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2007年09月03日
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カテゴリ:どんぐり倶楽部

■どんぐり倶楽部について

まずは、私めのブログで時々アップされる「どんぐり問題」の出題者とかどんな人なのか。

人間の脳の発達に応じた教育をしましょうということを提唱されている方です。どんぐり倶楽部。先日 AERA にも紹介されていたので、小学生の親御さんはご存知の方がいらっしゃると思います。

「ちゃんと説明する」と言っておいて申し訳ありませんが、今日1日動きながら考えた結果、どんぐり倶楽部については、私の生半可な理解をしゃべってはいけない、と思いましたのでアドレスの紹介にとどめさせていただきます。

学習方法自体については、私は専門ではないので、ここでどんぐり倶楽部の考えや方式について、議論するつもりはありません(すみません)。このどんぐりの良質の算数問題には、それこそ「ありえない」シチュエーション満載です。メルヘンチックからちょっとお下品まで。クジラの問題をわざわざこんな劇的な設定にしてるのにも、きっと理由があり、どこかでそれについても書かれているのかもしれないんです。あるいはまったく気にしていらっしゃらないかもしれず。いかんせんBBSだけでもまだ読み切れておらず・・・。これをご覧のどんぐりのお母様たち、ご存知の方がいらっしゃったら教えてください(^_^;)

ただ、確実なのは、我が家の長男は学校での算数にトラウマになるほど恐怖心を持ち、自信も失っていました。それが、どんぐりに出会ってからは、少しずつではありますが、自信も回復し、意欲も考える力もついてきた、ということです。
粘り強さ、慎重さ、問題を一度だけ、絵図を書きながら読む⇒注意深くキーとなる数字をおさえながら読む(これって、人の話を聞ける子になるために大事)。彼にとっては本当にぴったりな学習方法です。年齢的なことや、本人の成長もあるでしょうが、本人の成長にあった方式で組み立てられているどんぐり問題の効果は、目を見張るものがあります。というか、本来本人の成長にあったようにしか積み上がって行かないということが、ちゃんと本人にも親や先生などの評価者にも見えるんです。効果とは、成績があがるということではありません。自分で考える、考えようとする力、つまづいたことを糧にする技術などです。それからなにかに夢中になれること。親が自分の子どもの頭の中が、ある程度は見えるようになること。です。

これはあくまで、個人学習として本人と母親が選ぶものなので、本人が「活き造り」に必要以上にショックを受けないことなど、様子をみながらの出題です。DにはDで、あとにひいてしまうような苦手なポイントがありますし、他のお子さんもまたそれぞれあると思います。親は、不要な不快刺激を、年齢に応じて調節していく役割をになっているのだと思います。


■それでは「活き造り」という料理方法について

たしかに、残酷ですよね。私も個人的に「活き造り」とか「踊り食い」は食べた事もありませんし、食べたいとも思いません。
が、名の知れた料理屋さんでは、人気があり、ネットで探せばいくらでも鮑の踊り食いが売りの旅館や料理屋さん、歴史あるお店を見つけることができます。
あと、テレビの紀行もの見てると、エビとか魚の踊り食いや活き造りはあまり出てきませんんが、採れたての鮑を「踊り食い」と言って、のたうっているのをおいしそーっと嬉しそうに長めている。私にゃ、あれも理解できません。
でも、現実の社会に歴然としてこういう文化、歴史、価値観はありますね。良い、悪い、と言っているのではありません。答えなんかないと思うので、それぞれ感じるままでいいのだと思います。

個人的には、自分が食べるときは見えないけど、じゃあ鮮度を保つために、エビを生きたまま茹でるっていうのはどうなの?生きてる間に食べられちゃうのと、生きてる間に茹でられちゃうのはどっちが嫌かなあ。。。とかちょっと思ってしまうんですよね。。。幼虫食べる人なんかは、見つけたらそのまま食べちゃうし・・・いや、私が幼虫食べられますって話じゃないですよ。残酷さをどこで感じるかは、実はとても民俗学的な、同時にとても個人的な問題だということを言いたいのです。
以前、鶏を育ててしめて食べる授業でもやはり賛否両論ありましたけども、その実行方法には、細心の注意をはらって行われるべき、それこそマンツーマンで先生や事前に打ち合わせした保護者がついて、いっしょに行程をたどっていく、絶対に参加を強制はしない、などという条件が必須だと思っています。あと実行する年齢も、小学校ではなくて、中学以降とか。

こういう問題を「ちょっとなあ」と苦笑いして解く、「つらくなっちゃうから、これはやりません」「許せない」も、もちろんOK。他の問題をやればいいんです。おとーまんさんのおっしゃるとおり、いくらでも他に設定は思いつきますし、どんぐり倶楽部の良質の算数問題は、そういう思いつきの宝庫です。



■で、それを子どもに書かせるのは、果たして良識に反する行為か?「やってみよう」と思ったら?できちゃいそうなことだったら怖い

では、子どもに「活き造り」の絵をかかせるのが非常識か?

