましたちょっとしたコツを身につけると複雑な作業も難なくクリアスノーピークスさんのアウトドア・マスターに感謝！夕方からはアウトドア料理研究家で料理店々主でもある小雀さん登場炭火グリルでワンランク上の料理の味を引き出すコツを披露個人的には焼き野菜を美味しくするコツに興味がありましたそして、その後は参加者全員でバーベキュー・パーティー殆どが初対面でも、アウトドア好きな共通点があるので直ぐに打ち解けました好天にも恵まれ絶好のキャンプ日和となった２日間日常お付き合いさせて頂いてる方々とは別の方々とのリアルな共有短い時間にも拘らず、内容の濃いひと時を過ごすことができました

  Oct 15, 2013

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  敬老の旅 〜 霧紀行

  北軽井沢から白根山麓に広がる嬬恋高原の朝靄は深い先日、敬老の日を前に、母を誘い二人で小さな旅に出たそれは表向き「親孝行」に映ってしまうかも知れないしかしボクにとっては親子関係を確認する旅だった亡き父や何れ逝く母と自分との霧に包まれた関係を亡き父から受けた虐待と母へのDVは今でもボクの心の傷跡になっているボクも母も長い間そのことをそれぞれで隠蔽しながら生きてきたそうでなければ生きてはこれなかったしかし、あるときボクはその限界を感じたやはり向き合わなければといくら社会的に自立しても、親子関係からは逃れられない母は今でもその事を隠蔽しようと逃げている致し方ないと思う反面、それを許せないジレンマがボクにはある長い間、随分そのことで悩んで来たしかし母はもう84歳彼女の先行きを思えばもうこれ以上は責められないがボクの場合、捩じれた親子関係を修復することは諦めている只、家族という借りの住処で闘い生き抜いてきた同志との思いはあるその関係においては愛情ではなく、同情が存在しているボクが残りの人生を楽しみたいように、母にも楽しんで貰いたいというその暗黙の了解を今回の旅で確認できた収穫は大きかった母はこよなく花を愛している実家でも多く育てているが、野辺に咲く花を眺めるのも好きだ彼女自身が日頃言っている「花が生き甲斐」という価値観を素直に受け止めたいお互い限られた人生を共有していく上で

  Sep 19, 2013

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  浪漫避行〜ハワイ滞在記７. (最終章)

  帰国して１ヶ月が過ぎた時は風の如く過ぎて行くそして、夢のようなひと時は次の夢への火種となるきっとボクは夢から夢へと旅をしているのだ永遠の夢に還るまで

  Mar 20, 2013

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  浪漫避行〜ハワイ滞在記 ６.

  滞在してたホテルのレストラン「ホク」で一度だけディナーを楽しんだカハラビーチに面したロケーション海が一望できるレストランでは夕暮れ時のディナーがいいかつてココで斬新なフュージョン料理も食したが、今回はオーソドックスなカジュアル・コース嬉しいことに、厳選された食材のクオリティーは変わっていない日中のアクティビティーで疲労した体を優しく回復させてくれた

  Mar 9, 2013

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  浪漫避行〜ハワイ滞在記 ５.

  ここはオアフ島南東部に位置するカイルアハワイ語で「ふたつの海」或は「ふたつの海流」と言う意味７年前、生まれて初めてシーカヤッキングをした場所アウトドア全般に興味を持つ切っ掛けともなった聖地ホノルルから約19Km移動して再びやってきた今回で３度目のトライとなるが、この日の海況は強風でジャンクなコンディションビーチで隣りにいたアウトリガーもウエイティング半ばエントリー諦めつつ、僅かな望みに賭けるそして奇跡はおきた微かに風が弱まった瞬間、地元のカヤッキング・ツアー集団が出没そのツアー・ガイドが先陣を切り、ゲストたちもエントリーして行くボクは暫くその動きを凝視していた彼らはビーチから直角に沖へは出ず、くの字に渡って行ったそこに、潮目があると直感的に思ったやはりここには「ふたつの海流」がある海況が良かった今まではそれに気付かなかった次の瞬間、迷わずボクもエントリーしたカイルア・ビーチ沖に浮かぶフラット・アイランド海況が良ければ15分も漕げば上陸できるが、この日は倍かかった僅かな距離でもタフなパドリングでの達成感は一入先に上陸してたツアーの連中とも笑顔で挨拶交わすこの島はハワイ州の環境保護指定地区で、周回路以外、島内へは立ち入り禁止海鳥たちの楽園となっている　他種との共存が実現されてるスポットからは幸せオーラを感じる

  Feb 24, 2013

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  浪漫避行〜ハワイ滞在記 ４.

