カテゴリ:クラシック音楽
ゲガンゲンの練習。
カルテットの1番をやっている。 「僕は勉強してきて、あまりに名曲なんで わくわくしてます。」みたいなねおかくんに こう弾けああ弾けと指導してもらって、弾く。 まず2楽章からさらう。 かねおかくん、あんた、あんだけ、 ピアノ(強弱のほうの)でお願いします~~! って叫んでたやんか~ といいたくなるくらい フォルテ気味な2楽章。 でも、キチっと音楽がはまっていて、 いままでで一番いい出来かもしれない。 で、昼飯をたべて、1楽章。 なんでだか曲をうまく組み立てることができない。 みんな、 カレーの食べすぎで 満腹気味だから・・ といってたけど、違うな、 たぶん1番の1楽章はすっごくすっごく 難しいのだ。 指が回るかって言ったらまわるんだけど、 指が回ってボウイングができれば弾ける曲か、 っていったら、そうでもない。 ひとりで弾くと、けっこう弾けるのに、 みんなでじゃあ組み立てようか、といったら、 いきなりバラバラっとほどけてしまう。 たぶん、ブラームスが死ぬ気で綿密に書いたぶんだけ、 ほんとに組み立てるのが難しい。 集中力がすっごおおおおおおおおく必要な曲だなあっと思って。 彼の執念というか、もうおそらく綿密に綿密に、 書き直して書き直して、書き直しまくった一曲なんだろうなあ。 「ちょっと放置☆」とかいうことをしなかったんじゃないか? 実際曲に手を入れないで放置していた期間が あったとしても、おそらく頭の中で絶対に放置なんか しなかったはずだ。 小説家が長編小説に殺されるか、仕上げるか、 の瀬戸際で作品を仕上げるみたいに、 ブラームスの1番っという曲は ブラームス本人を殺すかっていう いきおいで彼をしめあげてたんじゃないかなあ。 と思った。 それは「才能」ともよばれていることで、 暴れ馬みたいにばたんばたん暴れてる大変なものを ぎりぎりで狂いそうになりつつも、 自分の手中におさめて、つまり譜面のなかに おさえこんで、入れてしまって、 そこで完成したのではないかなあ。 作品って発表したらもう手元を離れていくものだけど、 「きちんと紙のなかに制御しておしこんだ」 ということもすごく作品作りでは一番重要なところで、 曲自体の暴れ馬っぷりも大変なことだけど、 ブラームスが死ぬ気で押さえ込んだ、というのも 大変なことで。 だから曲としてはほんとうに大変な曲なんだな。 っと思った。 シロートの私たちで何ができるんですか~ っという感じだろうけど、 まあベストを尽くすことが重要なので、 やるよ~ん っという感じで。 リズムを制御しているパートが きっちりきっちり冷酷無比な税務官 (きちっとやれって言われたことは人情ぬきに やる人をイメージしてください)みたいに 曲をしめあげていかないとダメなんだろうな~、まず。 それ、チェロの係~? っとか思った。 というわけで、しばらくメトロノームを使った きっちりきっちりとした練習をしようっと思います。 いや、使ってないわけじゃないけど、 最近夜練習しているので、 メトロノームうるさいかな~っと 使わないでいたので。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.06.29 22:00:41
[クラシック音楽] カテゴリの最新記事
|
|