1枚、2枚…。で有名な怪談。
筋はいろいろあるようですが、私が若い頃に読んだものは、
若い女が出来た夫が、、妻のお菊に難癖をつけては、家宝の皿をなくしていないか、うるさく言った。お菊さんは、毎日、皿の数を確かめて皿をなくさないように、気を使っていた。
夫は、お菊に毎日、毒を飲ませたことから、お菊の顔は、青く醜い様になった。
醜くなったお菊を離縁し、若い女と暮らし始めた男。
お菊さんは、お皿がきちんと揃っているのかが、気になって、家の中で皿を数えていた。
醜い顔のお菊さんに驚いた若い女が騒いだことで、男は逆上して、お菊さんを殺してしまった。
殺されたお菊さんは、お皿がきちんと揃っているのか気になるので、死んでからも、お皿を数えるために夜な夜な現われて、「1枚、2枚…。」と数えた。
錯乱した男が、お菊と若い娘を取り違えて、若い娘まで殺してしまうという筋でした。
女が怖い。というのがほとんどでしょうが、男が怖いお話ですよね。お菊さんは、仕事をまっっとうするだけのまじめな性格で、脅かそうとして出ているわけではないと思います。
男は、自分のわがままを押し通すためには、どんなひどいことでもするということです。
被害者の会、会員より。