Choral am Ende der Reise ～旅の終わりの音楽～

今日はゲガンゲン（私が参加しているカルテットのなまえ）の
練習日。１１月の本番にむけての練習第一回目。

いつもウチのマンションの最上階で練習をしているので、
部屋を取っておくのです。


９時に開ける、１０時半集合ね、と予告していたけど、
１０時にかねおかくんが来るといっている以外
だれからも連絡がないので、みんな予定通りかなと思い、
１０時前にマンションの下にかぎを取りに行くと、
ちょうどバイオリンをかついだかねおかくんがいたので、
かぎを渡してそのまま水を買いに行く。
水がきれていたのだ。

その後、椅子を取りに行ったり、譜面台を取りに行ったり、
お茶や食器を用意したり、自分の楽器を持ってきたりしているうちに、
かねやんもそろい、１０時４０分にもなり、そのうち
とものさんがやってきて、彼女はみんなに遅刻をひやかされる。
彼女は恐縮していたが、よくよく観察すると、準備に
時間がかかり一番遅いのは私だ。

普通にどこか練習室を借りて、私もでかけるようになったら、
遅刻魔は私かもしれない。


その後練習に取り掛かる。
かねおか君「ピアノのところはピアノでお願いします」と言い、
練習が始まる。「彼はいつもピアノピアノというなあ」と
思っていたが、
彼はコレを飲み会のときに実にイヤそうに、
「ゲガンゲンはピアノができません」といっていたので、
よっぽどイヤなのだろうなあ。
ということで、これからはピアノを創意工夫すること。


付点四分音符でつまづくだろうなあと思っていたが
予想通りつまづく。
あと、ピチカートの和音は１拍めに鳴らし終わること。
ピアノはじっくり。はりきってフォルテしない、とか。


ブラームスって、音楽を作曲するとき、譜面を
何度も何度も何度も何度も何度も書き直して書き直して
書き直してるんだなあということが、あらためて
よくわかったし、今回弾くことになって、ＣＤを
死ぬほど聴いて、譜面をながめて、あらためて好きになった。




彼の交響曲を高校生のときに（４番）やったときに、
「日本の苦悩に満ちたサラリーマンのようだ」
と思ったけど、１０年たった今日もやはり思った。
彼の何をどうサラリーマン（しかも日本の）とさすのか
よくわからないが、そう思った。

ぱっと見のはなやかさがないところとか、
がまんをものすご～くしてそうなところとか、
たくさん曲を書きたくても書かなかった（書けなかった、
ではなくて）苦しみとか、じぇんじぇん譜面に無駄や
未完成がないところ。そういうところか。


おんたいが「ブラームス好き」と言っていたが、
彼がどうして「ブラームス好き」と言っていたか、
ということもよくわかった。そういうところが好きなのだ。


その後昼ごはんにカレーを食べ、４杯もおかわりしてくれた
かねおか君（ありがとう！）は練習しながら飽きてきた
らしく、突然立ち上がって、窓辺にむかいながら
シューマンの３番の終楽章を弾いて、
「飽きてません」と言った。


その後飲み会へ。
ささきさんとハラさんと合流。本番の場所取りについて
あれこれ語る。

そしてとものがみんなにからかわれ、相当落ち込んでいたが、
たぶん彼女は、今たまっているストレスを流したら
（岩盤浴とか近所の温泉とかゲルマニウム温浴に行ったり
楽しいことをしたりさ）、
からかわれてもいちいち気にならなくなると思うし、
からかわれる要因もなくなると思う。
本人も把握している以上にわりと
ストレスがたまっている感じがする。

もっと彼女はのんきなたちの子で、たとえるなら
春を待つ、指定校推薦で大学が決まった
高３の子がすごす１月（すごいたとえだな）のように
平和な子なので。

つまり努力もするし才能もあるしアタマもいい子だけど、
それをしながら平和でのんきにしてるのが
本来の彼女だと思うんだけど。


帰りは奇跡のようにスカっと空いている
電車を乗り継いで帰宅。


家に帰ると、カレーの皿はなんと
洗ってもらっていた、すまないなあ。
使用したお皿は台所においておくのはやめよう。


とものにシャワーくらいあびて寝なよ、
とメールをしつつ、シャワーをしないで
そのまま寝る私。