  夜の帳が降りたカハラは思いのほか寒い常夏の島にも冬があることを実感する同時に、日中の能天気さが消え、心のストリームが再び流れ始める日々の糧からエスケープできても、刻まれた記憶からは逃れられないむしろ、忙殺された日常から離れ、非日常にいる際にじみ出てくる騙し騙しでなければ生きている現実を思い知らされる７年前のちょうど今頃、今は亡き父を伴ってこのホテルに滞在したそれが父との最期の旅となった幼少期から思春期にかけ、父から虐待を受けていた彼はアルコール依存症でもあった虐待やアルコール依存症は今でこそ社会的に認知されているが、当時は「躾」や「ストレス発散」で誤摩化されていた日中は温厚で誠実な仮面を被り、夜になると母やボクに暴力や暴言を浴びせる毎日ボクが本能的に一時避難のため作った「秘密基地」それはけして甘い世界ではなかったただ皮肉にもその体験が今活きているセルフコントロールする上で社会人になった頃、父と疎遠なった心の距離は思春期を迎えた頃、既に離れていたが20〜30代半ば頃まで、試練に直面するたび自虐的になったそしてサラリーマンを続けられなくなる程心身が蝕まれていったそんなある日、ある方の紹介で心療内科を受診し、自分がアダルド・チルドレンであることを知った自分と自分の家族のことをもっと知らなければと思ったカウンセリングに通いながら様々な関連文献を読み進めた学びながら、ひとつひとつの事象を明らかにすること、それがボクにとって客観的に直視するスキルに繋がった父は何故浴びるほど酒を飲み続けたのかそして、母やボクに暴力や暴言を浴びせ続けたのか実は彼も祖父から虐待された体験があったその負の連鎖をボクは断ち切ろうと決意した日中、滞在中のホテルでこんな光景を目にしたここにはイルカ専用のプールがあり、定期的に触れ合えるプログラムが用意されている値段はとても高い。しかしそのお金の殆どが自然環境保護の資金に充てられているボクを含め、人間のおぞましさは計り知れないしかし、他者を受け入れ愛する潜在能力も持ち合わせている排除するのではなく、共存を模索することそれを自然や動植物が教えてくれるアウトドアはボクにとって何時しか教室となっていたハワイへ父と来る前、彼と何度か国内旅行した伊豆、沖縄本島、宮古島何れも彼が好きだった海が綺麗な場所ハワイに来た際には彼は既認知症が進行していて、ボクは常に側で付き添ってた体調が悪くても海は見たかったようで、毎日ビーチへ行った海を見た父は「ここは沖縄か？」と何度も聞き直してきたボクは父が亡くなるまで彼の過去の行いを許すことができなかったと言うより、和解への途上で彼は亡くなったその空白を埋めることはもうできないまた、この宿命から逃れることもしかしボクの運命は自ずから築き上げられると思っている自分を見失わない限りはボクは旅を続ける

  Feb 24, 2013

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  浪漫避行〜ハワイ滞在記 ３.

  夜明けに一時降った小雨それが上がると虹が出ていたブレックファーストを堪能した後、ホテルのプライベート・ビーチへ足を運ぶ海を眺めていると、自ずとエントリーしたくなる優雅なホテル・ステイが目的ではなかったこの海を漕ぎたかったんだボクがシーカヤッキングを始めるきっかけとなった海あの時、去り行く思いと、訪れる予感が交錯する中で

  Feb 23, 2013

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  浪漫避行〜ハワイ滞在記 ２.

  リゾートでの朝はビーチサイド・ウォーキングから都会の急ぎ足から、自然にスローダウンしているボクにとって最上級のオーシャンビュー心身のデドックスに必要なロケーションそれだけ毒が溜ってることを再認識させられる心身が軽くなったところでビーチハウス・レストラン「プリメリア」へビュッフェ・スタイルの朝食、フルーツ中心にチョイスしてゆっくり頂くビタミンと穏やかな時間を充分摂取することが元気の源休息のための旅を満喫する上で、朝のコンディショニングは必須だ

  Feb 21, 2013

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  浪漫避行〜ハワイ滞在記 １.

  久々に遠い旅に出た遥か雲海を越え、心身の洗浄にコスト計算しながら費用対効果を狙うより、或は朽ちて行くモノに大枚払うより、過去と明日へ繋がる体得に投資するそんな非日常も人生において必要だホノルル国際空港に着き、待たせておいたリムジンに直ぐ乗り込むホテルまでの移動時間は僅か30分渋滞するハイウェイと別世界な車内静寂なひと時を過ごしながら、日本での“心の武装”を解除する心の戦いをしてる者だけが味わえる瞬間カハラ・リゾートにダイレクト・チェックインハワイは５年振りだが、ココに滞在したのは７年振り今は亡き父を伴った最期の旅でもあった最上階オーシャンビューの角部屋のバルコニー上を見上げれば飾り格子の先はスカイブルー眼下には７年前と変わらない海とビーチボクにとって、おそらく人生で数回しかないだろう大きな休息のとき

  Feb 19, 2013

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