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カテゴリ:百人一首ゆかりの地
滝の音は 絶えて久しく なりぬれど
名こそ流れて なほ聞こえけれ 大納言公任 百人一首55番、大納言公任の歌。 大納言公任とは藤原公任(966-1041)のこと。関白太政大臣の息子というセレブで、 和歌、漢詩、管弦に秀でた育ちのいい博学な人物だった。 今年の大河ドラマ「光る君へ」では町田啓太さんが演じていて、博学な上に見目麗しく、向かうところ敵なし!みたいな感じだけれど、出世競争ではお父さんの地位まで昇ることができなかった。 旧嵯峨御所の大覚寺。 1200年近くの歴史があるお寺さんだ。 時代劇のロケ地として人気の場所。 元御所なので雅な雰囲気が漂い美しい。 嵯峨野もこのあたりまで来るとぐっと観光客も少なくなる。 この日はお寺は軽めにして池をじっくりと見学した。 「日本最古の庭池」という大沢池。 池のまわりには、 1967年(昭和42年)建立の心経宝塔や、 古いものでは平安時代後期のものと伝えられる石仏がある。 白木の橋は、この2月6日に渡り初め式が行われたばかりの『名古曽橋』。 鎌倉時代の絵図にあった橋を架けたのだという。 真新しいひのきの橋の上から大沢池と菊ヶ島を眺める。 橋を渡りもう少し奥へ歩くと、公任の歌にある「滝」の跡がある。 名古曽の滝跡 公任が「嵯峨大覚寺にまかりて、これかれ歌よみ侍りけるによみ侍ける」とこの歌を詠んだ頃には、既に「滝の音は絶えて」いたのだろう。 池の造営から170年後くらい。水が枯れてしまったのだろう。 池を一周ぐるっとすることにした。 前を仲良く歩く2羽がいる。 驚かしちゃいけないので間をつめられない。笑 参拝料は お堂エリア 500円 大沢池エリア 300円 旧嵯峨御所 大覚寺 京都市右京区嵯峨大沢町4 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.03.01 12:00:14
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