「英国ロック博覧会」 青弓社
病院に行くときは、待ち時間対策に、1冊の本を持っていくが、小説などは集中できないので軽い内容の本を選んでいる。月曜日は午前中は自分、午後はオヤジのつきそいとほとんど1日病院にいたことになるがこの本なんか退屈しのぎにうってつけだった。60年代の初めころまでは、音楽といえば、プレスリーやアメリカンポップスが中心だったが、ビートルズの登場や続くリバプール・サウンズなどの英国のロックが主流になっていった。名前を覚えきれないほど、いろいろなグループが音楽シーンを賑わしていったが、本書はそういったロックを中心にした200のアーチストの代表的なアルバムやメンバー構成、特徴などを事典的に編集したものである。「レッド・ツェッペリン」をはじめとしたハード・ロック系が一番思い入れは深いが、いわゆるホワイト・ブルースといわれたブルース系のグループも捨てがたい。今でも活躍している「ジョン・メイオール」は別格として「クライマックス・シカゴ・ブルース・バンド」なんて名前を見るとうれしくなってしまう。とにかく病院でのイライラするような待ち時間もここに紹介されているグループのいくつかの曲を思い出しながら過ごしていたら、ちょっとは退屈しのぎになった。