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カテゴリ:Ballet
4年ぶりのフェルティバルホール。 4年ぶりのル・グラン・ガラ。 楽しかった~ もうその一言。 『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』 レオノール・ボラック/トマ・ドキール パリオペらしい気品のあるチャイパド。バレエはどうしても見た目が物を言ってしまう世界。 トマ・ドキールが舞台に出てきた瞬間、何て恵まれたライン!と思った。すくすく成長してね。 『マノン』より“出会いのパ・ド・ドゥ” ドロテ・ジルベール/ユーゴ・マルシャン ユーゴ・マルシャンはすくすく成長して、ドロテ姐さんに相応しい立派なエトワールになっていた。 『マノン』より“寝室のパ・ド・ドゥ” リュドミラ・パリエロ/フリーデマン・フォーゲル 来年2月のパリオペ来日公演にキャスティングされるなら、パリエロさんのマノンを観たくなった。フリーデマンは愛に溢れたデ・グリューで眼福。 『イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド』 ビアンカ・スクダモア/オードリック・ベザール イン・ザ・ミドルはどうしてもギエムの残像が残っていて、、、というのはダメね。昔を懐かしんでいるだけでは損で、見方を変えないといけない。 若いスクダモアは健闘していたと思う。オードリックのサポートも良かったかな。 『オネーギン』 アマンディーヌ・アルビッソン/マチュー・ガニオ アマンディーヌがドラマチックダンサーに成長していて驚いた。 2014年のガルニエで『オネーギン』のタチアナで観た時は、かなり辛口感想を書いた。あの時にエトワールに任命されたから、もう9年になるのね。 マチュー・ガニオももう40歳間近でアデューが迫ってきている。オネーギンが似合うダンサーになったと思うと感慨深いものがある。 『パリの炎』 クララ・ムーセーニュ/ニコラ・ディ・ヴィコ まだ10代のクララちゃんは日仏ハーフなのね。9月からのシーズンでは「くるみ割り人形」の主役にも抜擢されているので期待のダンサーのようだ。ぐいぐい回っていたのでテクニシャン系かも。まだまだこれから、表現力に磨きをかけることができればいいダンサーになれるだろう。ニコラくんは発展途上中。でも、パリオペダンサーは「えっ!」と化けることもあるので、そうなることを祈ってます。 『コンチェルト』 ビアンカ・スクダモア/トマ・ドキール この演目が意外に良かった。 振付も良かったし、ホリゾントの照明の効果もあって印象に残る作品になっていた。 『ヴィヴァルディ・パ・ド・ドゥ』 リュドミラ・パリエロ/マチュー・ガニオ 前の『コンチェルト』に満足していたが、この二人が出てきたら、やっぱエトワールは違うやん!と感じた。パリエロさんの抒情的な流れるような腕の動きを見ているだけで幸せな気分になれた。それを受けとめるマチューの音楽性も素晴らしい。今回のガラで一番はこの演目だった。 『3つのグノシエンヌ』 レオノール・ボラック/フリーデマン・フォーゲル エリック・サティの曲。サティのちょっと不思議ちゃんな雰囲気が振付に活かされていて面白い。ロパートキナが踊っていたイメージが強かったが、それよりもコケティッシュなムードがあったのはサティっぽくて良かったな。 『椿姫』 アマンディーヌ・アルビッソン/オードリック・ベザール フランスらしい芳醇な香りがする椿姫の紫のパ・ド・ドゥだった。 ノイマイヤー作品なので元はハンブルクだけど、椿姫はフランスの香りが強くてもいいものね。 『うたかたの恋 マイヤーリング』 ドロテ・ジルベール/ユーゴ・マルシャン トリの演目が18禁っぽいマイヤーリングというのが、おフランスらしいチョイス。 イレク・ムハメドム&ヴィヴィアナ・デユランテの映像を初めて観た時は、「こんなドロドロなバレエがあるんや」とかなりの衝撃を受けた記憶がある。生の舞台では初めてだったので、観られたのは嬉しい。 一度全幕を生で観たいが、遠征しないと難しいだろうな。 終幕のカーテンコールは撮影可。 長年バレエを観てきたが、日本国内では初めてだった。 拍手したいので撮影は最小限にしたが、スマホに残されたカテコ映像を観て余韻に浸っている。 (8月5日 フェスティバルホール) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.08.08 12:10:07
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