映画 「黒い家」
ホラーとサイコ・サスペンスの境界がどの辺にあるのか分からないが、現実感の強弱だとすれば、この映画はサイコ・サスペンスということになるのだろうか。ロケ地が地元金沢ということで、当時地方紙の地域欄に記事が載っていたのを思い出した。ただ話の内容からすれば、どこの地方でもよいように思うから「百万石まつり」を入れたかったのだろうか。田中美里の起用も里帰りみたいなもん。忙しく働く保険会社員のもとに「自殺でも保険がおりるのか?」とひとりの女性から問い合わせが入る。その自宅に説明のため訪問すると息子が首を吊っていた。保険金詐欺をテーマにした内容。人格異常を誇張しようとする意図的な演出なんだろうが夫役の西村雅彦のみてくれがなんともマンガチックで話し方も何をいっているのか、よく分からない。普通に演じていても、彼は十分不気味だと思うのだが。笑大学の心理学教授とやらも、へんなキャラクター。それらしく好演していたのは、妻役の大竹しのぶのみ。光を落とした暗い映像はサイコ・サスペンス感は出していたけど。評価 ☆☆☆