アルファ波
脳内のアルファ波を多くすることにより、心身の完全なリラックスを実現できるある科学者によると、脳がアルファ波を出している状態のときには、通常の60%増の血液が脳に流れ込みそれを受け取った脳は、血流を増やし体の隅々に大量の酸素を送り届け、酸素を受け取った細胞が活性化するといわれています。このように、リラックスするということは、体内の血流が良くなり、心身ともにエネルギーが満ち溢れている状態になります。これは人間にとって極めて理想的な状態です。特に人間の脳がアルファ波状態であるとき、脳が受け取るエネルギーが最も大きいと言われています。このエネルギーが宇宙意識とあなたの意識を融合させるエネルギーなのです。アルファ波を出すことについてお話する前に、まず脳波について少し学んでみましょう。人間の脳波には大きく分けると次の5つの種類があります。以前の日記には4種類だと書きましたが、実際は5種類あるのです。訂正とお詫び申し上げます。1.アルファ波・・・1秒間に8~13ヘルツの脳波です。アルファ波は、リラックスし、気分の落ち着いた心地よいフワフワ状態にみられます。2.ベータ波・・・神経をピリピリとがらせている時や、緊張している時に発生します。1日のうちで最も出るのが、このベータ波です。3.デルタ波・・・深い睡眠時に現れ、デルタ波が出ている時は、ほとんどの人が無意識状態にあるといわれています。4.ガンマ波・・・怒りや興奮状態時に現れる脳波です。5.シータ波・・・半睡眠時に現れる脳波です。では、どうすれば多くのアルファ波を出すことができるのでしょうか?アルファ波を多く出し、脳を完全なリラックス状態にするためには、音楽が非常に効果があるといわれており、これは聴覚セラピーの分野でも実証されています。また、さらに効果を高めるためには、丹田式腹式呼吸が重要なのです。まずは、音楽療法について説明しましょう。音楽はあなたの脳を活性化しアルファ波を生み出すのにとても効果的とされています。耳は脳の入り口であり、脳が活動するために必要なエネルギーの90%は、耳から供給されていることが、聴覚セラピーの研究で明らかにされています。ロシアの文豪トルストイは「あらゆる芸術のなかで史上最大のものは音楽である。なぜなら音楽は他の分野のものと比べて、直接人の心を動かす強い力を持っているからだ」と言っています。アルファ波が出ている時は右脳が働いており、右脳が働いているときにはアルファ波が出ていると言えます。右脳を活性化させ左脳を休ませることが、音楽のもつ効果であるといわれています。音楽を聴き右脳でイメージしアルファ波を出しやすくすることが、宇宙エネルギーを受け取る状態にしてくれるのです。丹田腹式呼吸方法とアルファ波の出やすい音楽については、以前の日記をご覧ください。では、呼吸についてですが、呼吸とは、生命維持に欠くことのできない最も基本的な活動です。人は食べることは我慢できますが、呼吸は数分間止まっても死んでしまいます。呼吸が脳に及ぼす影響は特に重要であり、脳の活動には酸素が必要不可欠です。人間の体の中で脳は最も多くのエネルギーを必要とします。脳の重さは体重の2%にすぎず、わずか1200~1400グラムですが、血液が体全体に運ぶ養分の15%を消費します。脳にとって血液循環は、非常に重要であり、脳への血液循環が15秒遮断されただけで、人間は意識不明の状態に陥ってしまうのです。以前も述べましたが丹田式腹式呼吸は大量の酸素を脳に供給するのに適しています。大量の酸素供給は、アルファ波を多く出すためにとても有効なのです。私たちは、通常肺で呼吸していますが、呼吸が浅いと肺の上部どまりで、肺の下部まで酸素が十分に行き渡りません。肺の下部まで十分に酸素を取り入れるためには、丹田式腹式呼吸がとても重要なのです。聴覚トレーニングと丹田式腹式呼吸を同時に行うことにより、誰でも簡単にアルファ波状態になれます。そして、宇宙意識とあなたの深層心理が繋がることを可能にするのです。トレーニングを行うときは、日常の雑念は考えずにリラックスし、宇宙にゆっくりと漂っていることをイメージすることが大切です。宇宙をゆっくりと漂いながら宇宙には無限の可能性があり、壮大な宇宙エネルギーがあり、あなたにその宇宙エネルギーが与えられることにより力強く生まれ変わった自分の姿をイメージしてください。トレーニングはゆっくり、焦らず、諦めずに継続することが一番大切です。あなたが宇宙を意識し、無限の可能性を感じ始めた瞬間から、宇宙意識からあなたに宇宙エネルギーが届けられ、あなたの人生がゆっくりと、そして確実に思い通りの人生に変化し始めます。90日後、あなたの人生が必ず良い方向へ変化していることを、心の底から信じてトレーニングを行ってください。