Dream of Dreams

　こんなに清々しい、晴れ晴れとした朝を迎えるのは何日ぶりだろう・・。



来る日も来る日も、月がまだ高いうちに目覚め、暗闇の中を１号と共に肩を潜めて歩いていた。

　　そんな朝が何日続いたのだろう・・・



初日を形に出来なかった。
そのお陰で、最も過酷なロードとなった。
ほんとに苦しくて、厳しい毎日だった。

身も心もボロボロ・・
けれども、翌朝には次の学校の入試が待っていた。

　それは｢過酷｣という言葉以外の何物でもない。

私の方が、途中でさじを投げそうになった。
でも、１号は最後まで妥協しなかった。




・・・そして奇跡が起こった！

最後の最後に第一志望校の｢合格｣を自らの手で勝ち取った！

これは、１号の執念の勝利だ。

　　　歓喜の涙。
　　　
生まれて１２年。
今までで一番、嬉しい涙を流した。




　いつの間にか、こんなにたくましくなっていた。
　最後まで絶対諦めない強い気持ち。

　親の私の方が、１号に身をもって教えられた気がする。




中学受験・・・
それは、１号にとって将来生きていく上で幾つかの糧になったに違いない。
　逆境に立ち向かうこと。
　決して途中で諦めないこと。
　苦しい時に頑張れる底力。



３年間の努力が、今こうして最高の形として報われた。



　この上ない喜びに満ち溢れ、我が家にもやっと｢春｣が来た！