この命題は、どのような子どもが対象で、どのような文化的背景に位置していて、どのような場面でどのような強制力をもって、書かせるかで違ってくるとおもわれます。先のどんぐり問題は、強制はありえません。楽しめなければやってはいけないのです。
さて、漁村の子ならどうなのか、周りはどう反応するのか。都会の子が書くとどうなのか?精神分析なんかにさっそくかけられてしまうのか?。。はたまたこの日本の野蛮な文化は唾棄すべきものとして、決然として捨て去るべきなのか。。。
自分で採ったばかりの白魚を、ぺろっと食べちゃう踊り食いと、都会からわざわざ金を出して体験しにくる踊り食いとの違いもありますね。。。。あ、またしても話しがひろがっていってしまう。。。

たぶん「刺身」にしておけばよかったんですね。あとは龍田揚げとか。そういうこと?

この辺は、またまた専門家ではないので、あまり書きたくないんですけど、人間の持つ、物理的だけではなく、精神的なものも含めた「残酷さ」を求める、「残酷さ」を笑いや救いに変換して、安らぎを得る、みたいな機能が、あるように思います。
それはかつて、大昔、人間も動物と同じように、というかけっこう弱い立場で捕食動物におびえて生きていた頃に、精神が恐怖で壊れてしまわないように、自然に発達した機能なのかもしれないし、全然そうじゃないかもしれない(笑)

この問題だけを見て、これだけ鵜呑みにすることだけを取り出してみれば、たしかにびっくりしてしまうかもしれませんね。でも、一日中、一ヶ月中、一年中、こういう関係の問題だけやっている状態はちょっと想像しにくい(笑)

子どもはいろんな体験をして、総合的にいろいろ習得していくものですよね。
算数で、びっくりするような設定の問題に興奮しつつ、理科の実験や観察で、現実の物そのものに触れ合っていく。庭でふれあう、キャンプにいってとびこんでみる・・・
ときには非常識な冗談を楽しみつつも、身の回りでおこっている出来事、大人達の会話、耳に届いてくるニュース。
実にさまざまな刺激の渦の中で、だんだんと自分の環境、自分の性格、自分の文化的背景にあったバランスを身につけていくんじゃないかと思っています。

いろいろな体験をする。その渦中では、でっぱったり、ひっこんだり、いろいろあると思います。時には本人のキャパを超えてしまうことだってあると思います。でも、こういう経験なくして、自分の限界はわからないし、限界がまずわからないと、広げようがないし、緩めようもない。。。人間はすこやかに育たないのではないでしょうか。

Dに「活き造り」って食べてみたい?と聞いたところ、「絶対いや」だそうです。絵はこうやって書いていても、ちゃんと現実の感覚があり、区別がついています。とはいえ、もし「食べてみたい」という回答があったとしても、それは彼個人の好奇心、探求心のあらわれであるので、私自身の理想とするところとは違うけれど、親とはいえ、責めるような筋のものではないと思います。

問題は、発達段階に応じて、子どもがどういう感覚や違和感を自分の中に育んでいるかを見つめてあげる大人が必要だと思うんですが、その大人の目が届かないところに放っておかれる子どもがいるっていうことなんじゃないでしょうか。。。。

ちょっと意外な反応をいただいて、正直戸惑い気味ですが、またいい勉強になりました。

Dの絵が、センセーショナルだったせいでしょうか?
朝っぱらからこんな絵、公開するなぁー!というご意見については、ごもっともです。私の考えが足りませんでした。さらにこの失敗を糧にしたいと思いますので、どうか、今後ともよろしくお願いいたします。

なんかとりとめのない文章になってしまいましたが、使えない脳みそをしぼりきって書きましたので、ご勘弁を。
*-*-*一家に一冊-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*



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最終更新日  2007年09月04日 02時10分47秒
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