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カテゴリ:Ballet
3月5日に元パリオペラ座芸術監督のPatrick Dupondが亡くなった。
生で観たのは一度だけ。 芸監兼務で来た1992年の来日公演で、「水晶宮」「イン・ザ・ナイト」「プッシュ・カムズ・トゥ・ショブ」を観た。 「プッシュ・カムズ・トゥ・ショブ」に主演していて、遊び心のある粋なダンスに、バレエってこんなに楽しいんだと感じた記憶がある。 それまではソビエト(また娘に笑われそう)のバレエ公演ばかり観ていて、来日公演といえば「白鳥の湖」などのチャイコフスキー三大バレエか「ドン・キホーテ」「ジゼル」。ちょっとひねりがくわわって「スパルタクス」「愛の伝説」。 パリオペの演目はとても新鮮で、「イン・ザ・ナイト」は生涯心に残る演目になった。きっと今見たら凄いキャストだったはず。キャスト表はちゃんと残しておかないといけないと後悔している。 まだそれほど真剣にバレエを観ていなかったが、パトリック・デュポンのカリスマ性というかスター性を感じた公演だった。 enfant terrible・・・「恐るべき子供」と学校時代に称された天才のダンスを目の当たりにして、フランスバレエの底力を見せつけられ、ロシアだけでなく他の国のバレエも観ないとなと思わされた。 そんな天才なのにそれ以後は不遇で、10年前くらいか、姿をネットで見て何とも複雑な感情になった。その頃は体調を崩していたのかもしれない。 生で観たのは一度だけで馴染みはそれほどないが、パリオペラ座の楽しさを最初に教えてくれたダンサーなので、逝去の報には何とも悲しい気持ちになった。 youtubeの画像を見ると、突出した天才なのがよくわかる。 61歳、早すぎるねぇ。 Patrick Dupondさん、ご冥福をお祈りいたします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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